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藤原房雄君 この
国内法の樹立ということにつきましては、相模原の問題以来、米軍のいままで占領時代の意識というものが残っておって、いろいろなところに問題を提起しておる。この水の問題にいたしましても、結局は
国内法を守らせるかどうかという
政府の強い
姿勢というものがここにやはり出てくるのではないか、そう思うわけであります。そういうことからいたしまして、特にこれが
沖繩での問題であるだけに、いま
長官から
お話ありましたような強い決意でこの解決にひとつ一そう
努力をお願いしたいと
思います。
もう時間もまいりましたので、
最後に
北方領土のことについてもちょっと触れたいと
思います。
私も
北海道出身でございまして、
長官が今度総務
長官になられたということは非常に今後のこの
沖繩返還の後に残された
北方領土の問題と取り組むためにはまことに喜ばしいことだと
思います。
北方領土には実際人は住んでいませんけれ
ども、問題はたくさんあります。残された
方々、旧居住者に対するあたたかい対策というものも十分に考慮しなければなりません。現在一万二千人ですか、元居住者の
方々がいると言われておりますけれ
ども、それらの
方々に対する
施策、
外交上の問題につきましては、先ほど
川村理事からもいろいろ
お話がございました。これはまた大きな立場で推進するとともに、総務
長官としてなし得られる問題につきましては、いままで歴代の総務
長官もいろいろな
努力をなさったことは、これはもちろんでございますけれ
ども、当地を地盤とし、当地の事情をよく御存じの
本名長官がいままでのどの
長官もなし得ないようなきめのこまかい
施策というものをぜひとも進めていただきたい。これを私は心から願うわけでありますが、いろいろな問題がございますけれ
ども、時間もありませんので一、二だけ申し上げますが、やはり
北方領土問題対策協会の法律が一部改正されまして、貸し付け金の限度または利率、償還期間、こういう問題については、六十八
国会ですか、これでだいぶ緩和されたようでありますけれ
ども、しかし、まだまだ現実にそぐわないいろんな問題があります。住宅資金にいたしましても、現在百万や二百万の家なんか建つわけもございませんし、こういう現実を踏んまえて、やはりこの元居住者、元島民の方方の
生活に必要な資金としまして、やはりこれらの
方々が十分に老後を楽しんでいけるような
施策が必要ではないか。現在、ほとんど旧居住者の
方々は年配になっていらっしゃいます。それらの
方々に対しての十分な対策を講ずべきであろうと
思います。特に、大体根室市それから根室支庁管内に集中的にいらっしゃるわけでありますけれ
ども、根室市へ行きますとおわかりのように、マッチにしましても、はがきにしましても、PRには相当心を使って、乏しい市の財源の中からこのPR活動をやっておるわけであります。まあ国は相当大きな予算を組んでおりますけれ
ども、それほど目立たない。しかし、根室市、支庁としましても、道としましても、実にきめこまかなことを積み上げてやってきておりますが、こういう啓蒙
運動に対する援助、また安全操業、遭難等ありますと、その家族に対して市としましても独自にいろいろ財政的にもバックアップしておるわけでありますけれ
ども、こういうものに対するやはり市の乏しい財政の中からもいろいろなさっている現況を踏んまえて、これらに対してもう少しあたたかく見てあげるべきじゃないか。また、
地方交付税の基準財政需要額の算入の問題につきましても、これはやはり
一つ考えるべき問題だろうと
思います。
それから、この
北方領土問題対策協会の市町村貸し付け資金ですね、この融資事業適用
範囲の拡大、これは前の
国会のときに当
委員会で山中前
長官に私いろいろ説明を申し上げまして、前向きで検討するという
お話もございました。ぜひひとつ
本名長官のときに、まあ根室に元居住者の方が多いわけでありますし、それらの
方々が特に多い町内があるわけでありますけれ
ども、そういうところに対してやはりこの老人センターとか、
福祉センターとか、保育所の建設とか、こういう身近な問題について十分な配慮をするということで、貸し付け融資事業の適用の
範囲を拡大するという、こういうこともぜひ必要ではないかと
思います。根室市といたしましても、東の端で、これという大きな企業もあるわけでありません。やはり国がそれ相応にバックアップしていかなければならないんじゃないか。そのほかいろいろなことがございますけれ
ども、どうかひとつ、
本名長官もこの
北方領土の元居住者の血の叫び、これをまのあたりに見ていらっしゃり、詳細に実情を知っていらっしゃる
長官、どうか
地元の
方々の納得のいくような方向で、この問題を
一つずつ解決し、推進していただきたいという、このことを心から願うわけでありますけれ
ども、これに対するお
考えを
最後にお聞きして終わりたいと
思います。