○岩間正男君 要望だけちょっと。
いまの問題に関連するのですが、あなたは、必要があるときは随時
協議を開くというようなことをさっき言われました。しかし、けさほどからこの委員会が開かれている
意味というものについて、私ははっきりしておいてほしいと思う。実は今度の
ベトナムの問題が発生してから
基地のあのような使用、そうして実際は直接の出撃をする、そうして
ベトナムとすっかりつながってしまう、こういう事態に対して数々の不安が起こっておる。この
国民の要望にやはり当委員会としてはこたえなくてはならない。最も中心の課題じゃないか。こういう問題を論議しないで、われわれ
内閣委員会としての責任を果たすことはできない。そういう形でこれは開かれた委員会なんです、第一。そうして問題になっている
事前協議の問題、さらにそれと関連して随時
協議の問題が出ているわけなんですけれども、それについてどうなんです。少しもあなたたちの
姿勢がはっきりしないんです。仮定の上でしょう。はっきりそのような
協議を開くというような意向は表明されないし、それからその
対象はどうするかということで先ほどから話が出ているのです。これは、
国民のいま問題にしている問題というのは、たくさんあるでしょう。これについてあんたたちはどういうふうにこれは検討されているのか、この
一つ一つを取り上げて検討すれば、これは問題の出てくる問題だ。そうして何よりもこういう
国民の不安にこたえるという
意味から、この問題をとにかく
アメリカ側と当然これは
国民の
立場に立ってこれを取り付けるということは当然のことじゃないですか。なぜあなた方はそれを避けておられるか。先ほどから、もうこの前には絶対随時
協議はしないというような
答弁されていて、そういう
姿勢じゃ、これは困ると思うのです。そういう
姿勢じゃ、これは
安保条約そのものにある
条文さえもこれは履行しないということになるわけですからね。
事前協議では、もういままでこれに対する批判というものは、あらゆる面から起こっている。
国会が
事前協議の論議の中で時間をいたずらに費やして、それに対する三百代言的な
答弁がなされている。そういうかっこうの中で、実際は、どんどんどんどん時間を空費している。その間に既成事実はどんどん進んでいっている。そうして
戦争の危険というようなものは、これは迫ってきておる。こういうものに対する
国民の不安というもの、これを明確にするのは当然です。
もう
一つは、
沖繩返還後には
基地の態様は変わるんだと言っている。ところが何ら変わりはない。そして最もその
姿勢を明らかにしたのはB52のあの問題であります。そうでしょう。そういう問題、まあ山積みになってこの問題起こっている。それに答える
姿勢があるのかどうか。これは政治
姿勢として非常に重大な問題です。だから、これは社会党から出たわけでありますけれども、同時にまあさっきも理事会で論議されたし、それからこの委員会がそもそも始まった。それで特に外相と
防衛庁長官と
官房長官の出席を求めて、そうして、とにかくこの問題をわれわれとしてはあくまでもこれは追及するのが
国会議員の任務だ、また
内閣委員会の当然の任務だと、こういうことから始まっているんだということを、これは明確にしておく必要がある。そうでないと、先ほどからの
答弁というのは全くこれは、速記録を見ればこれは明らかでありますけれども、ひどいことになっておるんです。結局そうでしょう。米軍の行動を合理化する、そういう態勢の上に立って、そして問題がいつでもこれは
答弁されてきておるわけだ。
極東条項との関連、そういう関連の中で当然この
極東条項が生きる限りは、これは拡大
解釈されていま適用
解釈されている限りは
事前協議はあり得ないんじゃないかという
議論さえ、はっきりこれは今日出てきているんです。そういう事態の中で、いまの一体外相の繰り返されている
答弁というものは、
国民のそういうものにこたえることになりますか。はっきり、ならない。
外務省の事務当局に至っては、最もこれははなはだしい。問題にならぬ。こういう形で論議を繰り返されるんですから、これに対してはっきり答えるという
姿勢をとるべきだと私は考えるんですけど。どうですか。