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原田立君
昭和五十年に
国際海洋博があると、それに対して都市
計画も充実していかなければならないだろうし、実は本部町のあの会場の付近の一番大きな町といえば名護市であります。ところが、その名護市は下水道
計画がないんだそうでございます。ないんです。あるのは那覇市だけです。で、あそこの本部の町にいわゆるホテルなんかをつくればいいんだろうけれ
ども、なかなか無理であろう。そうなると、名護市となると、その名護市は下水道
計画がなければ当然大きなホテルなんかをつくれない。まあ、きたない話でありますけれ
ども、くさい名護市というものができ上がるような心配もしているわけであります。そういう都市
計画、下水道
計画ですね、それらもあわせて施策していかなければならないだろう、これがまず
一つ。
それから民間の宿泊施設、それも当然つくっていかなければいけないでしょうし、観光・レジャーの施設等、これらもつくる必要がある。で、観光・レジャー施設等についても、いわゆる魅力あるもの、こういうものをつくっていかなければいけない。あそこで海中展望台というところへ行って見て来ました。だけれ
ども、あれは十人も入ればそれでおしまいであります。あれで東洋一だなんて地元の人はいばって言っておりましたけれ
ども、その気持ちはいいとしても、たった十人か十五人ぐらい入ると一ぱいになるのが東洋一だと言っているんではお恥ずかしい話であるし、魅力あるそういう観光・レジャー施設とは言えないと思う。そういう面でやっぱり強い指導、大きな
融資、こういうふうなことが当然必要になるんではないか、こう思うんです。こういう観光面のことを考えて、その反面、また石油、
アルミ等のいわゆる公害
企業が
進出する、非常にジレンマを持ちながら見て来たわけでありますが、この平安座島のガルフの精油工場を見て来ましたが、八十万トンの重油の大タンクあるいは精製工場を見て来たけれ
ども、不気味な白い煙を吐いて盛んに
作業しておりました。公害
関係についてはきびしい監視はしているんだろうと思うのでありますけれ
ども、あそこの水と油の分離施設というんでしょうが、見て来ましたけれ
ども、われわれしろうとですから専門的なことはわかりませんけれ
ども、こんなことでいいんだろうかというような、そういう施設でありました。
それで、こういう公害
企業が
沖繩に
進出していく場合の
政府の基本姿勢でありますけれ
ども、内地では公害問題がやかましいからそういう
企業をつくることはできない、だったらば
沖繩へ持っていけだなんというような、公害を
沖繩へばらまくようなそういう姿勢であってはならぬと思う。むしろ、緑の
沖繩を今後も残すという
意味においても、公害絶滅のそういう姿勢でなければならぬと思う。それらについて、観光問題と公害問題ということで、非常にジレンマを持ちながら見て来たわけでありますが、どういう姿勢で臨むのか、それが
質問の第二点であります。
あまり時間がありませんが、
総務長官、先ほどのお答えではあまりよくわからないので、もう一ぺん整理して申し上げたいのですが、屋良主席が言っていたように、個々の補償はむずかしかろうが、
沖繩経済への何らかの措置を望むという、これについての答え。
それから安い物のショッピングが多い。
本土並みになれば台湾、香港へ行ってしまう、
沖繩はさびれる、日本
経済を混乱させないような恒久税制をしいてほしい。これが二つ。
それから地籍調査の
問題等について、県になるとやりやすいが、具体的には国家
公務員法によって定員が制限されるので人員の増加ができない、何らかの増加をしてほしいという、そういうふうな具体的なことですね。
これらについて一括してお聞きしましたけれ
ども、お答えいただきまして私の
質問は終わります。