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1974-02-05 第72回国会 衆議院 運輸委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和四十九年二月五日(火曜日)     午前九時五十二分開議  出席委員    委員長 三池  信君    理事 江藤 隆美君 理事 加藤 六月君    理事 佐藤 守良君 理事 太田 一夫君    理事 兒玉 末男君 理事 梅田  勝君       阿部 喜元君    井原 岸高君      小此木彦三郎君    關谷 勝利君       宮崎 茂一君    綿貫 民輔君       金瀬 俊雄君    久保 三郎君       神門至馬夫君    紺野与次郎君       石田幸四郎君    松本 忠助君       河村  勝君  出席国務大臣         運 輸 大 臣 徳永 正利君  出席政府委員         運輸政務次官  増岡 博之君         運輸大臣官房長 内村 信行君         運輸大臣官房会         計課長     杉浦 喬也君         運輸省鉄道監督         局長      秋富 公正君  委員外出席者         日本国有鉄道総         裁       藤井松太郎君         運輸委員会調査         室長      鎌瀬 正己君     ――――――――――――― 二月五日  理事梅田勝君同日理事辞任につき、その補欠と して三浦久君が理事に当選した。     ――――――――――――― 昭和四十八年十二月二十日  原油スラッジ等油による海洋汚染防止対策に関  する請願宇田國榮紹介)(第二六八号)  東北新幹線の東京駅起点実現に関する請願(鈴  木善幸紹介)(第二六九号) 昭和四十九年一月九日  福岡筑豊地区国鉄無人化等計画撤回に関  する請願外一件(吉田法晴紹介)(第五五九  号)  同(多賀谷真稔紹介)(第五九七号) 同月十七日  福岡筑豊地区国鉄無人化等計画撤回に関  する請願外一件(多賀谷真稔紹介)(第六七  三号)  同(兒玉末男紹介)(第七五〇号)  北陸新幹線長野県内ルート早期設定に関する  請願中澤茂一紹介)(第七四八号)  同(原茂紹介)(第八一四号)  国鉄篠ノ井線全線複線化に関する請願中澤  茂一紹介)(第七四九号)  同(原茂紹介)(第八一三号)  上田交通別所線存続に関する請願中澤茂一  君紹介)(第八一一号)  同(原茂紹介)(第八一二号) 同月二十三日  上田交通別所線存続に関する請願吉川久衛  君紹介)(第九六四号)  同(羽田孜紹介)(第九六五号)  同(井出一太郎紹介)(第一一〇二号)  同(下平正一紹介)(第一一〇三号)  国鉄篠ノ井線全線複線化に関する請願吉川  久衛紹介)(第九六六号)  同(羽田孜紹介)(第九六七号)  同(井出一太郎紹介)(第一一〇四号)  同(下平正一紹介)(第一一〇五号)  北陸新幹線長野県内ルート早期設定に関する  請願吉川久衛紹介)(第九六八号)  同(羽田孜紹介)(第九六九号)  同(井出一太郎紹介)(第一一〇六号)  同(下平正一紹介)(第一一〇七号) 同月三十日  帆船から汽船に登録替えされた船舶職員資格  の取扱いに関する請願正森成二君紹介)(第  一一六四号)  同(増本一彦紹介)(第一一六五号)  同(中路雅弘紹介)(第一二八二号)  北陸新幹線長野県内ルート早期設定に関する  請願中村茂紹介)(第一一六六号)  同(唐沢俊二郎紹介)(第一三五九号)  国鉄篠ノ井線全線複線化に関する請願中村  茂君紹介)(第一一六七号)  同(唐沢俊二郎紹介)(第一三五七号)  上田交通別所線存続に関する請願中村茂君  紹介)(第一一六八号)  同(唐沢俊二郎紹介)(第一三五八号)  福岡筑豊地区国鉄無人化等計画撤回に関  する請願吉田法晴紹介)(第一二二九号)  同(諫山博紹介)(第一二八三号)  同(田代文久紹介)(第一二八四号)  同(三浦久紹介)(第一二八五号) 二月二日  帆船から汽船に登録替えされた船舶職員資格  の取扱いに関する請願久保三郎紹介)(第  一五〇六号)  バス交通確保に関する請願鈴木善幸君紹  介)(第一六二四号) 同月四日  下肢、体幹障害者自動車損害賠償責任保険料  全額補助等に関する請願伊藤宗一郎紹介)  (第一六五二号)  帆船から汽船に登録替えされた船舶職員資格  の取扱いに関する請願伏木和雄紹介)(第  一七〇一号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 昭和四十八年十二月十九日  重要港湾整備促進に関する陳情書  (第四七号)  滝川市に北海道新幹線停車駅設置に関する陳  情書(第八八  号)  国鉄山陽新幹線新山口駅設置に関する陳情書  (第八九号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  理事辞任及び補欠選任  陸運海運航空及び日本国有鉄道経営に関  する件等運輸行政基本施策)      ――――◇―――――
  2. 三池信

    三池委員長 これより会議を開きます。  この際、理事辞任の件についておはかりいたします。  理事梅田勝君から、理事辞任したい旨の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 三池信

    三池委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、理事補欠選任の件についておはかりいたします。  ただいまの理事辞任に伴うその補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 三池信

    三池委員長 御異議なしと認めます。それでは、理事三浦久君を指名いたします。      ————◇—————
  5. 三池信

    三池委員長 陸運海運航空及び日本国有鉄道経営に関する件等について調査を進めます。  この際、運輸大臣から、運輸行政基本施策について発言を求められておりますので、これを許します。徳永運輸大臣
  6. 徳永正利

    徳永国務大臣 お許しを得まして、一言所信を申し上げたいと存じます。  第七十二回国会にあたり、当面の運輸行政の諸問題に関し所信の一端を申し述べ、各位の御理解と御支援をお願いいたしたいと存じます。  わが国経済は、戦後大きな成長発展を見ましたが、この偉大な経済発展とうらはらをなすように、異常な物価上昇公害過密過疎社会資本の立ちおくれ、エネルギー供給不足などの諸問題が発生し、一刻も早く解決をはかる必要に迫られております。  私は、これらの課題に対処し、運輸行政の面におきましても、まず第一に国民生活の安定をはかり、健全な生活環境をつくり上げるための対策に取り組んでまいる決意でございます。  このため、私は、国民の足を確保し、生活必需物資の円滑な輸送をはかるべく特段努力を払う所存であります。  すなわち、国鉄在来線整備増強を進めるほか、都市高速鉄道整備、大規模宅地開発と一体となった鉄道建設、新住宅地関連バス補助強化を行ない、大都市における交通体系整備をはかるとともに、中小私鉄地方バス路線維持改善離島航路離島空港への助成強化推進し、過疎地域における日常生活に必要な交通サービス確保につとめてまいる所存であります。  同時に、物的流通効率化をはかるため、フレートライナー、物流ターミナル施設充実させるとともに、原油をはじめとする輸入物資安定輸送維持するため、タンカーなど外航船舶の建造を引き続き推進してまいりたいと考えております。また、新幹線網の形成、空港港湾整備については、総需要抑制の見地から、現下の経済情勢に対応するよう配慮しつつ進めてまいる所存であります。  以上の施策に加えて、私は、国民社会経済活動が円滑に行なわれるよう、公共輸送機関などの使用する石油電力についてその優先的な確保をはかるとともに、特定の地域において生活関連物資等供給が不足することのないよう、輸送の面からも特段の配慮をしてまいりたいと思います。  また、物価抑制緊急対策一環として、さきの国会で御審議いただきました国鉄運賃改定につきましては、予定されていた時期よりさらに六カ月間延期するよう、今国会において御審議をお願いするとともに、その他の公共交通機関運賃料金改定につきましても、国民生活への影響及び各事業の実体を十分勘案の上、極力抑制する方針で対処する決意であります。  第二に取り組むべき問題は、交通安全確保であります。  私は、交通安全確保のため、陸海空すべての分野において、人命尊重基本理念に立脚し、事故の絶滅を期してまいる所存であります。いかに機械が進歩しようとも、交通機関を動かす者は最終的には人間であります。このため、交通機関従事者にその使命重大性を認識させるとともに、教育訓練徹底資格制度充実には特に意を用い、また、交通関係事業者を指導して安全管理徹底をはかってまいりたいと思います。さらに、輸送機器などの検査体制強化保安施設整備を引き続き推進するほか、交通管制システムの拡充、航空機運航方法に関する法規制強化ハイジャック防止体制整備小型船舶に関する保険制度充実などの具体的施策を強力に推進してまいる所存であります。  第三は、交通公害防止であります。  私は、健全な生活環境と美しい自然環境維持をはかるため、公害防止につきましても全力をあげてまいる決意であります。  このため、まず、騒音対策としましては、航空機騒音については、空港周辺地域の総合的な土地利用計画を策定し、関係地方公共団体とも協力して、騒音影響を受けない倉庫、緑地などを整備する一方、民家の移転促進防音工事助成などの措置を講ずるとともに、昨年末決定されました環境基準を達成するために特段努力をする所存であります。新幹線騒音につきましては、防音壁設置鉄げたの改良などの防音対策促進すると同時に、より効果的な騒音防止技術開発につとめることといたします。  次に、海洋汚染から守るため、国際的な連携をはかりながら、一そうの規制強化監視取り締まり体制充実をはかるとともに、汚染海域の清掃、港湾における汚泥のしゅんせつ、廃棄物の処理などの環境保全対策を積極的に推進する所存であります。  さらに、自動車排出ガスについては、先般昭和五十年から各国に先がけ抜本的に規制強化を実施することを決定し、関係法令整備いたしました。  また、将来の低公害交通機関開発にも力を入れたいと考えており、浮上方式による鉄道、低公害ミニバスなどの研究を進めることといたしております。  最後に、今回のエネルギー危機は、わが国国際社会において、世界各国と緊密なる協力体制を常に維持していくことがいかに重要であるかをあらためて明らかにしました。  私は、かねてから開発途上国に対して港湾鉄道など社会基盤施設整備を通じてそれぞれの国づくり協力することの重要性を痛感していたところでありますが、今後とも運輸部門における技術及び資金協力を積極的に推進してまいる所存であります。また、海運造船航空気象海洋開発などあらゆる分野において、各国との協調を進めてまいりたいと考えております。  以上、運輸行政の当面の施策の概略を述べましたが、これらは言うまでもなく委員各位の御理解と御支援と絶大なる御協力を必要とする問題ばかりであります。この機会に一そうの御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げる次第でございます。(拍手
  7. 三池信

    三池委員長 次に、昭和四十九年度運輸省及び日本国有鉄道予算について、運輸省政務次官から説明を聴取いたします。増岡運輸政務次官
  8. 増岡博之

    増岡政府委員 昭和四十九年度の運輸省関係予算について御説明申し上げます。  初めに、予算規模について申し上げます。  まず一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は、八億九千九百五十五万円、歳出予算総額は、他省所管計上分四百三十二億四千百十五万円を含み六千三百五十七億二千四百五十六万三千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと、七百十二億四百九十一万四千円の増加となっており、一二・六%の増加率を示しております。  この内訳を見ますと、行政費では、七百四十二億三千百九十七万八千円の増加公共事業費では、三十億二千七百六万四千円の減少となっております。  次に、特別会計について申し上げます。  まず、木船再保険特別会計歳入歳出予算額は、三億四千四百六十六万三千円であり、前年度に比較して九千四百五十八万五千円の減少となっております。  自動車損害賠償責任保険特別会計歳入歳出予算額は、七千百四十三億九千百六十八万六千円であり、前年度に比較して一千三百五十八億四千九百七十七万六千円の増加となっております。  港湾整備特別会計歳入歳出予算額は、一千八百六十三億五千二百六十五万七千円であり、前年度に比較して十一億六千三百四十三万三千円の増加となっております。  自動車検査登録特別会計歳入歳出予算額は、百十四億八千九百二十九万八千円であり、前年度に比較して二十五億四千四十三万四千円の増加となっております。  空港整備特別会計歳入歳出予算額は、六百九十九億三千四百五十万円であり、前年度に比較して二十三億一千五百四万九千円の増加となっております。  また、昭和四十九年度財政投融資計画中には、当省関係分として一兆六千四百九十八億円が予定されております。  昭和四十九年度予算におきましては、当省は、総需要抑制方針にのっとり、鉄道港湾空港整備等長期計画進度の調整をはかるとともに、公共輸送力確保対策物流対策安全公害対策等の諸施策重点を置いて運輸行政推進いたしたいと考えております。  第一に、全国新幹線鉄道等幹線鉄道網整備港湾整備五カ年計画及び空港整備五カ年計画は、進度を調整し、事業重点的な推進をはかることといたしております。  第二に、国民日常生活の足である公共輸送機関輸送力確保するため、地下鉄の整備ニュータウン鉄道建設等大都市交通対策を強力に推進するとともに、地方バス路線中小私鉄維持確保等地方交通対策を格段に強化するほか、主要交通拠点における物流施設整備等物流対策推進につとめることといたしております。  第三に、交通機関の最も重要な使命である安全の確保をはかるため、自動車事故対策センター助成旅客船安全対策強化海上保安業務充実強化航空保安施設整備等陸、海、空各般にわたり、交通安全対策を強力に推進することといたしております。  第四に、公害防止環境保全をはかるとともに、台風、地震等自然災害による被害を最小限にとどめるため、航空機騒音対策自動車鉄道公害対策港湾環境改善対策海上公害対策等について強力に推進するとともに、海岸事業五カ年計画推進静止気象衛星業務整備地震火山対策強化等をはかることとしております。  以上のほか、海運、船員、造船対策観光レクリエーション対策等推進をはかる所存であります。  次に、日本国有鉄道について申し上げます。  新財政再建計画の第二年度目である昭和四十九年度は、再建計画に従って工事費補助金等財政措置を予定どおり行なうとともに、物価安定のための緊急対策一環として運賃改定の実施を六カ月延期することとし、これに対しましては、国の財政措置強化し、もって財政再建計画の円滑な遂行に支障のないよう予算を編成しております。  まず、損益勘定におきましては、日本国有鉄道工事費補助金九百五億円、財政再建債利子補給金三百六億円、特別利子補給金二百四十億円を含め、収入支出予算一兆八千五百七十六億円を計上いたしております。資本勘定におきましては、一般会計からの出資六百五十億円、財政投融資八千四百九十五億円を含め、収入支出予算一兆三千七十七億円を計上いたしております。工事勘定におきましては、収入支出予算七千三百四十八億円を計上いたしまして、山陽新幹線及び東北新幹線等建設大都市通勤輸送改善主要幹線輸送力増強保安及び公害対策強化、諸設備の合理化近代化等推進してまいりたいと考えております。  また、一般会計日本国有鉄道合理化促進特別交付金五億円を計上いたしまして、日本国有鉄道合理化施策促進をはかることといたしております。  なお、運輸省関係予算部門別重点施策の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります昭和四十九年度運輸省予算説明及び昭和四十九年度日本国有鉄道予算説明によりまして御承知願いたいと存じます。  以上をもちまして、昭和四十九年度の運輸省関係予算についての御説明を終わります。(拍手
  9. 三池信

    三池委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十時八分散会