○前田
国務大臣 ただいま御指摘の記事は、たしかけさの
新聞であったかど存じます。私、急いで参りました
関係上、自分の写真をちょっと見ただけでございまして、まだ内容を詳しく実は読んでいないのでございます。
いま
先生にお伺いしたところによりますと、これは公聴会開催要領というものをきめるにあたりまして、環境問題、ことに温排水の問題等につきましては、先刻来も私並びに
局長からも御答弁いたしましたように、環境安全専門部会というのが原子炉
委員会にあるわけでございます。その下に温排水分科会というのがございまして、そうして中間報告で御報告いたしましたような項目につきまして、通産省あるいは環境庁に一般的な
基準あるいは特別の
調査等をお願いして、そしてその
調査を、原子力
委員会自体はそういう機能を持っていないわけでありますから、そういうふうな
調査書をもらいましても、原子力
委員会も地元の
知事とかそういう方面の了解というか
意見を聞いて従来まできめておったわけでございます。その
意味におきまして、高い独自な
判断ということば自体がおおそれたことばじゃないかと実は自分でも思っておるわけであります。独自な
判断と私言うた覚えはないのでありますが、とにかく独自な
判断といわれておりますが、高い
立場といいますのは、別に原子力
委員会が各
省庁に対して、一段上、高いのでありますというおおそれた考え方を持っておりません。しかし、原子力
委員会設置法のたしか五条であったと思いますが、その
法律に基づきまして、
関係行政
機関に
資料の提出を求めることができるという条項があるわけでございます。その条項に基づきまして、通産省とかその他の
省庁にもお願いし、そうしてそういうものをちょうだいして、原子力
委員会に原子炉安全審査会という
機関まで持っておりますから、これはもう自信を持ってやれるわけなんです。ところが、環境問題については、実際、通産省にお願いして、その
調査報告を実は求めておるわけでございます。それは信頼するに足るものでありますが、あるいは地元の
意見等もそれにあわせて聞いて
判断を下すという
意味において、ちょっと高いといいますか、
判断するという
意味において、たしかまだ読んでおりませんけれども、高い何か独自な
判断といいましょうか、そういう
意味に、これは別にこのとおりに言うたわけではございませんけれども、そういう
意味だと思います。しからば、これは将来の
姿勢としてよろしいとあるいは
先生おっしっるかどうか私知りませんけれども、これまでのものはどうだというお尋ねかと思います。しかし、これまでも別に確かに環境庁のいう、いわゆる四十九年度末に設定目標の環境
基準はございません。しかし従来においても、私の
長官の当時じゃありませんけれども、いいかげんな審査をしていると私は思わないのです。それは科学的で、いろいろな研究所とかそういうものを動員してやったかどうかは知りません。しかし私は、実は女川等についても聞いたのでありますが、地元の
知事ですか、県当局にも十分了解を得て、この問題についてもその了解の上にこれは許可したのだというふうに聞いております。したがいまして、これを再び公聴会を聞くとか、そういうつもりはございません。