○別
川委員 当局のほうでこれは問題じゃないのだというふうなことであれば、私もあえてこれ以上この問題を取り上げる気持ちはないわけでございますので、了承します。
次に、御
質問をいたしたいのは、今度のこの
不足財源の解消策の一つといたしまして、
共済組合がやっております
資金運用、そこから生じてまいります
利差益の繰り入れ額、これが聞いてみますと、大体千分の三・五五というふうな額に相当するということでございますが、さて、この千分の三・五五に相当する金額を
年金の
資金運用の利率に換算をして
計算してみますと、これも聞いた話でございますが、約七厘二毛という
数字に該当するようでございます。ということになりますと、一般の
年金におきましては、法定金利の五分五厘というふうなものを
資金運用の最低限にいたしまして、いろいろの
基礎計算が組み立てられておるということは御案内のとおりでございます。ところが、こういう
かっこうで
農林年金が七厘二毛
該当分を繰り出していかなければならないということになりますと、
農林年金に関する限り、法定金利の五分五厘でなしに、これに七厘二毛加えました六分二厘二毛というものが少なくとも
資金運用の最低限、こういうことに相なるわけでございます。そこで、このこと自体、他の一般の
年金は五分五厘で
運用すればいいのだ、ところが
農林年金におきましては少なくとも六分二厘二毛以上で
運用しなければならないという
かっこうに相なりますので、この点において
農林年金の
資金運用面において一つの大きな無理がかかってくるということはいなみ得ない事実であろうと思うのであります。さらに、実際問題といたしましては、大体六分二厘二毛でなしに、実際的には諸経費もかかりますので、どうしても最低六分五厘以上の
資金運用をやっていきませんと、結局、計数的に赤字が出るということに相なるわけでございます。
ところで、御案内のように、最近わが国の金融
事情というものが非常に緩和をいたしてまいりました。一般的に金利の引き下げ、あるいは各企業におきましても非常に成績が悪うございまして、そういう面におきましてもいわゆる債券市場というふうなものが非常に弱い情勢に相なってきておるわけでございます。そういう今後におけるわが国の
資金情勢の将来というふうなもの、金融情勢の将来を考えてみました場合に、はたしてこの六分五厘というふうな
資金運用ということで
年金が赤字を出さずにやっていけるかどうか、そういう点につきまして私といたしましても非常に不安な危惧の念を持つわけでございますが、
政府のそういった面についての御見解、御所見をひとつお聞かせ願いたいと思います。