○松本(忠)委員 いまの答弁で、その努力は一応私も理解はいたします。しかし、最初の保管期間の三日間という
問題については、これはまだまだ警察のほうの要望というものを完全にいれているわけではないわけですね。警察とすれば、これは二日間が当然じゃなかろうか、しかし、やはり旅客の便利、旅行者の便利ということを
考えれば、国鉄としては三日ぐらい、これは当然のことだろうと思います。それで二日が望ましいところだけれども、やむを得ないで三日にしているというのが実情じゃないかと思います。しかし、やはり
会社の名前とか電話を明示するとか、あるいは巡回員をふやすとかバックミラーをつけるとか、さまざまいまお話がありましたけれども、いままで契約されているものを新規に変えていくという方法はなかなかむずかしいのじゃないかと私は思うんですね。いっそのこと、これを新しく設置するところについては、何かもっと条件をかっちりつけて、指示してやったほうが効果があるのじゃないかと思うのです。私どもが調べました県下でも、岡山の鉄道管理局の前の営業
部長の高木さんがこの
問題に真剣に取り組んでくれている、こういうことを私どもも見ております。そのやり方というのは、いわゆるコインロッカーの設置場所の入口に――これはもちろん場所があったからてきたわけでございますけれども、
地元の物産、おみやげ店、こういうものを販売する店舗を新しく設けさせた。その新しく設けさせた店舗にコインロッカーの営業を同時に付与している。そうして
経営させている。そうしますから、コインロッカーだけではなかなか収支が償わない場合もあるでしょうけれども、おみやげ店といいますか、そちらのほうの
地元物産を売る、それによっての収入、これをそのコインロッカーの、たとえて言うならば管理の人件費であるとか、印刷物の費用に充てるとか、あるいはまた利用者の苦情を即刻受けてそれを解決するための努力をするとかいうふうな
方向が岡山駅において現に行なわれているわけですね。やはりこういうことをやるというのは熱意の
問題、努力の
問題だと思います。私は、そういったことについて一人でも二人でもやってくれることはけっこうな話だ。まあ全体がやってくれれば一番いいわけでありますけれども、なかなかそうもいかない。それを事業局でけつをはたいて、旅客の便益をはかり、ほんとうに国民のための国鉄というふうな
方向に持っていくとするならば、――このコインロッカーの
問題も決してゆるがせにできない
問題だ、こういうふうに思うわけでございます。したがいまして、今後契約を更改するとか、あるいはまた新しく設置場所を設けるとかいうようなときに、十分その実情を知っている現場の
人たちが新しい改善方法をここに取り入れていくということをしなければならないだろうと、こう思うわけでございます。
とにかく私は、コインロッカーの
問題についてたいへん口うるさく申し上げているわけでございますけれども、これは
先ほども申し上げましたように、国鉄の構内というものすべてが国鉄で直接やっているんだというふうに
一般の方は受け取っているわけです。そういう点から、国鉄の信用を非常につけていく点においても、国鉄自身としてもこういう旅客の便益をはかるための努力が大いに必要ではないか、こう思うわけでございます。
そこで、
最後でございますが、事業
局長から昨年の六月十四日付で通達が出ております。またさらに、そのあとを追いかけるようにしまして、六月二十日でございましたか、やはりこのコインロッカーの
問題について次長の名前で
事務連絡が出ております。こうした努力をされていることはわかるわけでございますけれども、警察庁としては、やはりこういった通達が、実際に下部のほうにおいて行なわれているかどうか。この通達の内容については警察と緊密な
連絡をとれというようなことがあるわけです。しかし、現実の
問題として、緊密な
連絡が下部において、末端においては行なわれてないのじゃないか、こういう心配が私はあるのです。そういう点について、警察当局として、この通達は、もちろん出したことについては十分警察と国鉄のほうで
連絡をした上で出したわけですから、どういうことを出したかということは警察のほうでも知っているわけです。そこで警察当局として、その末端のほうの実際上取り扱っているところと所轄の警察との横の
連絡が十分にできているかどうか、これはもう犯罪の防止につながる重大な
問題でございますので、私は、あえてこの点で警察当局として満足すべき
連絡体制ができ上がっているかどうか、現在の国鉄がほんとうにそういうものに対して努力を払ってくれることを認めるかどうか、これは警察からひとつ伺っておきたいわけであります。