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大出委員 間違いがなければ、まるがつくのが世の中の試験の実情なんだけれ
ども、これは、あなた間違えないようにやっていただけでは何にもならぬ。ぼくは、何もかもみんな知っていて言っているんだ。
人事院がいつあわてて総理府に申し入れたり、官房にものを言ったり、大蔵省にものを言ったり、みんな知っている。ただいま
人事院から、こうこういうふうに言ってまいりましたとぼくのところへすぐ連絡がきている。みんなわかっている。事務総長は帰ってしまっていない、
総裁も帰ってしまっていない、
給与局長だけ
総裁室にぽつんといるなどということでね。
公労委の雲行きがどうやら——まだ〇・二の段階です、それで、これは、わがほうも一律にしてもらわなければ困ると、あなた方、そうでしょう。
私は、こんなことは言いたくないのだが、
公労委の側にすれば、きわめてものを
考えて
調停案をお出しになっている。あなたのほうの、この
意見書というのは、全くそんなことはない。
公労委が出したらしようがないからやろうということだ、これは。
公労委がやったからやるというなら、
人事院なんか要らないですよ、そんなものは。先々ともに
公労委がやったら、そのとおり右へならえしてくれればそれでいい。それならむしろ
公務員の諸君が安心する。そんなばかなことはないじゃないですか。あなた方はもう少し、
自主性とおっしゃるなら、たとえ骨が折れても、年末一時金の
支給状況というものは、あなた方は一生懸命——十月にすでに要求書は〇・五の追加
勧告の形で
公務員共闘からは出ている。それならば、なぜ
一体——あなた方たいへんな人員を持っている。
労働省とば違う。しかも
調査はなれている。それなら、あなた方はあなた方独自にやはり
調査して、かくて
資料に基づいて研究する、かくて
自主性に基づいて
意見書を出す、そうでなければならぬじゃないですか。
調査もしない、
資料もないところで研究している、こうおっしゃる。それで、この
意見書だけは味もそっけもないと言ったら、独自に出した、これが
人事院の
自主性だ。つまらぬ
自主性じゃないですか。
あなた、
総裁流に笑われたから、私も気が済むから、これ以上言わぬけれ
ども、腹はわかっているのだからいいけれ
ども、たまには、こんなときもあるかもしらぬ、長年だから、だが、これを繰り返されては困るのですよ。また来年になって公労協待ちで、また、あわてて右へならえさしてくれというのだったら、これまたずいぶんくだらぬ話ですからね。そうでしょう。公労協のほうは、ストライキをやってもぎ取るからけっこうだと言っているんだから。そうでしょう。来年三月になって穴埋め騒ぎになったときに、片一方は片一方でどんどんやっていく、こっちは、また
自主性を発揮して、
資料もないところで天井を向いて研究だ、研究だと
人事院は言っている。また同じ
意見書を出すのじゃたいへんなことですよ。そうでしょう。だから、念のために聞いているわけで、少しどぎつい聞き方をしているけれ
ども、
給与局長が新しくなったから、こういう言い方をするのだけれ
ども、ふんぞり返ったことを言うから、いささかこっちもとんぼくれているのだ。冗談じゃないですよ、どこから来たか知らないけれ
ども。
そこで、もう
一つ承っておきますが、
総裁、これから先はどうするつもりですか。来年の三月には国鉄運賃が上がる、四月には米価が上がる。十月の卸売り
物価の上昇というのは二〇・三%である。タイムラグ六カ月見たら、三月から四月、五月に集中する。そこへ石油危機というのが
一体どうなるかといったら、きのうの中曽根さんの答弁じゃないけれ
ども、後半にずっとしわ寄せしていく。ナフサ五〇%値上げでストックがみんな出てしまっている。いま価格が据え置かれているものをさがすのがたいへんだ。やたらむしょうに上がっている。上がりっぱなしです。そういう
状況の中で、普通の
状況じゃおさまらない。
人事院方式でいうなら、四月
調査でございますから何にもしません、こういうことになる。そうでしょう、わがほうの
自主性で。そんな
自主性は通用しないですよ、世の中の大きな変動のこの時期に。そうでしょう。この
物価上昇というのは、二十八年以来のことなんだから。そうだとすると、三月の段階になって、いや、わがほうは四月
調査でございましたとあなたまた腕を組むことになるんですよ、いまの
自主性でいうと。それは私は、
人事院の立場から許される筋合いじゃないと思う。
そうだとすると、そこで、やはりものを言わないと、いまからものの
考え方をはっきりさせていかないと、また
公労委待ちになってしまう。それで、また独自の研究と、たいへんどうも
総裁の心中まことに察するに余りあるのだけれ
ども、言いにくい答弁になってしまうと私は思う。ちょっと声を小さくしますということになってしまう。だから、これから先
一体、
総裁どうなさるおつもりですか。来年、まだ
総裁の任期がおありになるときでございますから、承りたいのです。