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木原委員 事故を起こして
毒物が
混入した。それが、本社のほうで
検査をした。その中に九PPMという
報告があがってきているというわけですね。だから私の心配なのは、はたして本社のほうのそういった
検査体制の中であがってきた九PPMというのが信頼が置けるのかどうかという問題があるわけです、衛生
研究所その他で
検査をやっておるからちゃんとしたものがいずれ出るのだろうと思うのですけれ
ども、そういうふうに詰めてまいりますと、
事件が起こりまして以来、先ほ
ども申し上げましたようにすでに一カ月、そして明るみに出ましてからも、あれは十日でしたか、もう一週間近くたっているわけです。それなのに一向何も明らかにされないまま、ただ
製品を
回収せよ、こういうような事態だと思うのです。ですからこれは、われわれの
委員会もあす現地の
調査などをやるということだそうですけれ
ども、県の体制にしたってただてんやわんやでございまして、ふだんの
食品衛生行政といいますか、末端は哀れなものなんです。これは私
ども見ておりまして、私
どもはもっと
検査をきびしくやれ、こういう立場ですが、実際問題としてやれません。そういう状態が放置をされていて、そしてこの
事故が起こった。起こってみたら、何といいますか企業のほうは、
食品衛生法なんていうものはもう業者ですから一通り知っているはずですけれ
ども、監督
官庁をなめちゃっているわけですね。それだから先ほど来話がありましたように事態の隠蔽をはかる、あるいは妙なごまかしをやって
出荷をする、社長の一週間ほどの
態度の中にもそういうものがあらわれておるわけですね。私は、だからこうなりますと、
国民の不安を去る上からも、あるいはまたこの種の企業のあり方をきびしく問いただす上からも、何よりも
責任のある
官庁が、やはりそれぞれ
責任の
所在を明らかにしてきちんとした対応策をとってもらいたいと思うのですが、
製造工程が
農林省であり、直接の
検査の衝に当たるのが
厚生省であり、塔の問題は消防庁だ、いろいろ役所の
分野が重なっておるわけです。しかしそれにいたしましても、それだけじゃ済まないわけなんです。ですから、やはり
食品行政の末端の体制というものをこの機会に整えるということを
前提に置いて、起こりました事態についてはもっと敏速にやってもらいたいと思うのです。これこのままじゃいつ——つまり結局うやむやのままに終わってしまう、病人が出なかった、症状の訴えが出なかった、まあまあそれでということで終わる
可能性があります。そういうことではこれは非常に禍根を、もうすでに禍根が起こっているわけですから、敏速にひとつ行動してもらいたい。
それからいま私が幾つか疑問点をあげました。これだけじゃまだ終わらないわけですけれ
ども、それらにつきましても納得のいく追及をひとつやってもらいたい、こういう要望を申し上げておきたいと思います。もう時間がすでに過ぎておりますのでこれで終わりますけれ
ども、ぜひいまのような私の要望に対しまして、これからの対応を急いでもらいたい。お願いをいたします。
終わります。