○
川村委員 一問一答やっておりましたら時間がありませんから、あと私の希望、願いをこめて指摘しておきたいと思います。
一口に言うならば、
定時制教育生徒の入学、勉学の
意欲にこたえる
教育でなければならないだろう。
それから、小さいといっても青年ですから、
青少年の要求に背を向けるような
教育内容であってはならない。これは三十校あたり指定なさる場合の、私が申し上げるまでもないことだけれども、御留意願いたいという
意味で申し上げるわけです。
それから、先ほどもちょっと申し上げましたが、大阪の例等がございますが、二部制、三部制の交代制の
定時制の
高校教育あるいは定通の併修の
教育、連携
教育、これはよほど慎重に進めてもらいたい。ということは、大阪の例にあるように、こういう
学校にこそ中途退学者が非常に多いということですね。中退者が非常に出ておるということがございますから、これもぜひ十分
配慮願いたいということであります。技能提携などについても、よほど注意しないと、いわゆる技能訓練的な、一方の企業サイドに巻き込まれてしまうと、おそらく
青少年の芽をつむような結果になりかねないおそれがありますから、申し上げるまでもないことですけれども、十分注意していただきたい。
それから、この前の
委員会で
宮地局長が答弁されたことばに、最近は企業が非常にオートメ化されて合理化が進んできた、そこで三十校の指定をやるんだが、修業年限の短縮ができるかどうか、そういうものも検討したいというおことばがあった。それはもう新聞にも発表されておるし、
大臣もたびたびお話しになっておる。それはそこまで行けるかどうかわからぬ。企業が一体何時で仕事をやめて
学校にやってくれるか、そういういろいろな履修の過程に問題も出てくるでしょう。ところが、そのとき
局長がおっしゃったことばに、オートメ化され、機械化されたから働く
青少年にひまが出るだろう、こうおっしゃった。そのことばは非常に注意してもらいたい。いま機械化されたからといって、オートメ化されたからといって、働く子供たち、労働者は必ずしも以前に比べて労働が軽くなる、これから勉強に行くぞというような状態に置かれるかというとそうではない、かえって単純化された労働が
青少年の心に非常に大きな疎外を来たしておるということがございます。ただひまが出るだろうから勉強時間がよけいに出るだろうなどというとらえ方は、私は注意してもらわなければならぬと思うわけです。そこで、三年制に修業年限を短縮するというならば、一体どういうシステムをとるのかというようなこと、それからきょうの新聞あたりでも、いよいよ政府も、
労働省も
経済企画庁も通産省も、週五
日制の検討に本格的に取り組むような報道が伝えられております。週五
日制が労働界に実施されるようになったら一体どうするかというような問題、いろいろございます。そういうものにあわせて、この三十校指定されたら
研究の成果があがるように、この際私から希望を申し上げておきたいと思います。
実は時間が少し過ぎましたが、いろいろそういう点、
お尋ねをしなければならぬことがありましたが、取り急いで何か自分の一方的なことを申し上げましたが、よろしくひとつひとつ努力を願っておきます。
終わります。