○栗山
委員 私あまり文句ばかり、漫才みたいなことで申し上げるのはちょっといかがなものかと思うのです。そういう
答弁の方式があろうかと思うのです。確かに
努力もそれに集中されたということもございましょうし、それから珍しいという
一つの問題もございましょうし、見れば価値があるんだというような、いろいろ多面的な価値観の複雑さというようなものも大きな要因になっておりましょう。万博もそういうふうになっておりましょうけれ
ども、それは単に好ましい結果でございますが、これが逆に出た場合にその責任はどうしなさるか、こういう問題がございます。順風満帆に、予想外にあらゆる条件が好ましい
状況に進んでまいった、こういうことですから、したがって結果においていいことであったのでありますけれ
ども、
予算処置として、成績が上がったんだということだけで誇るべき問題ではないと思います。私はやっぱり
予算というものについては、あらゆる総合的な価値と分析と内容にひとつ取り組んで進めてまいらなければ、
予算の
予算的条件は
意味をなさないというようなことはこれは
予算の初歩的な論法でないか。そういうふうに私がとらえて伺ってまいると、あなたの
答弁はいささか私がまた文句を言わなくちゃならぬというような御
答弁をいただいている、こういうことでございます。結果、あらゆる
一つの好ましい条件が予想外の
一つの成果を得たんだ、こういうことであって、決して自慢をしてもらったり、それから
全力投球してこういうような結果になったんだという一面観で御
答弁されるということは、あまりまじめな御
答弁でないんじゃないか。それなりに価値あるものとして伺ってまいりたい、こう
考えておるわけです。たいへんおきゅうをすえて悪いのでありますけれ
ども、私の率直な感じ方をいま申し上げておきたいと思います。
廣瀬郵政
大臣に若干、これと直接間接
関連いたします。
大臣に御就任されまして、私は敬意を表しに参って、そしてしばし御歓談を申し上げた、こういうことでございます。その後の
委員会には沖特の
関係で御出席いただけなかった、こういうことで、
委員会で質疑をさしていただくというのは、きょうが初めてなことでございます。
過般、お聞きのことであろうかと思いますけれ
ども、伊丹市の周辺を中心に、特に兵庫県伊丹市の市会における動きがございます。その事柄は、地域における自治会の動きというものが、騒音の規制の問題あるいは伊丹空港からの運航の規制の問題、あるいは基地の騒音に耐えかねて、発展いたしますと伊丹空港存置反対というところに論理の展開が進んでまいるのじゃないか、こういうふうに私は
考えているのであります。なかんずく、その中で、意識的に地方の自治会が議決をいたしまして、
NHKの
聴視料は厳として払わないという、これは一部じゃなくて、広い地域にわたります問題が展開をいたしておる、こういうことから、私の論法をもって申し上げますなれば、
一つの手段的、戦略的要因として
NHKに差し向けたという一面観もございましょう。結果といたしまして、市会が空港における騒音あるいは運航規制の問題、それから自治会のそういう市民運動というものの議決や、運動の熾烈化に、特別
委員会を設置いたしまして、そしてその
委員会の大勢はそれを全面的に支持をして、
NHKの
聴視料不払いの市会の議決に発展するという内容の
状況があったのであります。これは、
一つの万やむを得ざる事態でございまして、私は
大臣に質疑をさしていただくことの機会がなかったので、はなはだ残念でございましたが、若干、きょうの機会をかりまして――そのことは
関係者からお聞きのことであろうかと思うのでありますけれ
ども、私の言いたいことはこういうことだと思います。
もう済んだことはしかたないのでありますが、現状は解決したものではないのです。海上における騒音
調査の問題とか、あるいは運航規制の問題とか、それから騒音規制について、イギリスがどうだ、ロンドンの空港がどうだというようなことで、
調査団を派遣されまして、それなりにいろいろ
調査が目下
関係者によって行なわれておる。これの協議会の加盟が大阪市を含めまして十一市でございました。もしその手段が誤るといたしますなれば、十一市に
NHKの
聴視料不払いという発展につながる問題であった。これはたいへんオーバーな表現でございますけれ
ども、そのような要因がなしとしない
一つの運動でございました。
私はこれについてそれなりの御
質問をいたしてまいったのでありますが、
電波監理局長も
お答えになって、はなはだ不十分であった。あるいは管理当局は運輸省の航空局でございます。それからまた市会のそういう
動向について、少なくとも自治省の行政局がいかような見解を持ち、いかように対処をいたさんとしておるのか、こういうことについて、非常に重大な問題でございましたので、
承知をいたしました。当然、郵政省側としてこれに対応策を立ててもらわなくちゃならぬということで、いろいろ御
質問を展開いたしました。今日まで相当長い経過がございます。突如として起きてまいった問題でないわけでありまして、しびれを切らして、そして、その残された最後の戦略的手段によって、
NHKの
不払い同盟ということによって問題の解決をはかっていこうという一面観もまた否定することのできない運動の内容であった、かように
考えておりまして、結論からいいますと、やはり当局と
政府それ自身が責任をもって対処をせなくちゃならない問題であった、こういうふうに
考えております。
NHKはいい
電波、いい商品を送って、その送った商品が不良商品となって、まともに料金を払えるかい、こういう感情の一面もございましょうし、そうして料金の問題じゃなくして、文化の恩恵に浴さないという
一つの大きな抵抗と怒りというものがございましょうから、政治はそれに対応性をもって解決をいたしてまいらなくちゃならない。それがやはり割拠主義といいますか、あるいは大きな
一つの政策的方向が存在いたさなかったところから、そういう問題の決着の場面に発展いたした、こう
考えておるのであります。したがいまして、私はその当時、
大臣の所見を伺いたかったのであります。きょうはお忙しいことでありますが、今後、この問題が
委員会で論議されまして、今日的問題にどのように対処するかということについて、郵政省側が積極的に
関係省と連絡をとり、そしてあなたも、所管
大臣であり、国務
大臣でございますから、政治のそういう停滞の事実にやはり一面の責任を持っていただいて、対処を求めなくちゃならぬ、かように
考えておるのでありまして、私はそういうふうに前向きに、建設的に、
大臣の御意見をこの機会にお伺い申し上げておきたい、かように
考えております。