○岩間正男君 まだこれを使用したか、しないかということを問題にしておるのではない。
自衛隊がそれをはっきりその
内容で訓練をし、また訓練するための指針である教範のようなものをはっきり持っている。ところが、実際いままで
国会論議の中でそのような教範というものは、これは何べん要求したって出されたことはない。訓練の
内容について質問しても、これは出されていないのであります。こういう形で、隠された形になっておって、そうしてその
軍隊が非常にこれはそのような不明な
部分を持っている。これがどうして一体平和
憲法とこれは照応するかという問題です。ここのところがやはり明確にされなければならない。これが
一つ。
もう
一つの問題は、これは対米従属的な
軍隊、アメリカの極東戦略のいわば補完部隊としての、これはレアードの
ことば、そういうものでも明らかであります。それからアメリカの軍部のいろんな議会証言の中でも明らかな問題であります。そういう中で、たとえば松前・バーンズ協定
一つをとってみても、あの松前・バーンズ協定というものは、具体的に言うと、この前の「よど号」のハイジャック事件のときに、はっきりやはりその背景にあったと思う。そこで、板付を立ったところのあの「よど号」が、実際はこれは平壌に着くまでの十数時間というものは、当時
国会が開かれており、あなたもおられたと思うのでありますけれども、あの予算
委員会においてこれが追及された。しかし、
政府はあの空白について明らかにすることはなかった。はっきりアメリカは、第五空軍司令部は空を握っておった。しかし、そのような事態の中で日本はその詳細を知らなかった。この
一つのことを見ても、これは松前・バーンズ協定というものがどのように一体、アメリカのこれは体制、そういうものを強化する、そういう中で組み込まれたところの日本の
自衛隊や航空総隊、それからレーダー
基地、こういうものがどんな役割りを果たしておるのか、どういう従属的位置にあるのか明確だ。これがどうして一体ほんとうに日本を守る
軍隊であることができるのか。日本の空も海もそういう形での支配の中にある中で、ほんとうにこの
自衛隊の性格というものは明確にされなきゃなりません。これが明確にならないで、そうして単に
判決が不当だ、こういうものは絶対承服できないという形をとっておるんでは、私はこれは問題にならないと思うのです。だから、こういう点について、私は、時間がありませんので
——一つ一つ実は詳細にやりたい。
だから
総理、ここで最後にまた聞いておきますけれども、もう一度これは出てきてください。少なくとも十日あるんです。
国会はまだ。論議は山ほどある。まだ二人しか質問していない、野党側は。七人これは残っている、質問者は。私はこのぐらい持っておる。これは少なくとも十数時間どうしてもたださなければこの
防衛二法に対する
態度は明らかにならない、そういう
立場にいるんです。現にそういうことは、いままでこれは野党側の
議員によって、さきに質問された方によって十数時間やられている、そうでしょう。そうしたら、そういう
立場から明白にこれはしなければならないと思うのです。だから、当然これは日程もつくられるでありましょう。この
委員会が終われば日程もつくられる、そうして明確にこれに対処することになると思うんでありますが、少なくとも
総理は、また時間を十分にとって当
委員会に
出席される確認をここで明確にされる必要がある。このことを含めて、先ほどからの問題について質問します。