○栗山
委員 私はもうこれ以上追及いたしません。ただ、
NHKの四十六
年度の労使
関係のベースアップその他の問題を含む改善運動について、長年見ない
一つの特異性があったということを
指摘申し上げて、その中身については十分ひとつ分析、御
検討されまして、本来持つ労使
関係の正常化ということに一段の
努力をいただければけっこうだというのが私の質問の要点でございますから、私の
意見を申し上げて、いまのような私の質問に
お答え願えない点ははなはだ遺憾でありますけれ
ども、私は
指摘を申し上げて、この問題はこの程度で終わることにいたします。
政務次官にきょうは井出
大臣をはるかにしのぐ御答弁を御期待申し上げていきたいと思います。
日本放送協会昭和四十六
年度収支
予算、事業
計画及び資金
計画に対する郵政
大臣の
意見書が
国会に送られてまいりましたことは御
承知のとおりであります。これについて、私、従来から見てまいりますと少し奇異な点がございまして承っておかなければならない、かように
考えておるのです。そのことは、御
承知のとおり「
日本放送協会(以下「
協会」という。)の
昭和四十六
年度収支
予算、事業
計画および資金
計画は、おおむね適当と認めるが、」これは従来の認め方であります。表現であります。「
協会は、その事業
計画等の実施にあたっては、下記の点に十分配意するとともに、
国民の
負担する
受信料を基盤として運営される公共
放送事業体としての
社会的使命を常に銘記し、長期的な財政安定の見地にたって、
業務全般にわたり能率の向上ならびに
経費の効率的使用と節減にいっそうの
努力を払うべきである。」これが前言でございますね。
それから一として、「
テレビジョン放送が
国民生活に不可欠となってきている今日、なお残る
テレビジョン放送の難
視聴地域の
早期解消をはかることは、
協会に課せられた最も重大な使命であり、その促進に最大の
努力を傾けるべきである。」きわめて当然だと思います。
その二は、「カラー
テレビジョン放送の拡充のために、カラー
放送設備の整備等を積極的に行なう
計画であるが、その実施にあたっては、慎重な配慮を加え、その効率的な推進をはかるべきである。」こういうことですね。これはいろいろ
考えられると思うのですよ。先ほどの質疑を通じましても、四十六
年度のカラー
テレビの
計画もお伺いをいたしました。あるいはまた私の常識論から見まして、四十六
年度は推進することについて若干の危惧を抱かざるを得ないという御答弁もありましたし、私自身もさような理解をいたしておるのであります。ただし
協会が積極的にこれの開発に
努力するという
一つの方向、目途のもとに了解をいたしてまいりたいと
考えておったのでありますが、何か受けとめ方によりますと、将来の展望等を含めて、カラー
テレビの推進については長期的な展望を立ててひとつ慎重に扱えということについては、ある近い時点に限界がくるのではないか、こういうような私の常識的判断もできるのでありますが、この
意見書の中身というものはどのような意味を持つものであるか、こういうことを伺いたいのです。
その次に、「
受信契約の締結について積極的に推進する
計画であるが、
協会の経営の安定および
視聴者の
負担の公平を確保するためにも、その
計画の達成に最大限の
努力をすべきである。「一この点が文章からまいりますときわめて当然な文章のように思うのでありますけれ
ども、過般の
前田会長の御
説明を伺いますときにおいて、
料金については大体九八%というような御
説明を受けたと、私、資料を持ち、かつ伺ったと思うのでありますが、この
大臣の
意見書は何を意味しておるのか、残された二%に最大限の
努力を払うべきだというのであるか、あるいはまた損失勘定として落としてまいるというようなしさいな問題等も考慮されまして、なお積極的に
努力をいたすべきであるということであるか、この点がちょっと私に理解できません。「なお、収入が
予算額に比し増加したときは、その増加額は、極力
テレビジョン放送の難
視聴地域の
解消を促進するための建設資金または長期負債の消滅のために振り向けるべきである。」このことが付されておるわけであります。
私の伺いますのは、カラー
テレビジョンの拡充について、「その実施にあたっては、慎重な配慮を加え、その効率的な推進をはかるべきである。」ということが、文章の解釈じゃなくて、中身がどういう
意図と内容をもってこういう文章表現になったか。それから三は、先ほど申し上げましたように、
受信契約の締結について積極的に推進する
計画であるが、
協会の経営の安定および
視聴者の
負担の公平を確保するためにも、その
計画の達成に最大限の
努力をすべきである。」二つの問題に触れられておるのでありまして、問題は三点かと思うのでありますが、ひとつ明確に
お答えをいただきたい。