○中路
委員 筑波研究学園
都市の問題では、前回の
国会の
審議の中で附帯決議が三項目出されておるわけですが、その中で書かれておる附帯決議は、第一番目が「移転研究
機関については、高度な試験・研究・教育施設の整備、居住者の住宅の
整備等、教育環境の整備及び居住条件の充実について特段の配慮を払うこと」、二番目が「建設
計画の作成にあたっては、研究者等の
意見に留意するとともに当該研究者等の生活条件の低下または支障をきたさないよう努めること」、三番目が「研究学園
都市の建設に要する経費については、地元負担を極力軽減するよう特別の
措置を講ずること」という三つの附帯決議がなされているわけですが、私は
委員会の皆さんと一緒に、三月の五日だったですか、この現地へ行ってみたところ、この附帯決議が全く尊重されていない。新しい研究を遂行する一大センターとして、充実した設備、施設が保障されなければなりませんし、特に、それらについて研究者や
職員の納得が得られるように、十分な
意見の反映、そういう
ものがなされる必要があるわけですが、前回視察に行った際に、すでに移転をしています無機材研、それから高エネルギー、防災センターの研究所
職員、家族の皆さんの話もお聞きをしまして、また、当日花室住宅の主婦の皆さんから私たちに訴えのパンフレットもいただいたわけですが、先日、
大出議員が各項目についてこまかくお尋ねしましたから、私はその中で、それと関連して幾つかの問題で、最初にもう一度明らかにしておきたいと思います。
花室住宅の皆さんの「花室住宅の生活」というこのパンフレットの最後にも、「私たちはなぜこんな生活を強いられているのでしょう。それは受け入れ体制も整っていないところに移転させられたからにほかなりません。必要最低限のことが満たされないところに今後急テンポで入居者が増えるとしたら混乱をますます大きくするばかり」云云ということで、この受け入れの問題、設備について、環境について、非常に具体的な訴えがなされていたわけですけれ
ども、前回の答弁と関連して、幾つかの問題をまず最初にお伺いしたいのです。
これは前回も
大出議員が言っていましたが、私も行く前に、地元の主婦の方から、小
学校に通うのに三十分、四十分かかるという手紙があったのですね。バスの中で案内していただいた現地の
責任者の方に、どのくらいの距離がありますかと聞いたら、一キロぐらいだというのですね。それだったら三十分もかからない、おかしいと思って、住宅へ行ってどのぐらいかかるのかと聞いたら、それぐらいかかると言う。工事
責任者の方におかしいんじゃないかと言ったら、直線コースで一キロというお話です。川もあるし、また道路もついていない。やっぱり現地は見る
ものだと思ったのですけれ
ども、こういうことでは困るわけなんです。
前回は、今後の小
学校や幼稚園、
学校の建設の見通しについて一応
お話しになりましたけれ
ども、最初に、いま入居している皆さんの問題と関連して、保育所、幼稚園、小
学校は将来何校ぐらい必要かというお話がありましたけれ
ども、当面の具体的な建設
計画、それからどういう配慮がなされているのか、その点についてお伺いしたいと思います。