○
曽祢委員 時間がないので次の問題に移りますが、この同じ
外務委員会におきまして私が
沖繩問題について、特に
核抜き、これは
あとでその点を質問いたしますが、返還時における
核抜きということ、核持ち込みよりも、核がないということをいかにして
沖繩県民を含む
日本国民にはっきりわかるようにするか。
それから
基地、それこそ米中接近という新しい時点から見れば、いかにもあの付属書を見ると、これは全く現状のままで、
日本に返ってくるものは
ほんとうの全く名目的なものだ。B表は自衛隊に移管される。要するに
アメリカが、軍部が
考えておるのは
基地はそのまま、これだけではおかしいではないか。私
ども全部交渉をやり変えろとは言っていない、ここまで積み上げてきたのだから。しかしその
基地の返還の内容があまりにもひどいじゃないか。それからもう
一つはVOA、こういう問題についていい機会であるから、新
情勢の転換と相まって、これはニクソン自身のまあ頭越し外交といいますか、米中接近等のいわゆる冷戦緩和ということもいえるこの方向からいっても、もう一ぺんこれらの点についてだけもう少し真剣に
日本側の
協定並びに
協定に関連する重要問題を改善してくるようにひとつぜひやってほしいということを申し上げた。それに対しては、あなたはむしろ私の指摘した問題のほかに
特殊部隊の問題等もあげられまして、その辺については非常に重大な関心を持っているので、ひとつ示唆のあったような
考え方で米当局と接してみたい、最善の努力をしてみる、こう言っておられる。まあ
ワシントン滞在中の時間も限られておるでしょうから、どこまで進んだかは別として、今日までのその努力、どういうことをされて、現状においてどういう結果になっているかお示しを願いたいです。特に、もう時間がありませんから、まず核の問題については同僚
委員からも取り上げられましたけれ
ども、返還後の持ち込みの問題については、これは事前協議の対象になるし、
日本政府がイエスを言わない限りはこれは断るということのルールはある。問題は、確かにかつては
メースBがあったし、いまいろいろの戦略
核兵器にも種々雑多なものがあることは、推定してこれは絶対に間違いありません。それは証拠をあげなくてもあるにきまっているわけです。しかもその持ち出しの費用までわざわざこの
協定に触れて、この共同声明の第八項に関連する、要するに核持ち出しのこともあるのでこの費用ということまでいっているのですから、それだけの問題なんですから、返還の時点までに
撤去したということをはっきりあらわすということを真剣に
考えなきゃいかぬと思うのです。またそのプロセスにおいて、毒ガス兵器の持ち出しみたいに一々そのときに交渉し、チェックするのは問題でしょうけれ
ども、一体
ほんとうに
撤去にあたって、ある時点においてこれが確かに
撤去されたのだということがわかる
方法が、やろうとすればないこともないと思うのですね。それで昨日ですか一昨日ですかの議会における
総理大臣の答弁で触れているように、何らか友好関係を害さない
方法で確認してみたいということを言っている、
日本側による確認、
両国の合意による確認、それからもう
一つは、これも多くの人から指摘されているのですけれ
ども、いますぐじゃないだろうけれ
ども、いわゆる
協定の批准書交換あるいは発効、いろいろな時点が
考えられますけれ
ども、少なくともこの返還が実現するまでの適当な時点に、これは共同声明ではかえってぼけるのなら、むしろ大統領が取っ払ったということをはっきり言う、そういう一方的声明もあるでしょう、何らかの意味でいままでは置いておったに違いない核はとにかく取り払ったということを明らかにする
方法をぜひ私はやるべきだ、もっと真剣にこの問題を
考える必要がある、こう思うのですが、まずこの一点を伺いたいと思う。