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森山国務大臣 何か、瀬崎さんは、はしの上げおろしまで一々お気づかいになって御論議をされますが、御案内のような経過でございますから、
政府としては、新しい
分析体制の確立のために産婆役をしなければならない立場にあることは当然であります。
そして、その産婆役の立場で、つくる形態はいかなる形態がいいかということはございますが、いろいろな形態が
考えられます。たとえば国立の
分析試験所というものも
考えられます。しかしこれをやるためには、
法律も改正しなければなりませんし、収入があれば全部国庫に入ってしまう。特別会計までつくるまでではないということになってまいりますと、はたしてそれがいいかどうか。特に近来の国立の機関のいろいろな動き等から見て、はたして適当かどうかという問題も、これは
判断としてあるわけでございます。それから、さもなければ、近来認可法人といわれます、
法律に基づいて特殊法人をつくるというやり方もございます。それからまた、財団法人であるがいわゆる認可法人という形のつくり方も、これはやはり
法律が必要でございますが、あるわけでございます。それからまた、財団法人ないし社団法人というやり方で、公益法人として発足をするというやり方もございます。しかし、いずれにいたしましても、できるだけ早い時期に発足をしなければならないことは当然でございます。これは何もあなたがおっしゃるように、何か外務省で
会議があって、それで米軍が早くやってくれとかなんか言ったという新聞記事を当初引用されました。そして、米軍に言われたからやるのだろうというような御趣旨の御
発言がございましたが、そういうことでなくても、やはり当面の体制というものは急がなければならないことは当然でございますから、いま一々
法律的措置を要するようなことはなかなかできないわけでございますから、
政府が産婆役の立場に立って、これに準ずるような公益法人を設立するということは十分
考え得るわけでございます。そして将来対策といたしましては、いわゆる認可法人ないし特殊法人、何らかの法的措置も次の
段階において
考える、というふうにすべきではないかと思います。その
意味で、当初の発足は公益法人でいきたいというふうな
考え方でございまして、私
自身が、東大の浜口教授に
中心になってやっていただけるように要請をいたしました。やはりコンペイトウの粒がなければコンペイトウは固まりませんから、だから私は浜口さんに要請をし、またこの種問題についていろいろな御
関係のある
方々の御
意見を聞いて、この問題についていま相談をしている最中であります。しかし、いわゆる
法律上の発起人総会とか、そういうところまでまだ至っておらない。目下その前の
段階における準備
段階で、いろいろ御相談をしておるということであるわけでございまして、いま事務所は、いまの
お話のように二、三人で具体的な事務を進めるような
段階に、ようやく入っていったというところであるわけであります。発足の当初でございますから、そう簡単に、何でもかんでもきちんとそろっていっているというわけではございません。やはりまだ始まりでございますから、したがって、必ずしも万事行き届いた体制にはまだ至っておりません。もう少しの時期がたちますれば、それについてはっきりした輪郭ができてくるのではないかと思います。まあ、その新しい組織の準備
段階というところにあるというふうにお
考え願いたいと思います。先ほど原
委員から、まとまったところで
報告せいという
お話がございました。私
どもも、できるだけ早い時期に
報告をさせていただくというふうにお返事をいたしました。いまその前の
段階で、あそこへ事務所も持ったな、あそこにだれとだれがつとめているな、あいつの月給はどうなんだなと、まるではしの上げおろしみたいな御質疑をいただくことはまことに心外でございまして、こういうものについてりっぱな団体ができるように、ぜひ共産党といえ
ども御支援を願いたい。ぜひお願いをいたしたいと思います。