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1971-07-17 第66回国会 参議院 本会議 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十六年七月十七日(土曜日) 午前零時十三分
開議
—————————————
○
議事日程
第四号
昭和
四十六年七月十七日 午前零時十分
開議
第一
議長辞任
の件 第二
常任委員
の選任 第三
常任委員長
の
選挙
—————————————
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一 一、
議長
の
選挙
一、副
議長辞任
の件 一、副
議長
の
選挙
一、
国務大臣
の
演説
に関する件
—————
・
—————
安井謙
1
○副
議長
(
安井謙
君) これより本日の
会議
を開きます。
日程
第一、
議長辞任
の件。 去る十三日、
議長
重
宗雄三
君から
辞任願
が提出されました。
辞表
を
参事
に朗読させます。 〔
参事朗読
〕 辞 任 願 先般の
通常選挙
により
参議院
は
議員
の
半数
が改選された。よ
つて改選
後初の
国会
が召集されたこの
機会
に
参議院議長
を
辞任
いたしたい。 右御願いする。
昭和
四十六年七月十三日
参議院議長
重宗
雄三
参議院
副
議長
安井
謙殿
安井謙
2
○副
議長
(
安井謙
君)
議長
の
辞任
を許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
安井謙
3
○副
議長
(
安井謙
君) 御
異議
ないと認めます。よって、許可することに決しました。
—————
・
—————
安井謙
4
○副
議長
(
安井謙
君) これより
議長
の
選挙
を行ないます。
投票
は
無名投票
でございます。
議席
に配付してございます
白色
の
無名投票用紙
に
被選挙人
の
氏名
を記入して、
白色
の
木札
の
名刺
とともに、御
登壇
の上、御
投票
を願います。
氏名点呼
を行ないます。 〔
参事氏名
を
点呼
〕 〔
投票執行
〕
安井謙
5
○副
議長
(
安井謙
君)
投票漏れ
はございませんか。——
投票漏れ
ないと認めます。
投票箱閉鎖
。 〔
投票箱閉鎖
〕
安井謙
6
○副
議長
(
安井謙
君) これより開票いたします。
投票
を
参事
に
点検
させます。 〔
参事投票
及び
名刺
を
計算
、
投票
を
点検
〕
安井謙
7
○副
議長
(
安井謙
君)
投票
の結果を報告いたします。
投票総数
二百四十六票
名刺
の数もこれと符合いたしております。 本
投票
の
過半数
は百二十四票でございます。
河野謙三
君 百二十八票 〔
拍手
〕
木内四郎
君 百十八票 〔
拍手
〕 よって、
河野謙三
君が
議長
に当選されました。(
拍手
)
—————
・
—————
〔
参事
議長河野謙三
君を
演壇
に導く〕
安井謙
8
○副
議長
(
安井謙
君) ただいま
議長
に当選されました
河野謙三
君を御紹介いたします。 〔
拍手
〕
河野謙三
9
○
河野謙三
君 はからずも、
皆さん
の御
推挙
によりまして、重大なる
使命
をになっております本院の
議長
の席に着くことになりました。 すでに御
承知
のように、本院につきましては、ただいまきびしい
国民
の
批判
の前に立たされております。私は、この
国民
の声にこたえて、でき得る限り党派を越えて
良識
を発揮し、本院の
使命
を達成せんことを、かたく
決意
するとともに、
皆さん
の一そうの御
協力
、御
理解
をいただきたい、かように思います。 以上をもちまして私のご
あいさつ
といたします。(
拍手
) 〔
議長河野謙三
君
議長席
に着く〕
—————
・
—————
河野謙三
10
○
議長
(
河野謙三
君) ただいま副
議長安井謙
君から
辞任願
が提出されました。
辞表
を
参事
に朗読させます。 〔
参事朗読
〕 辞 任 願 先般の
通常選挙
により
参議院
は
議員
の
半数
が改選された。よ
つて改選
後初の
国会
が召集されたこの
機会
に
参議院
副
議長
を
辞任
いたしたい。 右御願いする。
昭和
四十六年七月十七日
参議院
副
議長
安井
謙
参議院議長
河野
謙三
殿
河野謙三
11
○
議長
(
河野謙三
君) 副
議長
の
辞任
を許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野謙三
12
○
議長
(
河野謙三
君) 御
異議
ないと認めますよって、許可することに決しました。
—————
・
—————
河野謙三
13
○
議長
(
河野謙三
君) これより副
議長
の
選挙
を行ないます。
投票
は
無名投票
でございます。
議席
に配付してございます
白色
の
無名投票用紙
に
被選挙人
の
氏名
を記入して、
白色
の
木札
の
名刺
とともに、御
登壇
の上、御
投票
を願います。
氏名点呼
を行ないます。 〔
参事氏名
を
点呼
〕 〔
投票執行
〕
河野謙三
14
○
議長
(
河野謙三
君)
投票漏れ
はございませんか。——
投票漏れ
ないと認めます。
投票箱閉鎖
。 〔
投票箱閉鎖
〕
河野謙三
15
○
議長
(
河野謙三
君) これより開票いたします。
投票
を
参事
に
点検
させます。 〔
参事投票
及び
名刺
を
計算
、
投票
を
点検
〕
河野謙三
16
○
議長
(
河野謙三
君)
投票
の結果を報告いたします。
投票総数
二百四十六票
名刺
の数もこれと符合いたしております。 本
投票
の
過半数
は百二十四票でございます。 森八三一君 百三十票 〔
拍手
〕 羽生三七君 百十六票 〔
拍手
〕 よって、森八三一君が副
議長
に当選せられました。(
拍手
)
—————
・
—————
〔
参事
副
議長森
八三一君を
演壇
に導く〕
河野謙三
17
○
議長
(
河野謙三
君) ただいま副
議長
に当選せられました森八三一君を御紹介いたします。 〔
拍手
〕
森八三一
18
○森八三一君 はからずも
皆さま
の御
推挙
によりまして、本院副
議長
の
重責
を負うことになりました。
議長
のよき
補佐役
といたしまして、
誠心誠意全力
を尽くして職責を全ういたしたいと念じておるところであります。 何とぞ、
皆さま方
の一そうの御
鞭撻
と御援助を心からお願い申し上げまして、簡単でありまするが、ご
あいさつ
といたします。(
拍手
)
河野謙三
19
○
議長
(
河野謙三
君)
平島敏夫
君から
発言
を求められました。この際、
発言
を許します。
平島敏夫
君。 〔
平島敏夫
君
登壇
、
拍手
〕
平島敏夫
20
○
平島敏夫
君 私は
議員一同
を代表いたしまして、ただいま就任されました新
議長
並びに新副
議長
に対しまして、
お祝い
の
ことば
を申し上げ、あわせて、退任されました前
議長
並びに前副
議長
に対しまして、
お礼
の
ことば
を申し上げたいと存じます。
河野謙三
君は
議長
に当選せられ、森八三一君は副
議長
に当選せられました。われわれ
一同衷心
より祝意を表する次第でございます。 御
両君
は、
皆さま
御
承知
のとおり、本
院議員
として豊富な御経験を有せられますとともに、その御人格といい、その御
識見
といい、きわめてすぐれた方でありまして、かかる御
両君
が、本院を代表する
議長
並びに副
議長
の重職に御就任せられましたことは、わが
参議院
のためにまことに御同慶にたえない次第であります。(
拍手
) どうか御
両君
におかれましては、健康に御留意の上、中立公正かつ民主的な
議会運営
に当たられ、もって、本院の
権威高揚
のために御尽力くだされますようお願い申し上げまして、
お祝い
の
ことば
といたします。(
拍手
) 次に、前
議長
重
宗雄三
君並びに前副
議長安井謙
君に対しまして
お礼
を申し上げます。 重
宗雄三
君は、
昭和
三十七年以来三たび
議長
に当選せられ、今日に至るまで九年の長きにわたり、その
重責
を全うしてこられました。この間、終始
公正無私
、困難な事態にもきわめて
忍耐
強くその
解決
に当たられ、その高邁なる御
識見
と濶達なるお
人柄
により、
議会制民主主義
のため、また、本院の
使命達成
のために多大の
功績
を残されましたことは、
皆さま方
御
承知
のとおりでございます。(
拍手
) また、
安井謙
君は、
昭和
四十三年副
議長
に当選せられ、以来三年間、その円満なるお
人柄
と豊富なる御
識見
をもって、
議長
とともに本院の正常なる
運営
に尽力され、幾多の
功績
をあげられました。 ここに、御
両君
の在職中の御心労、御
努力
に対しまして深甚なる
謝意
を表しますとともに、御
両君
におかれましては、今後とも、
議会政治発展
のため、一そう御健闘、御自愛くだされますようにお願い申し上げまして、
お礼
の
ことば
といたします。(
拍手
)
河野謙三
21
○
議長
(
河野謙三
君) 重
宗雄三
君から
発言
を求められました。この際、
発言
を許します。重
宗雄三
君。 〔重
宗雄三
君
登壇
、
拍手
〕
重宗雄三
22
○重
宗雄三
君 このたび私が
議長
の職を退くにあたりまして、ただいま
平島
君から身に余る過分なお
ことば
をちょうだいいたし感謝にたえません。 私は、第六回
通常選挙
後の第四十一回
国会
、
昭和
三十七年八月六日、いまはなき
松野議長
のあとを受けて、
皆さま方
の御
推挙
によりまして
議長
に選任されました。自来九年、三たび
議員諸君
の御
推挙
を賜わり、本
院議長
に就任いたし、今日に至るを得ましたことは、ひとえに
皆さま方
の御
支援
、御
鞭撻
の
たま
ものでありまして、深く
謝意
を表する次第であります。 私は、この九年間、
浅学非才
の身ながら、
参議院
の
良識
と
権威
を守るために、
全力
を尽くしてまいったつもりでありまするが、
皆さま方
の御期待に沿えなかったことが多かったのではないかと、省みてじくじたるものがあります。
議長
の職を退きますこの
機会
に、あらためて
皆さま方
に
お礼
とおわびを申し上げる次第でございます。 今後は一
議員
として、微力ではございますが、
皆さま方
とともに
国政審議
に力を尽くしたいと存じますので、一そうの御
交誼
をお願い申し上げます。 はなはだ簡単でございますが、
お礼
の
ことば
といたします。(
拍手
)
河野謙三
23
○
議長
(
河野謙三
君)
安井謙
君から
発言
を求められました。この際、
発言
を許します。
安井謙
君 〔
安井謙
君
登壇
、
拍手
〕
安井謙
24
○
安井謙
君 一言ご
あいさつ
を申し上げます。 ただいまは、
平島敏夫
君から過分なるお
ことば
をちょうだいいたしまして、心から
お礼
を申し上げます。 私、三年間にわたり、
参議院
副
議長
の大任を無事果たさせていただきましたことは、これひとえに、
重宗議長
をはじめ
議員諸君
の御
鞭撻
、御
協力
の
たま
ものでございまして、ここに心からなる
謝意
を表する次第でございます。 先般行なわれました
通常選挙
におきまして、
参議院
のあり方が広く世に問われましたことは、
皆さま
がすでに御
承知
のとおりであります。これは
参議院
に対する
国民
の
関心
の深さを示すものであると存じます。 われわれ
参議院議員
に負荷された
課題
は、単一に
国政
に対する
批判
にとどまることなく、進んで
国民
の要望を
国政
の上に具現することであり、また、
良識
の上に立っていかにして
参議院
の
自主性
を発揮するかにあると存じます。私も、今後は一
議員
といたしまして、この
課題
に取り組み、微力をささげてまいる
所存
でございます。 どうか
議員各位
の変わらざる御
交誼
を切にお願い申し上げまして、
お礼
のご
あいさつ
にかえます。ありがとうございました。(
拍手
)
河野謙三
25
○
議長
(
河野謙三
君) これにて午後二時まで
休憩
いたします。 午前一時十一分
休憩
—————
・
—————
午後二時四分
開議
河野謙三
26
○
議長
(
河野謙三
君)
休憩
前に引き続き、これより
会議
を開きます。
内閣総理大臣
から
所信
について
発言
を求められております。これより
発言
を許します。
佐藤内閣総理大臣
。 〔
国務大臣佐藤榮作
君
登壇
、
拍手
〕
佐藤榮作
27
○
国務大臣
(
佐藤榮作
君) 第六十六回
国会
が開かれるにあたり、
所信
の
一端
を申し述べます。 この秋、天皇、皇后両
陛下
には、
ベルギー国
、英国、
ドイツ連邦共和国
三国の公式御
訪問
を中心として、ヨーロッパを御
旅行
になります。両
陛下おそろい
での外国御
訪問
は、有史以来初めてのことであります。
友好各国
との
親善関係
の上に、まことに意義深いことと存じ、
喜び
にたえません。両
陛下
には、御平安に御
旅行
の上、御無事で御帰国あそばされますよう、
国民各位
とともに心からお祈り申し上げます。(
拍手
) 本年は、去る四月の
統一地方選挙
に引き続いて、このほど
参議院議員通常選挙
が行なわれました。
政府
は、この二つの
選挙
を通じて明らかにされた
国民世論
の
動向
を的確に把握し、今後の
国政
の進路にあやまちなきを期したいと思います。特に、一九七〇年代の
主要課題
である
教育
の
改革
、
生活環境
の
改善
、
物価
の安定、
総合農政
の
推進
、
交通通信網
の
整備
など、内政上の諸
問題解決
のため、
人間尊重
の
精神
に立って、
全力
をもって取り組む
所存
であります。また、
日米友好関係
の
維持増進
、
日中関係
の
改善
、国際的な
経済協調
の
推進
など、
外交
上の諸問題に対しては、長期的な展望のもとに、
国際主義
を貫きつつ対処してまいります。 さて、
政府
は、去る六月十七日
米国政府
との間に
沖繩返還協定
の調印を行ないました。
昭和
四十四年十一月の
日米共同声明
に示されたとおり、
沖繩
は、
昭和
四十七年に、
核抜き本土並み
で祖国に復帰することになりました。
沖繩返還
は、
日米両国
にとって、特筆すべき歴史的な事業でありますが、これを可能ならしめたのは、ひとえに
日米
間の
信頼友好関係
によるものであり、同時に
日米両国
民の英知に基づくものと確信いたします。私は、この
機会
に
ニクソン米国大統領
及び
米国民
の豊かな
人間性
、卓越した
政治的決断
に心から敬意を表するものであります。 私は、
沖繩県民
の今日までの御労苦を思うとき、一日も早く復帰を実現し、明るく豊かで平和な
沖繩県
の建設に邁進しなければならないと
決意
しております。
沖繩返還協定
は、
関係
諸法案とともに、次の
国会
に提出し、御
審議
をお願いする
方針
であります。
国民各位
におかれても、
沖繩同胞
の心情に思いをいたし、新しい
沖繩県
の
発展
と繁栄のために、一段の御
協力
を切望する次第であります。 今後の
わが国
は、
国際社会
における有数の
先進工業国
としての
責任
を主体的に果たしてまいらなければなりません。
わが国
の
経済力
は、いまや、
国際社会
に大きな
影響
を及ぼすまでに
発展
拡大いたしましたが、その結果、
国内
で公害問題など、
国民生活
上困難な問題が生じただけでなく、国際的な風当たりもきわめて強くなっております。このことは、
日本国民
にとって新しい試練であるばかりでなく、勇気をもって乗り越えなければならない重要な
課題
であります。
わが国
の
経済
が急速に
発展
したために、もし
世界
の中で
日本
に対する誤解や非難があるとすれば、われわれは、それにこたえなければなりません。それは、自由を守り、平和に徹する国是を今後とも一そう堅持すること、及び、拡大した
経済力
を
国民福祉
の分野に積極的に振り向けることであります。その
意味
でも、
わが国
の内政問題は、国際的な広がりを持っていると言うことができるのであります。
生活環境
の
改善
、
社会開発
の
推進
、
国民能力
の
開発育成
など、内政問題に
全力
をあげるとともに、われわれの進もうとしている
方向
を、
忍耐
強く
誠意
をもって
国際社会
に訴え続け、
理解
を求めていかなければなりません。 さきに、
中央教育審議会
は、四年余に及ぶ
審議
の結果、
教育
の
抜本的改革
を
内容
とする画期的な
答申
を行ないました。との
答申
は、
幼児教育
から
高等教育
まで
全般
にわたり、抜本的な
解決
を目ざすものであります。
教育
こそ、
国民
の
資質
と
能力
を高め、民族の将来を切り開く原動力であります。
政府
は、これらの提案に基づいて、
幼児教育
、
義務教育
の
充実刷新
、教員の
資質
の
向上
、私学の助成、生涯
教育
の普及などを
内容
とする総合的、長期的な計画を樹立し、これを積極的に
推進
していく
決意
であります。 また、
わが国
は、一九六〇年代の
高度成長
から生じた多くの問題に当面しており、これが
解決
のためには、
国民
的な
理解
のもとに
社会開発
を一そう
推進
しなければなりません。幸い、
公害関係諸法令
の
整備
、
環境
庁の発足など、公害問題に取り組む基本的な
体制
は、一応整いました。しかしながら、美しい自然を守り、住みよい
生活環境
を確保するためには、
政府
、地方自治体、
民間企業
はもとより、
国民
も公害問題をよく認識し、
経済成長
は、
国民
の
幸福追求
のための手段であるという基本的な理念をしっかりと踏まえて、互いに
協力
しながら、この問題と真剣に取り組んでいこうではありませんか。
物価
問題は、依然深刻であり、
国民
の最大の
関心事
であります。現在の
消費者物価
の騰貴は、農業、
中小企業等
の
生産性
の低さに起因する面が大きいので、
総合農政
の
推進
、
流通機構
の
整備
など、これら各部門の
効率化
をはかり、特に
生鮮食料品
の需給の調整、
改善
を行なうことが急務であります。さらに、
消費者
の利益が十分確保されるよう
自由競争
の
環境整備
を行なわなければなりません。また、
国内
の
供給体制
だけに依存していては、
解決
の困難なものについては、
輸入
の増大をはかるなど、総合的な
見地
から
物価
の安定につとめる
所存
であります。
政府
は、
国民
の健康を守る上に重要な
医療保険制度
について、その
抜本改正
をはかるべく、かねてから
努力
を重ねてまいりました。この問題は、
利害関係
が錯綜しており、まことに複雑でありますが、
関係者
のそれぞれが、
医療
を受ける
国民
の
立場
に立って、進んでその
解決
に
努力
することを強く期待するものであります。このことこそ
抜本改正
への第一歩であると確信いたします。
政府
は当面する保険医辞退問題の収拾を含め、
国民
が安んじて
医療
を受けることができるよう適切な
措置
を講じてまいりたいと考えます。 七〇年代においては、
日本経済
をめぐる
環境
は、一そうきびしさを加えてくるものと予想されますが、このような中で引き続き安定した
成長
を遂げていくためには、与えられた
環境
と
人間
の
知的活動
を十分に生かし得るような、いわゆる
知識集約
型の
産業構造
の
方向
に持っていくことが必要であります。さらに、
経済
の
大型化
に伴い、
わが国
の
資源
、
エネルギー
の需要はますます増大しておりますが、
海外
における
供給条件
は必ずしも楽観を許さぬものがあります。このため
政府
は、
国際協調
をはかりつつ、
互恵
の原則に基づき、
海外資源
の
開発輸入
を積極的に
推進
するとともに、
原子力利用
の促進など
エネルギー源
の
多様化
をはかり、その
安定的確保
につとめてまいる
所存
であります。
政府
は、景気の回復を促進しながら、
国際経済
との
調和
をはかっていくため、
総合的経済政策
を積極的に
推進
することとし、すでに
弾力条項
の発動などによる
財政投融資
の追加や、対外直接
投資
の一そうの
自由化
などの
措置
を講じてまいりました。今後とも、
公共投資
の
推進
、資本、貿易の
自由化
、関税の引き下げなどを積極的に具体化しつつ、
国際協調
を
推進
し、
国内経済
の
安定成長
をはかってまいります。
わが国
と最も
関係
の深い
米国
との
経済交流
は、すでに往復百億ドルを上回る規模に達しておりますが、このため、繊維問題など一部に
摩擦
が生じていることも、御
承知
のとおりであります。しかし、このような局部的な
摩擦
のために、
日米両国
の大局的な
友好協力関係
の基調に乱れを生じさせてはならないと思います。今後とも、
相互信頼
と
互恵互助
の
精神
に基づいて、まずみずから行なうべきところはこれを行ない、かかる
摩擦
の防除につとめ、
日米友好関係
の強化、ひいては
世界経済
の
安定的拡大
に寄与してまいらなければなりません。
政府
は、あらゆる
機会
をとらえて
米国
との対話を進める考えでありますが、さらに、
日米各界各層
のコミュニケーションのパイプを拡大し、一そう幅広い
交流
を行なう必要があることを痛感しております。その
意味
で、近年、
民間
各
方面
において
接触交流
が増大し、意思の疎通がはかられていることは、
日米関係全般
にとってまことに歓迎すべきことであります。
わが国
にとって、韓国、中華民国など
近隣諸国
との
友好
、
親善関係
の
維持増進
が重要であることは申すまでもありません。特に、中国問題は、七〇年代における
わが国外交
の最も大きな
課題
であります。
政府
は、
中華人民共和国政府
の
動向
が極東の
緊張緩和
に大きな
影響
を及ぼすものであるとの
見地
から、慎重に
日中両国
間の
関係
の
改善
をはかる
所存
であります。このため、お互いの
立場
を尊重し、各
方面
の
話し合い
を通じて
理解
を深めることが肝要であると考えます。このほど、
米中間
の
話し合い
が進展し、
ニクソン米国大統領
が北京を
訪問
する運びとなったことは、
世界
、特にアジアの
緊張緩和
に資するものであり、これを歓迎するものであります。
日中間
においても、最近各種の
交流
が
活発化
の気配を見せておりますが、今後は、これが
政府
間の
話し合い
にまで
発展
することを強く期待しております。 以上、私は、この
機会
に今後
国政
に取り組む基本的な
方針
について、その
一端
を申し述べました。
わが国
が
国際社会
の重要な一員として生きていくためには、
国民生活
の質的な
充実
をはかるとともに、
国際社会
における
調和
を維持し、いやしくも一国のエゴイズムに堕することのない自制の
精神
がなければなりません。
国際社会
とともに繁栄するという考え方のもと、
先進工業国
としての
責任
と
役割り
を果たす
決意
であります。
国民各位
の一そうの御
支援
、御
協力
を念願してやめません。(
拍手
)
河野謙三
28
○
議長
(
河野謙三
君) ただいまの
演説
に対し、質疑の通告がございますが、これを
次会
に譲りたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野謙三
29
○
議長
(
河野謙三
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて
延会
いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野謙三
30
○
議長
(
河野謙三
君) 御
異議
ないと認めます。 これにて
延会
いたします。 午後二時二十一分
延会
—————
・
—————
昭和
四十六年七月十七日(土曜日) ○開 会 式 午前十時五十八分
参議院議長
、
衆議院参議院
の副
議長
、
常任委員長
及び
議員
、
内閣総理大臣
その他の
国務大臣
及び
最高裁判所長官
は、
式場
に入り、所定の位置に着いた。 午前十一時
天皇陛下
は
衆議院議長
の前行で
式場
に入られ、お席に着かれた。 〔
一同敬礼
〕 午前十一時一分
衆議院議長船田中
君は
式場
の
中央
に進み、次の
式辞
を述べた。 式 辞
天皇陛下
の御臨席をいただき、第六十六回
国会
の
開会式
をあげるにあたり、
衆議院
及び
参議院
を代表して、
式辞
を申し述べます。 去る六月二十七日
参議院議員
の
通常選挙
が行なわれ、七月十四日をもつて
臨時国会
が召集されたのでありますが、われわれは、新たなる構成のもとに、当面する
内外
の諸問題の
審議
につとめなければなりません。 ここに、
開会式
を行なうにあたり、われわれに負荷された
使命達成
のために最善をつくし、もつて
国民
の委託にこたえようとするものであります。 次いで、
天皇陛下
から次のお
ことば
を賜わった。 お
ことば
本日、第六十六回
国会
の
開会式
に臨み、
参議院議員通常選挙
による新
議員
を迎え、全
国民
を代表する
諸君
と親しく一堂に会することは、わたくしの深く
喜び
とするところであります。
国会
が、国権の
最高機関
として、当面する
内外
の情勢に対処し、国運の隆盛と
国民福祉
の
向上
を図るため、その
使命
を遺憾なく果たし、
国民
の信託にこたえることを切に望みます。 〔
一同敬礼
〕
衆議院議長
はお
ことば書
をお受けした。
天皇陛下
は
参議院議長
の前行で
式場
を出られた。 次いで、
一同
は
式場
を出た。 午前十一時六分式を終わる