○
阿部(助)
委員 これは重大な発言だと思うのですよ。
皆さんが主観的に、これは中立の機関であるとか、中立的であると思うなんということで済まされる問題じゃないんじゃないですか。いま役所、特に
通産省は業者と癒着し過ぎるというようなことに
一般が疑惑を持っているのです。それをあなたが公式の席上で、これは中立の機関だなんて言うなら、一体何が片寄っている機関なんです。
電力の問題で、
電力会社、そしてそれを使う大手、
電力料金にしたって、大口は安い。それは安いのには変電所をよけい通らないという問題もあります。
〔
委員長退席、森(美)
委員長代理着席〕
そういう問題もあるけれ
ども、
国民の電灯料金は高い、しかし、大口はめちゃくちゃに安い。ぼくも
電気会社で少し飯を食ったことがあるので、その辺のあれは多少は知っておりますけれ
ども、そういうことに対する
国民の不満がある。
そういうときに、
電力会社と製鉄会社等の大口消費者が集まってやって、大衆の
負担によって生産コストを下げて利益を上げておるなんということからいくなら、そういう人たちが中立的な
立場になるなんということ自体、私はうなずける話じゃないと思う。そういうものをこの正式なところのデータにしていく。われわれに参考
資料を出せと言えばそんなのを出してくるということが、一体、常識的に
考えられるのですか。それならば、これはこういう機関の出したものでございます、そしてこういうふうにわれわれは使っておるのですという
説明があるならまだ別だ。まさに
通産省と財界との癒着だと言って間違いがないと私は思う。そこへまた、のこのこと
通産省の役人が出ていって
会議に参加する。石油危機における石油連盟と
通産省の癒着と何にも変わりがないじゃないですか。そういうことを平気で反省なしにやっておられるところに、私はこのデータを信用するわけにいかない。原単位かける何とかというこの算式はわかるのですよ。それはわかるから、それによる各
資料、大口の業種別の数値を出してくれ、こう要求しておったわけです。
私は
皆さんが幾らそう言おうと、この
電力調査委員会なんというものを公的機関と認めるわけにいかぬ。おそらく
委員の
皆さん全部がそうだろうと思うのです。これを公的機関だなんというふうに認める人は一人もいないと思う。
皆さんも公的機関とは言っていないけれ
ども、
資料は公的機関と同じように扱っておるのですね。そのこと自体たいへん重大な問題だと思うのですが、どうです。