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小笠原貞子君
大臣ね、お聞きいただいておりますように、こういうお願いをして、何とかという御
答弁はいただいたまま四年半もほっておかれるというようなことでは、御
答弁いただいたことがこれほんとうなんだろうかというふうにたいへん不信感を持つような結果になりまして残念なことだと思いますし、また第三者としては残念だということばで済みますけれ
ども、患者さん御自身の立場から立てば、これはほんとうにいたたまれない問題だと思うので、
大臣としてもその辺のところは十分お
考えおきいただきたいと思うわけでございます。御
答弁は最後でけっこうでございますから。
続いて次の問題に移らせていただきますけれ
ども、今度、傷痍軍人の場合ですと傷痍軍人援護法ですか、戦傷病者援護法というのですか、あの二十三条でやはり無賃といいますか、国鉄運賃割引というのが出されているわけなんですね。
その前に済みませんが、きょう国鉄の方は来ていらっしゃいますか。それじゃ国鉄にお伺いしようと思ったのですけれ
ども、私のほうの手違いでそういうことになりましたのですが、一応
厚生省として交渉していただく場合の御参考になればと思って、お伺いしたいと思いますけれ
ども、いま言ったような戦傷病者の場合には国鉄運賃割引が法として出ているわけなんですね。それでその中を調べてみますと、体幹
障害者だけではなくて結核、心臓も入っているわけなんですよ。そうすると国鉄のほうでは傷痍軍人の場合には、いわゆる内部
障害者も運賃割引をしているということになるわけなんですね。そうすると理論的に言えば差別するのはおかしいんじゃないかと、やはり戦傷病者という、直接戦争の犠牲者ということの違いはあるにしても、病気になられた方たちは好きこのんで病気になったんではなくて、いまの高度成長政策の中でもう非常に労働強化とかいろいろな社会的な要因で病気を持たれた方だとすれば、傷痍軍人の場合には内部
障害者も運賃割引という適用を受けているんだという立場からも、国鉄としても
考えてほしいというような立場で話し合いを進めていただきたいと思うんです。私のほうの立場から言いますれば、国鉄が赤字だということは私のほうでは承認していませんから、当然国鉄もみんと一緒に出してあげなさいということが言えるわけなんですけれ
ども、それはおきまして、いままでのいきさつから見ますと、
厚生省が頼みました、国鉄は
予算がありませんというのではこれはキャッチボールみたいなものです。何年間かこう行ったり来たりしているということなんですね。その辺のところを何とか
考えていただきたいというふうにお願いしたいわけなんで、具状的に話を詰めていただきたい。そういういま戦傷病者の場合には内部
身障者の場合も入っているじゃないか。国鉄赤字だと言っておりますけれ
ども、この
身障者の場合には
厚生省が
予算を出していらっしゃいますでしょう、国鉄のほうに。戦傷病者の
障害者の場合には出していらっしゃるのですよ。そうすると、そういうことを
考えれば、国鉄がどうしてもいやだと言ったら、そうかと言ってまたキャッチボールするのじゃなくて、
厚生省から出すということも
考えていただけるんじゃないか。私のほうからは、こっちから出せというようなことは申し上げませんけれ
ども、その辺のところを行政の立場に立って
考えていただきたいと、こう思うわけなんです。それから国鉄のほうにそれを申し入れていただく場合にもう
一つ具体的にお願いしたいのですが、それは国鉄には
予算がないということで断わられないで済むんです。それはいま
身体障害者の方たちが国鉄で割り引きされているのは四十五年度で約九億近くの額になっているということなんですね。しかし内部
身障者の場合には体幹の場合と違ってそんなに旅行するなんというような体力もありませんから、
予算的には非常にこれよりも少なくなると思います、試算してみると。それも
一つ言っていただきたいことと、それからお金が全然かからないことで、お願いしたいことがあるのです。それは旅行しますときに、指定券とか寝台車を取りますですよね、そういうような場合に、込みますと、すごく並ばなければならないわけなんですね。そうすると、私たち元気な者でも、並んでそれを取るというのはたいへんからだ疲れます。だから、そういうのを、手帳を持っている
障害者の場合には指定券とそれから寝台券というようなものを優先的に回していただくということは
予算的にも変わりはないわけなんですから、ぜひそのことも国鉄のほうにお申し入れをいただいて
検討していただくということを
厚生省のほうにも私お願いしたいと思うんですけれ
ども、そういうような
内容をもって御
検討いただくことをやっていただけるかどうか。また前向きでやりましょうというのではなくて、少なくとも、いつごろまでにはやっていただけるかどうかということをお伺いしたいと思います。