○永末
委員 この退職をして行くというのは、隊員にとってはきわめて決断の要ることであって、あとはどうなるかわからないが、ともかく退職してでも
参加しよう、その志を
考えれば、もっともっと親身になって世話をしなければならぬ案件だと思うのです。二年間だけやればいいというのではなくて、これはこの前も申し上げましたように、青年運動だということでとらえるならば、いわゆる官僚的事務の対象として
考えてはならぬことだと思います。もし協力隊に応募して二年間退職をして行ったら、いま政務次官の話したように必ずしも退職前の勤務条件と比べてよくないところに就職せざるを得なかったということになりますと、ことばは悪いのでありますけれども、いい人は
参加しない、こういうことになりますね。これではもともとこの計画をやった趣旨
自体がそこなわれる、こうなります。これに対する対応策が私は
二つある。それは、この前申し上げましたように、青年運動だということをはっきり位置づけること、そしてこれに
参加する、
参加し得る資格を与えられることは青年間においてこれはなかなか名誉なことである、つまりすぐれている資質を持ったと認定されたことである、こういう認識を一般に与えるように、あるいは持たれるように私は努力すべきであると思うのです。そうでなければいい人は来ないし、まさにそういう認識が一般にわかってくれば、たとえ退職をしておっても、勤務が終わったあとでその二年間の経験を生かしつつ再就職ができる道が開かれると思う。この前はなはだばく然としたような言い方を申し上げて、青年運動だと
考えるかということを外務
大臣に申し上げましたが、これはこの運動
自体に魂を入れることである、そういうことを怠ってただ単なる就職あっせんだなんということを
考えておったのではこの事業が発展しないし、それでは国費を使っている
意味もなくなる。この辺を十分お
考えを願って、もっと心を込めて隊員のアフターケアをやっていただきたいと思います。
質問を終わります。