○村田秀三君 確かにまあ外国輸入産品、これが三百六十円などというのはこれはけしからぬ話でありますから、そうしてまた先ほども
沖縄の
価格は
需給関係に
関係ないというような話、これは将来も私はそうだろうと思うのですね。市場がないわけですから、大体。そういうことでありますから、まあつまり輸入業者、生産者そうして卸業者、小売り業者、つまり流通機構はきわめて簡単でありまして、そうだとしますと、これはその値段というのは卸業者がきめるなり輸入業者がきめる、こういうことに実はなるわけでありますから、この輸入
価格を厳正なものにするというのは私は全く異議がないし、それを厳重にやるべきだと思う。ただしかし、その他は、適正小売りというものがどう出てくるかということは存じませんが、私がきのういただきましたこれは、
復帰直後の
物価、つまり換算をどうやっているかということでありますけれども、大体やはり三百六十円というのが多いわけですね。これはまあ外国産品でもチーズであるとかチョコレート、紅茶、バナナ、ケチャップ、コーヒー、ガム、ソーセージなどというのが三百六十円で換算をされておる。県産品で三百五円というには砂糖とかつおぶしだけですね。その他は大体三百六十円換算である。
本土産、これは
復帰直後でありますから、これは
復帰直前あるいは前に輸入をされておるものでありますから、その間、
関係がどうなるかは別にいたしましても、三百六十円というのはたいへん多いわけであります。そうしていま
長官が三百六十円が
一つのめどのような印象を与える
お話でございましたが、だといたしますと、
沖縄の
経済というのは、三百六十円で動いておる、現実に。そしてまた今日までも動いておった、こう言わざるを得ないわけです。でありますから、つまり
沖縄経済のバランスを著しく何といいますか、破壊をしたというのは、何といいましても十月九日までの分は三百六十円を信証し、それ以降は、これは結果的に残った分をどう補償するかという問題もありますけれども、しかし、三百五円でこれはみようとした。そしてまた
復帰の時点では三百五円でみた。つまりアンバランスが政策的につくり上げられたというところに、私は今日
沖縄の
物価の問題があり、
経済の問題があると思うんです。だとすれば、やはりそれに
責任を感ずるとするならば、そのバランスをとる
努力をすることが、これは一番の基本的な
対策であろう、実はそう思うわけです。つまり、その中で先ほど成長は、ひとつ何らかの形で補償も考慮しなければならない、検討するというようないい方でありますが、まずこれを補償するのかしないのかということをひとつ明らかにしてもらいたいということと同時に、そういたしますると、またこれは本来残っておる分、もうけた分、これは
生活にゆとりのある人ですよ。
生活にゆとりのない人、いままでサンマを食べていたものを、今度く目刺しを食べて
生活を切り詰めて、
復帰時点では
ドルはゼロであったという人もあるでしょう。あるいは借金をした人もあるでしょう。借金をしたという人は、どういう見方をするのかという問題も当然出てきます。
混乱に輪をかけるようなことになるわけでありますけれども、しかし、やらないよりはやったほうがいいかもしれません。そこでひとつ今度は問題起きますのは、つまり
復帰時点で円交換をやったわけでありますが、その手続、手法といいますか、どういうかっこうでやったのか。私の考えは、時間もありませんから申し上げてしまいますけれども、とにかく一週間交換をやった各
個人が持ってくるわけでありますから。その交換をすでに終わった。終わったとすれば、外国から新たに
ドルが流入する、
日本から
ドルが流入するということはないんじゃないかと思うんです。いまいわゆる
復帰直後円交換いたしましたその額に対しても、つまり五十五円を
補てんをするという勇断を持つとするならば、私はこれは大きく
沖縄の
県民に対しては心理的な好影響を与える、こういうふうに実は考えるわけでありますが、その点はいかがでしょうか。