○山本(守)政府
委員 御
説明申し上げます。
まず、決議におきまして御
指摘いただきました予報精度の向上をはかれという点でございますが、これにつきましては、レーダーによる観測網を全国的に
整備していくという点につきましてその
整備をはかってまいりました。また、このレーダー観測網のうち、年がたちまして更新を要するものにつきましては、これの更新というものをはかってまいりました。四十七年度におきましては、種子島のレーダーと名瀬のレーダ一二カ所を更新する予定にしております。また、レーダー情報伝送網と申しまして、レーダーの画像を各方面へ伝送する通信
施設でございますが、これも全国的に拡充
整備をはかりつつありまして、四十七年度におきましては、
日本海方面への伝送網の
整備をはかる予定にしております。
また、気象ロケットによりまして高層観測の業務を始めるという点も開始をいたしました。また、
太平洋上にブイを置きまして、自動的に洋上観測というものの数値が入ってくるというブイロボットの
整備も、この四十七年度から本格的に
整備にかかるという段階になりました。
そのほか、地上観測測器の近代化でございますが、この点につきましては、隔測化と申しまして、
地点が離れておりましても自動的に観測数値がわかるという隔測化の
整備というものをはかってまいりました。
なお、気象情報の迅速な伝達をはかるようにという点の御
指摘がございました。これにつきましては、気象
資料を自動的に編集する
装置を強力にできる
装置に更新をしていくという
計画で予算を認められております。
また、一般的な通信
施設の
整備は全国的に取り計らっておりますが、特に無線模写
施設の
整備でございます。これはファックスによって天気図等映像を流すという
施設でございますが、これの
整備を当庁としては全国的に行き渡るように毎年
計画いたしまして拡充をいたしております。
また、迅速、正確に情報が伝わるための措置といたしまして予報、警報というものの一斉伝達
装置という
装置がございまして、これの数を拡充
整備するという方向をとっております。
また、
地震関係の業務につきまして御
指摘がございましたが、この
地震観測
施設の
整備近代化というものにつきましても毎年近代化をはかってまいり、特に
地震予知
対策でございますが、この
地震予知
対策につきましてはいろいろ
関係の省庁がございまして、それが一団となって協議を重ねて本業務を推進いたしておるわけでございます。
それから、
気象業務に従事する要員の確保でございますが、この要員の確保につきましては、毎年新規要求をいたしまして、相応の定員というものを私
どもとしては獲得をしてまいっております。
それから待遇の改善面でございますが、これは観測機器というものを近代化いたしまして、労力の軽減をはかるということがまず重要なことと考え、この点の近代化を隔測化というような方法等によりまして労力の軽減をはかっております。また、健康管理というものにつきましても特に留意をいたしまして、特別に検診を行ないますとか、あるいは宿舎等の居住
施設の改善につきまして、つとめて新しい
施設になるようにいたしますとともに、人事的な交流面におきましても、あまり一カ所に長く滞留しないということを
考慮して、つとめて人事交流というものをはかっております。
なお、最後に
研究の推進という点につきまして御
指摘をいただいたわけでございますが、この
研究の推進ということは、
気象業務の将来の発展のために基礎になるものでございますので、重要なものでございます。私
どもといたしましては、ただいま気象衛星の
研究開発をはじめといたしまして、台風、集中豪雨、
地震等につきまして、その機構を解明してさらにこれらをより早く察知するということはどうしたらできるかという方向について
研究を進めておる次第でございます。