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有島委員 この点はぜひ御検討をいただきたいと思うのでございます。
それで、
人口も大きいのだから
財政規模も大きい、だからそれに準じて比例配分したのだからだいじょうぶだろうということになりまするけれども、そこで問題になりますのは
基準単価の問題でございます。
基準単価が
ほんとうに適正であるのか、いま
局長がおっしゃったように、あるいは
大臣がこの前、国と
地方で
折半してやるのだというようなことをおっしゃいましたが、
ほんとうに
折半であるならたいへんけっこうなのでございますけれども、
実態は御承知のとおり非常な差がございます。
横浜なんかで申しますと、大体一一・一五%という
国庫負担の割合だというような
資料も出ております。これは四十六年分で
造成工事費は含んでいないということです。それからここにあるのは
東京の
江東区の場合でございますけれども、
実質補助率というのは〇・二二、〇・二四、〇・二五、大体四分の一ぐらいである。そういうことになっている。それで四校建てなければならない
ところを、間に合わなくて一校しか建たなかったなんということも起こっているのですね。そうなりますと、いま申し上げましたように、極端にたくさん建てなければならないといった場合には、もう少しよく
調査をなさって、ある場合には国として
特別措置もお
考えいただきたい。いま、
考えてみる余地があるという
お話ですから、私はそれに非常に
期待を持ちます。
それで、
基準単価について、この前
大臣いらっしゃらなかったと思うのですけれども、四十八年度は確かに一〇%
基準単価を上げていただいたけれども、四十七年度の場合は、一例をあげますと、鉄筋の
小中学校の
校舎の
基準単価が三万八千六百円ということになっております。それで、この値段で建った
ところがどのぐらいありますかという
お話を伺ったのです。それで
資料をいただきまして、ここに出ているのはそのすべてではないという
お話でございますけれども、大体の
基準単価でもってそのとおり建ったという
ところが全体の五〇%ぐらいあるか、六〇%あるか、こうなりますとこの
基準単価は非常に適正であろうと思うのですね。
ところが数%という
ところです。九十何%はその
基準単価では建っていないという
実態が
文部省からの御報告であります。それについては、その
基準単価は
最低基準であって、現実には
地方のほうでもって大きさにしろあるいは
内容にしろ、
基準以上のいいものを建てようとする、そういったことも加わっているのであろう、そういうような
お話がございましたけれども、私実際に聞いてみますと、
基準単価をはるかに上回って一生懸命工事しているんだけれども、一番
最初に申し上げました
兵舎をまだ使っているという問題は古い問題ですけれども、新しくできた
学校でも、
ほんとうにこれでもって
子供たちの
教育にいいのかしらと思うような、そういうものが実際あるのです。しかも、これは
基準単価以上で建てているということになっている。
それで、話を今度の第四次
計画に戻しまして、確かに一〇%は上がりましたけれども、
物価のほうも上がっているわけです。特にことし、この
国庫負担法でもって各
委員諸公がこれほど熱意を持って御審議なさったということは、私は浅い経験でございますけれども、いままでの
国会では例がなかったんじゃないかと思うほどなんでございますけれども、これは
一つには、
奥野文部大臣は特に自治省の御練達でいらっしゃるから、
国民の希望がそこにつながっているといった面もございましょうし、それからもう一面には、ことしのようなひどい
物価の値上がり、こういったことで歴史始まって以来ないほどの混乱の中にいるわけでございますね。そういうような
事情もあろうと思うのですけれども、この四十八年度から始まります第四次
計画の
基準単価は、やはり去年と同じように九〇%はこの
基準単価ではできないという結果になりはしないかと私は思うのですよ。今度こそは
基準単価でもってできるとお
考えなのか、やはり九〇%はだめでしょう、初めからそういった見込みなのか、その辺、
大臣としてはどういうお
考えでいらっしゃるのか、お聞きしたいわけです。