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鈴木強君 ちょっと関連して。
いま木村
委員の御
質問の中で、もう
身障者に対するあたたかい
政府の御
措置というものがわれわれがはだに受けとめるだけのものが出てきていないと思うのです。
郵政省のおやりになっていることは私は非常にちぐはぐなところがあると思いまして、たとえば年賀はがきで一円の寄付金つきのものを発行しております。そうしてそれをまあ福祉施設その他に
厚生大臣等と相談をして配分をされている。これは本来
郵政省のやる仕事じゃないでしょう、これは。そういう点をやっているんですよね。それからまた、一面
盲人だとか
身体障害者一だとか、そういう方々に対する割引の問題については、われわれはもう十何年間毎回意見を出しているのですけれども、これがなかなか全く入れてくれないわけですよ。ですから一体この普通割引を
盲人並みにやった場合に幾らの郵政の中には収入減になるのですか。私はやる気になったらできると思うのですよ。
官房長官もいらっしゃいますけれども、一体その
政府の
身障者に対する施策というのはこれだけではないですよ。たとえば雇用関係を見ましても、
身障者なるがゆえに
社会復帰の場合でも、もう少しあたたかくお役所でも会社でもそういう
人たちの適する職場の中に受け入れてやろうというような考え方が薄いんじゃないでしょうか。私はかつて早稲田
大学を卒業して上級試験に受かった方が、
身障者なるがゆえにどこに行ってもお払い箱になってしまって、そのおかあさんが泣いて私のところへ来たことを思い出します。そしていろいろやりまして、やっとある役所に特に大臣が、私直談判をして
理解ある態度で採用してくれました。そのおかあさんや早稲田を卒業した
身障者の方の喜びというものはこれはもうたいへんなものでした。そういう、
政府が率先して役所の中に
身障者の方々を雇えるものは雇ってやろうという方針がきまっておるのにかかわらず、そのことすらが無視されてしまう、軽んぜられているということが事実だと思う。だからましてやこの程度の
身障者に対する特別
扱いというのはやる気になったらできますよ、これは。一体幾ら減額になるのですか、減収になるのですか。もう少し私は思いやりのある
措置をやってほしいと思います。しかも今回は、
佐藤総理がいま大臣おっしゃったように、ある程度お約束をした話じゃないですか。それがまだ
解決してないということは、これは
佐藤内閣の重大な問題ですよ、これは。そこらをもう少し考えて、今回まあ
衆議院からこっちへ回ってきておりますが、むしろ
政府が率先して直すような
気持ちでやってほしいし、われわれもまた修正案を出しますよ、これは。出しますけれどももう少し
——いまのような
答弁ではだめですよ、これは。それをひとつ
官房長官からも、
身障者に対する全体の問題としてもう少し
政府で考えてほしい。
郵政大臣、幾ら減額になりますか。そのくらいのものができないはずはないですよ。これはやってほしいと思います。
それからもう
一つ、関連ですからこれでやめますが、天皇陛下と皇后陛下がこの秋にヨーロッパを御訪問になる。その際記念
切手を発行しようという話が出ておりますね。従来日本では、天皇、皇后の御肖像を
切手にやったことはないそうですね、皇太子の場合はこの前ありますけれどもね。そこでまあ外国の事例なども考えて、今回そういう記念
切手を、肖像画を入れたものを発行しようということだと思うのですが、
郵政大臣としてはあれですか、宮内庁なんかにこれは相談しなければできないことなんですか。あなたはいまそれに対してどういうふうに考えておりますか。
きのうもほかの
委員会で特種
切手の問題とかいろいろありましたけれども、もう少しそういう点も配慮してやったらどうですか。それはあなた、いま決断して発行するつもりですか、ヨーロッパ御訪問のための記念
切手。