○高田
委員 そうじゃないのですよ。その分譲したのは、すぐ次に出ていますが、これだけ譲り受けている。これだけ分譲した。分譲したのを見ますと、県単独のものと、共有のものは三分の一しかここへ入っていないのです。売った額はその三倍のものを売っているのです。その協定を私は資料として出してもらいたいのです。つまり三井不動産と共有というのが協定でしたけれ
ども、例外のものがあるわけだ。
土地で分けちゃったやつがある。
土地で分けるというのは別の協定がなければできないはずですね。基本協定にはないのだから、別の協定を結んで、そこでどれだけの
土地を県のものとして確保し、三井不動産のものとして確保したのか。それは協定並びにそれに基づいて行なわれた処分でわかるわけですから、それをひとつ調べて報告してもらいたいのです。
そこで、こっちの会計で売った分の合計、これに出ているのでわかるのですが、こっちの会計へ移しておいて売ったやつと、両方売ったのを合計しますと、売り上げ額が、私が
計算したので多少違うかもしれませんが、これから出しておるので大体間違いないと思う。これから拾いますと、各
年度で、こっちの別会計のほうで売ったものと本来の埋め立て会計のほうで売ったものを両方足しますと、面積にして二十六万七千平米になります。したがって、これの売却予定地よりは多いのです。県の報告してきた売却予定地よりも多い。金額もずっと多くなりまして、売り上げ総額、これはもちろん三井の分も含めた金額ですが、五百六十三億八千九百七十万、こうなるのです。ですから概算利益が百三十四億、百四十億くらいあるのじゃないか。三井不動産のほうでも九十億ないし百億くらいは利益として取っているのではないか。ですからその点が、どうしてこういうふうに
所管がえをして売って——その
所管がえして売ったものはこっちの会計のほうの売り上げの報告には要するに出ていないのです。それだけ除いている。ですから造成して
幾らに売れたかということを私はつかみたかったのです。これを見たのではわからないのです、両方の会計を見ないと。こういうようなことで、何か非常にわけのわからないところもありますので、しかも一企業に百億からの利益を与えたというので、これは県会でも皆さんからいろいろの角度で
質問されて、いや六十億ですという答弁を県がしたというのですが、いや、どうも六十億ではなさそうだ、もっとあるんじゃないか、あそこの三十七階のビルディングはあれでできたんだということが千葉県民の間ではささやかれている、こういう状況なんですね。だからこういうのを、県でやっているのだからというわけにはいかない。しかも
公営企業ですから、相当ばく大な
土地を売ったって一々県議会の承認は要らないのですね。こういう大
事業をどんどん県がやっておって、それでしかも民間企業と結託してやっているという形ですから、これはもう私はたいへんな問題のように思います。しかもこれはまだこの一地区の話なんですけれ
ども、これからちょっと調べてみたいと思っているのですけれ
ども、そのほかの浦安地区、京葉港の工事、これらになりますともっとばく大です。厳密な
計算をしてみませんけれ
ども、京成電鉄と三井不動産、この二つがおもな
関係になっているところで、両方の合計ではおそらく四、五百億の利益があがるのじゃないかという感じがいたします。そういう
計算ができるのですが、たいへんなことなんですね。ですから、ぜひこういう問題については詳細に監視をし、検討をし、そして指導し、間違っているところは修正する、そうしなければならぬということを痛感するわけでございます。
いまの御説明の、この会計を分けたことについての表面上の理由というのはわかりますけれ
ども、しかしはたしてそういうふうに別会計へ持っていく必要があるのかということ、これが大体問題ですね。別会計にわざわざ持っていって売らなくたって、その会計でやれるのですね。これはそうでしょう。なぜ移したかというようなことは全然わかりませんか。