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平林委員 まあ
銀行局長も政務次官もおおむねかなりの答弁をなさいました。これは私は、ことしの予算をあれするときにも政府の姿勢がこれではっきりすると思うんですね。
国民金融公庫、
中小企業金融公庫に対する出資をふやしていくその度合いがどうであるかによって、文字どおり政策転換の時期において
国民生活優先の道を選ぶか、従来どおり身
動きがつかず、私が言ったようにブレーキもハン
ドルもきかない佐藤内閣に終わるか。この間藤原弘達さんが、あれは間違いだ、もう古くてさびて使いものにならない内閣だ、こう言ったけれ
ども、ほんとうに使いものになるかならないか。これは私は
中小企業金融公庫や
国民金融公庫の出資をふやすという積極的な姿勢でバロメーターが一部うかがえる。それによって
金利の問題もあるいは
資金量の増加、運用が
国民生活の面にどう振り向けられるかという
一つの証拠に私はなると思うので、政務次官もどうかひとつせっかくこの面についての御努力を願いたい。
ついででございますからもう
一つ。大体
国民金融公庫というのは、私、今度ちょっと調べてみたのだけれ
ども、公庫を十分知っている人は少ないですね。大体私の神奈川県なんていうのは、いま横浜、小田原、川崎の三カ所しか支店がない。全国で百三十何カ所あって、人口五百万から六百万ある県が三カ所しかないんですよ。私はこれは人口別にもう少しあれしてみなければいかぬと思うのだけれ
ども、公庫の支店の少ないことは非常に問題ですね。ある
金融機関が調査をいたしまして、これは公庫のほうがおそらくお願いしたんじゃないかと思うのですけれ
ども、
国民金融公庫があることを知っていますかということに対して、よく知っていると答えたのが二〇%、ほとんど知らないといったのが四〇%です。私は、公庫の広報というものも必要だと思いますけれ
ども、その調査を見ますと、一番知る機会を得たというのは広報や何かじゃないですね。代理店へ行って、こういうものがありますよといって教えられて行ったのが一番ウエートが高いですね。また今度は利用者の身になってみると、
傾向的にはできるだけ
金融機関は近いほうがよろしい。いろいろなサービスを受けられるし、交通上の問題もあって近いほうがよろしいというようなことから
考えると、
国民的な
金融を担当するところの公庫の支店があまりにも少な過ぎるんじゃないだろうか。こういう点では、いわゆる浸透度を調べてみたのですが、神奈川県が一番浸透度が悪い。都会の周辺が一番悪い。千葉県、埼玉県が一番悪い。いなかへ行きますと商工会なんていうのがありまして、いろいろめんどうを見てくれるですね。だけれ
ども都会周辺は非常に浸透度低いですね。
ですから、そういう
意味では私はこの店舗
行政というものは、一般的な市中
銀行、
信用金庫、組合、いろいろなことがあるでしょうけれ
ども、
国民金融公庫のあり方ということも一度見直してみる必要があるんじゃないか。
大蔵省は大体
一つの県に一行というような形で原則的には押えているようなやり方をとっておるけれ
ども、
国民的な
見地に立てば
金融公庫を少し前進させるような
措置が必要である、こう思っておるわけであります。総裁、あなたは来年度予算において公庫の支店増加はどのくらい要求しておりますか。