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佐伯政府委員 お答えいたします。
いわゆる再
復旧全般の問題についていろいろ問題点があるわけでございますが、特に
佐賀県の例で申しますと、
江北町の特に平野部の軟弱地帯の一部におきましては、すでに
復旧をいたしておりますのがまた問題が出てきておるというのがあるわけでございます。これは
もともと浸水とか傾斜等のために、早く
復旧をしなければいけない、あるいはそっとしなければ危険だというふうな
状態に過去になりましたものですから、
鉱害が安定をいたしておりませんでしたけれども、本来なら
鉱害が安定してからいたすわけでございますが、それまではとても待てない状況でございましたので、
復旧をいたしたわけです。したがいまして、その後にまた
沈下の進行等によりまして新たな
被害が発生をいたしておりますものにつきましては、再
鉱害として
認定をしよう、また
認定が可能だというふうに考えております。
それから、
もともと特にこの辺の
地域につきましては、地盤が軟弱でございますので、なかなか家屋の
復旧の工法について問題があるわけでございます。それらにつきましては、
復旧工法自体につきまして、再
沈下防止をどうやってやればいいかというふうな技術的問題がございますので、私
たちといたしましても、
現地の
通産局あるいは
鉱害事業団あるいは県、町あるいは九大の
先生等
学識経験者の方にお集まりいただいて、
復旧対策委員会みたいなものをつくっておりまして、そこで
復旧工法その他の工法を、そういうことがないように軟弱地盤の
復旧に適するような工法を、いま一生懸命検討していただいている次第でありまして、それらを得ましたら、そういう工法で
復旧してまいりたいというふうに思っておる次第であります。
それから果樹園も、これは前から問題でございまして、私
たちといたしましても、特に
佐賀県の場合、果樹園地帯でおっしゃられますような
鉱害、地下を掘りまして亀裂が生じますものですから、地表水が逸水をいたしまして保水力がなくなるというふうな問題がございます。したがってミカンなどが減少するというふうなものも起こりますし、また品質が低下をするというふうなことも起こっておるわけです。これらも
鉱害と
認定して、
鉱害復旧の対象にいたしたいというふうに存じます。それで、そういうふうにしたい、またするわけでございますが、果樹園のそういうふうな亀裂ができましたときの保水力が減ったものを、どうやれば完全に
復旧できるかという技術的問題になかかむずかしい問題があるわけでございまして、これも数年前から
佐賀県の農林部とか農事試験場等で具体的工法について検討をしていただいているような次第でございまして、それらも近く
結論が出るというふうに聞いておりますので、そちらのほうで御検討いただきまして、早く
結論を出していただきまして、それによって具体的に
処理してまいりたい。それで工法を選定して、その工法でやってまいりたいというふうに思います。