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和田静夫君
総長の言われていること自身、たいへん矛盾に富んでいると思う。そうしたら、
衆議院の
採用されている人はたいへんお粗末なんだということになる。逆に言えば。
人事院試験、
人事院に依拠してないから。それだったら
知野さんがおこっちゃう。そんなことにならないでしょう。それから、あなた自身だって独自試験をやっていて、そしてあなた方幹部が責任を持って
採用されているわけです。そうなれば、
国会職員としてふさわしい、こういうふうに判断をされているのですから、それはもう将来性を十分に考えていらっしゃるわけでしょう。
それから、調査室長の
人事の問題がいろいろ出ましたが、それはあなたの理解のしかたがずいぶん違うんじゃないかという感じがする。長い惰性に流れて
仕事をしているような人では困りますということであって、いわゆる調査室が持っておるところの機能を十分に発揮する人であったならば、それは、いわゆる甲であろうが乙であろうが、そんなことは別に何の
関係もないことであって、そんなことで
人事について、いままでいちゃもんがついているはずがないと思うのです。その辺のこともやっぱり考えてみると、
理由にならないです。
ともあれ、
人事院試験の
採用者を差別して扱うというようなことは、これはもう、やっぱり矛盾を感じなければなりません。
衆議院の大卒者の
採用方法と、そして
人事院の
採用した場合の待遇、こういうものをひとつ教えてもらいたいこと、あるいは
衆議院を引き合いに出さなくても、現に、この
参議院の中で
法制局は独自試験を行なっているわけでしょう。それで甲と同様の措置をとっているわけですから、
事務局が同様の措置がとれないということにはならないんじゃないですか。時間がありませんから、この問題をひとつ答えてください。
それから、もう
一つは、行(二)の
撤廃のところでも言ったのですが、
国会職員の特殊性というやつですね。
仕事は違っても、国政をつかさどる
議員の
仕事を手助けするという点では同じなんですから、だから
給与法もできる限り同一にして、待遇も同じにしていきたいという、そういう基本原則があった。
仕事が同じでありながら
給与が同じでないというのは、こんな不自然なことはないのであって、もちろん、そこには
経験、職責の重さは当然考慮されることを否定はしませんが、しかし、私がいま問題にしている甲乙問題というのは、調査室は御存じのとおり
職種も
仕事の質も全く同じですよ、それは。甲で入ってこようが、乙で入ってこようが、質は同じですよ。そして消化能力は、そこにおけるところの、言ってみれば、
努力をどうされるかによってきまるのであって、
採用のときどっちの試験受けたかによってきまるんじゃありませんよ。
一つの例をあげると、
委員部、これだって同じ業務に従事しているわけでしょう。同じ
年齢、同じ年に
参議院に就職しながら、運用で
給与に格差がつけられている。これはもう、まさに差別ですよ。それ以外の何ものでもない。とにかく、待遇を一本化することが大切です、
国会の中の運営というのをずっと見ていまして。そのためには、早急に
参議院の独自試験一本で
採用することが、この問題の唯一のいわゆる
解決策です。そういうふうに少なくとも思う。そういう
解決への
努力というものをされるべきだと思うが、一挙にそこまでいくという
答弁が、きょう、さっきの
答弁から類推をして、できるとは思わぬけれ
ども、ともあれ、
総長としては検討に値する事項であることは間違いないと思うのですが、いかがですか。