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政府委員(
安嶋彌君) 御質問の佐賀県の白石町、有明町などにおける地盤沈下の被害についてでございますが、
先生の御
指摘もございまして管理局の職員が現地に参りまして実情を見てまいりました。私もその写真を見ておりまして、ただいま御
指摘のようなことが事実として起こっておるようでございます。
原因につきましては、これもただいま
お話がございましたように、農業用水の地下水のくみ上げということが地盤沈下の
原因のようでございますが、抜本的な
対策といたしましては、御承知かと思いますが、建設省におきましてこの方面の六角川の河口に堰堤をつくるという工事を約六十億円の
予算で進めておるということを伺っております。
学校自体の被害の状況といたしましてはまさしく御
指摘のようなことでございますが、その被害の補修に使用されました金額は、
昭和四十六
年度におきまして、白石町におきましては九十万円、有明町におきましては三百七十一万円ということでございます。まあこの程度でございますれば、私
ども、やはり
学校の維持管理費の一部であると。維持管理費は、御承知のとおり、
学校教育法の規定によりまして設置者の
負担ということでございますので、これは設置者において御
負担を願いたいというふうに原則的には考えるわけでございますが、しかし、御
指摘のような非常に特殊な異常な事態でもございますので、自治省におきましてはこのことを考慮に入れまして、
昭和四十六
年度、白石町に対しましては約二千百万円、有明町に対しましては約千三百万円の特別交付税を算定しておるということでございます。この被害がさらに進行いたしまして、問題の校舎
自体がたとえばまあひび割れを来たすといったようなそういう状態になりますれば、これは私
どもの危険校舎改築費
補助金のまあ
対象にする等、抜本的な
施策を講じてまいりたいということでございますが、ただいまのような状況でございますれば、特別交付税のただいま申し上げましたような
措置ということで一応いいのではないかというふうに考えております。