○大橋和孝君 人員の要求がほんとうに徹底していけるという、これは先ほど申したようなプランがないから、していきますということだけじゃいかぬのじゃないか。やはり、
厚生省の中ではそういう問題を詰めていただいて、将来のできるものをひとつくみ取ってもらいたいと思うのです。
これは
厚生省にちょっと聞いておきたいのですが、先ほどの四
機関の研究体制でありますけれども、試験研究所の年間の
計画なり、あるいはまた運営、研究テーマ、スタッフ、その財源、こういうものについて、これは研究所の研究者の意見を最大限に尊重して組み込んだ、こういうものでなければならぬわけでありますが、実際から言うと、科学
技術庁あたりに要求されたテーマで、これこれのものの財源を、研究費をどうしてもらいたいという要求が出ても、
厚生省の
段階でそれをはずしたりしている面もあるわけですね、聞いてみると。こういうことになれば、やはりいまのような問題がとても起こってこないと思う。人員ばかりじゃなしに、研究の費用も非常にこれは浅薄になるわけですから、ちょうど大蔵省
関係の方もいらっしゃいますから、こういう研究費が一体どういうふうに組み込まれているのか、こういうようなことに対して、これもひとつ資料としていただきたい。
きょうは時間がもうなくなってまいりましたから、いろいろこういうことでここで聞きながら、いろいろ議論をしていきたいと思いますけれども、一ぺん資料をもらった上で、ひとつまた次の機会に、何らかの機会に申し上げたいと思います。ほんとうにお金の面がどういうふうにやられているか、研究所ごとに、またテーマごとにひとつこれも聞かしていただきたい。
それから、もう
一つ重ねて申しておきますけれども、ほんとうに民主的に運営することが大事なんですよ、これ。それが、ただ
厚生省の
段階で横へぱっとやられてしまうことは、実際その衝に当たっている方、非常にたいへんな問題だと思います。
それから、もう
一つ私はつけ加えて言いたいことは、このテーマに対する金というのは実に微々たるものですね。何十万というふうな程度で、いまごろじゃそんなことで何ができるかと思うような、たいへん金が少ない。私も先ほどちょっと主計官のほうにお願いしておきましたが、外国に比較して、一体こういうものに対してはどういうふうに組まれているかということを少し聞かしていただきたい、こういうふうに思います。
それからもう
一つ、これはちょっとおもむきを変えて特に私は聞いておきたいと思うんですが、公害国会でも、私は前に総理府に対して、あるいはまた
厚生省に対して
質問した――研究
機関の資材の問題でありましたが、ほんとうにこの国立の予防衛生研究所なんかでは、実際使ってらっしゃるサルがあるわけですね。これは年間一千頭もここで使っていられるようでありますが、これはもっと、全体の、ほかの研究
機関の中で調べてみますと、二千頭とか三千頭とかいるわけですね、このサル。これはなかなか、東南アジアあたりから調達しておられるけれども、WHOの勧告あたりでは、人工繁殖をしてその国でまかなえるものを考えなさいということのアドバイスも出ているはずなんです。こういうことから考えますと、この実験動物、サルもそうでございますが、特にまた言わなければならぬのは、無菌的な動物の育成
機関ですね、これは研究に非常に大事だと思うんですね。こういうことから考えますと、早急にやっぱり私はつくる必要があるだろうと思うんです。具体的に、こういう問題について、一体どういうふうにいま
厚生省のほうでは考えていらっしゃるのか、現在はどうしてまかなう状態になっているのか、こういうことも
一つ聞きたいし、これはひとつ、文部省のほうにおいても、いろいろこういう研究
機関にタッチしてらっしゃるわけです。こういうことで、研究
機関に対する研究費を含めて、私は、文部省のほうでもひとつこういう問題も考えてもらわなければならないし、文部省がいま出してらっしゃる研究
機関に対する研究費、こういうものも、私はまだ外国に比べると非常にお粗末のような感じがいたします。だからして、研究
機関では、またほかのほうで費用を調達をして、そうしてこれを補っているというのは、これは文部省
関係の研究
機関にもあるわけでありますからして、そういう点も、これも何か研究
機関のどこか
一つをサンプルにしていただきまして、文部省
関係でそういうふうにやられている資料をひとつおつくりいただきたい。これは
厚生省のやっと比較する上において必要だと思いますから、二、三のやつを、ひとつ研究
機関のそうした問題を出していただきたい、こういうふうにあわせてお願いをしておきたいと思います。