○広瀬(秀)
委員 いまお聞きしますと、相当詰めた議論をして後期の事業
計画を立てられたということであります。常時飼養頭数を年次別にどれくらいに目標を設定するか、あるいは子豚の分譲頭数をどのくらいにするか、研修生の受け入れ
計画はどうするか、
土地利用区分は、草地造成というものが入りまして新たに
用途指定の中に入れた、認可をしたというようなことで
計画が出ております。施設
利用計画としても詳細書いてまいっておりますが、私
どもがこの問題を取り上げたのは、
地元の人たちが、全畜連はこれを申請の目的どおりに、そしてその事業をそれに見合うものとしてどこまでもやっていこうという気持ちはないのではないか、すでに借金も相当ある。
四十六年当時に私
どもが知り得た負債額が一億五千何ぼ、いま三億というようなことでありますが、こうなりますと、またさらにこの負債の返済ということが非常に重要な問題になる。ところが、昭和四十一年、この契約をした当時にはこれは坪大体七百円から八百円ですか、大体七百七十円といわれておったわけです。これは三十三万平米、十万坪あるわけですから、それが私が取り上げた昨年の三月当時においてももう六億六千万以上になっているということが言われておりますし、さらに全国の地価公示価格が三〇・九%上がったということ、そしてあの辺はちょうど東北縦貫道の通るインターチェンジ近くになるというようなことで、近隣の
土地も非常に値上がりをしております。もう坪一万円ははるかにこえただろう。そういうようになりますと十数倍というようなことにもなる。
だとするならば、このように
計画は
計画として出しながら、
ほんとうにその
払い下げの目的であったものはもうやる気はないのじゃないか、それだけ赤字を出してしまったいまは、もう十年たってしまえば国の買い戻し権もなくなる、
用途指定に違反しながらも、そういうことで農林省も突っかい棒をかっていろいろ指導している、そしてこの
用途指定なんかも次々に広げたりしてめんどうも見ているけれ
ども、そういうことで時間をかせぎながら、その十年の買い戻し期間を解かしたならば
あとはもう自由であるということで、これはいずれそういうことで
土地を売却して譲渡益をごっそりかせげば三億やそこらの借金なんかも問題ではない、そういうことになるのではないかということを、
地元ではみんなまわりの人たちがうわさをしておるわけなんです。
私、そういう立場で、皆さんの指導が本物であるか、そしてまた何といっても全畜連が主体でありますから、全畜連は
ほんとうに
払い下げの目的をどこまでもやっていこうという立場であるのか。
これはそういうことをやるのには非常に適当な
土地ですよ。確かに西那須野駅からもそう遠い距離でもないし、近くには農林省の草地試験場もある。道
一つおけばいままで県の畜産試験場があった。こういうようなところで、あの辺はまさに畜産指導センターみたいなところなんです。これはその一画ですから、そういうことも
考えるならば、これはあくまでうわさされているようなことがないようにやれるんだという自信があるならばたいへんけっこうなことだし、現在でも食用の肉が豚肉の場合でも牛肉の場合でも絶対的に足りないということで非常に問題になっているときですから、そういう
方向に非常に役立つ。これは
ほんとうにそのとおりまじめにやるならば役立つはずなんです。
ところが、そういう形で
計画をごまかしながら引き延ばしていって、十年たったらいいんだということになったら、これはたいへんな政治的大スキャンダルである、こういうことがおそれられるわけですよ。だからその点で、農林省は全畜連との接触も非常に深いわけだけれ
ども、その辺のところは自信が持てるのかどうか、全畜連もやる気になっているのかどうか、そういう点についてきちんと答えておいてもらいたい。