○
上田哲君 それは困るんですよ。九月三日に行くということは私は聞き初めだからけっこうだ、三日でも、一日でも、一日でも早くいらっしゃればいいと思うんですが、大体あなたがいままでお
話し合いに出られないことに大きな問題があった。ぜひひとつ、これからほかのことに優先して出られるように要望しておきますけれども、いまの
お話の中で、せっかくこれだけ
話し合いしてきているのにまだ混乱がある。
調布の話は
調布のこととして
お話をなさい。それを烏山のほうの話をくっつけるということはおかしいことになるから、この際、私は時間がないから言いたくはないんですけれども、一言だけ言っておきたいけれども、住民エゴという
ことばを妙に使うのは、これは
行政エゴですよ。住民エゴというのは、民主主義の一番原形なんでありまして、エゴじゃないんです、これは。まさに大きく産業構造が発達してくる現代社会の中での、たとえば今回の問題なんというのは、
都市問題の矛盾が噴出をしているのですよ、
調布でも烏山でも。
調布や烏山の住民エゴが噴出したのではないんです。ほうっておいたら、のどがやられて、からだがやられて生きられなくなっていくものが、正当防衛、緊急避難ではありませんか。それを大きく包み込んでいくのがデモクラシーの新しい
都市計画なんだ。そこを、
行政のワクの中に入らないものは全部住民エゴだなんというような
考え方でもって、変な風潮が出てきていることは、非常に日本社会の円満な
発展のために私はあぶないと思っている。
行政当局者は、大いにそこのところをみずから戒めるところがなきやならぬと私は思うんですけれども、この議論をしていると時間がないから、残念だが、ここのところは一言申し述べて先へ行きますけれども、具体的には、どうも何でも
調布の問題を解決するには、烏山を解決すればいいだろうというような話になる。何のことはない。こっちの話がこっちに移るだけですよ。こういう話はたいへん困るんです。
その困るところを具体的に言えば、たとえば先ほど来
道路局長の話でも、中止されておるのは八百メートルという御
説明があった。この辺のところは話がおかしいのですよ。現在
中央高速道路の
工事がストップしておるところはどの区間になっておるのか。いいですか、俗に北烏山団地というような言い方になっているわけだし、烏山ということがクローズアップされることになっているのだが、これは非常に不明瞭です。そうじゃない。東側は杉並区の高井戸地区、ここに公害
対策協議会とかPTAの子供を守る会がありますよ。そこで中央高速問題を取り上げています。西側の烏山も一般
住宅があって同じように問題にしております。ほかに、杉並の浅間橋と環状八号の間で訴訟になっているために
工事がとぎれている。こういうところがたくさんあるわけです。それなのに、
公団は北烏山の団地、また八百メートル、そこだけが問題になっているという言い方に終始されている。こういう言い方自身が問題をすりかえるということになってしまう。少なくとも正確に問題をとらえていないというところから間違いが起きる。そうではないんです。明らかに
調布解決のために烏山を
犠牲にするみたいな言い方では、こちら側の弊をこちらに二重に積み上げることになる。さいの川原の五重の塔を幾らつくったって、泣く
人たちを片一方にしわ寄せさせることが
行政の目的ではないでしょう。だからそういう
意味で、まあ抽象的な議論をやりとりしていてもしようがない。たとえば、その中止区間というのが、
北烏山地区の八百メートルだという言い方ではいかぬのだと、そういうところから出発をすべきだろうと思うことが
一つ。もう
一つは、高井戸地区からは
中央道については意見は出ていないと、出ているではありませんか。それについて簡単にひとつ、だんだんだんだん時間がなくなりますから。