○
保岡委員 こういう重要な問題でありますから、賛成のほうの切実な問題もあるし、反対する
人たちの心配というものも当然のことだろうと思うわけであります。そういうことで、そういう基礎調査にすらそれくらいの時間がかかるとすれば、その間、当事者、
地元も十分
検討して、この問題について
考えていく期間があるように思われますので、やはり県や国としても、単に企業にまかして、その実績の上で、既成事実の上で
計画がどんどん実行されることがないように、
地元に
考える期間と、国の積極的なそういった第三者としての判断を求められている
地元の
気持ちというものを十分くんで対処していただきたいと思います。
ほかに、スラッジの対策その他事故の
防止等についても伺いたいのでありますが、時間がございませんのでまた
あとに譲りたいと思います。
時間も残り少なくなりましたので、
あとの
関係については簡単に伺っていきたいと思うわけでありますが、特に農業について伺っておきたいと思います。
亜熱帯性の
特性を生かして、わせものその他の農作物とサトウキビの複合という形で、複合農業を可能にするのが
奄美大島の今後の農業について非常に大事なことだろうと思います。
〔
委員長退席、中山(利)
委員長代理着席〕
そういった複合農業を可能にする
意味からも、やはりサトウキビの省力化ということが差し迫った一番重要な課題だろうと思います。そこでいろいろ伺いたいのでありますが、その点に限ってちょっと御
質問をしてみたいと思います。
まず、基盤
整備の土地改良、こういった
予算についてはことしも従来に比較して相当伸ばしていただきました。さらにこの意欲を継続して
政府においても
努力をいただきたいわけでありますが、刈り取り機、脱葉機、積み込み機による自動化といった、非常に労働のかかる、それゆえに複合農業を非常に阻害しておる、収穫の一貫した機械化というものが非常に大事だろうと思います。しかしながら、従来
奄美大島のサトウキビというのは、特殊な
地域の特定の作物であるために、お米とかその他の作物のように機械が
採算ベースに乗って開発ができないということから、なかなか良質の機械が開発できなかったという点があるのです。そこで
地元としても、価格政策だけにたよらないで、どうしてもやっていく以上はこの機械化が必要だということで、集団で、たとえば一島に一カ所、あるいは各
町村に一カ所、団体を公社みたいなのをつくって、そこで機械を集中管理することによって、能率のよい機械の運用あるいは機械の開発に対するくふう、
研究等についてやっていただければ、非常に従来焦点の合わなかったこの種の
施策にピントが合ってくるのではないだろうかというふうに
考えるのでありますが、その点について伺いたいと思います。