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門司委員 いまの
お話ですけれ
ども、私が聞いておりますのは、かつて長野かどこかから八王子あたりに来る
道路の問題があったということですね。私は、これから先の
道路というものの定義については、
交通安全を主体とした
道路でなければ
道路でないという観念を持ってもらいたいと思うのです。非常に私は大事なことだと思うのです。ただ車さえ走ればいいんだという
道路でなくて、
道路というのはやはり
交通の安全を保持するというのが
道路の本来の意義だということを考えてもらいたい。そうすると、きのうあたりから議論がありましたように、いろいろ
道路の
構造上の問題がたくさん出てきているのですね。ごく簡単に言えば、私
どもの気のついた
一つとしても、ガードレールの問題や何かあるけれ
ども、たとえば、最近幾らかできているようですけれ
ども、歩道との高さの問題な
ども、歩道に楽に
自動車が乗り上げることのできるような高さにするよりも、それをもう少し高くして、結局は
自動車は歩道に乗り上がらないんだというような形のものが
道路構造上必要じゃないかということが実際は都市では考えられるのです。そうすると、歩道にいる人が、
自動車がかりに暴走してきても、いまの段階では歩道の上にもう
一つガ−ドレールこしらえて、それからの飛び出しを防止しているようなものがありますけれ
ども、それがあってもなおかつ
自動車が中に入ってくるのがたくさんあるので、とにかくひとつ歩道が防壁になるような形の
道路構造ができないものだろうかということをときどき考えるのです。それをやったからといって
交通者には
一つも不便は与えないのです。そういう
道路構造上の問題として
道路工学の問題も少し検討される必要がありはしないかと思うのです。きょう時間があれは
——ここにあなた方の書かれた問題があります。これは大池君が書いた「欧米の
道路管理の見聞記」というのがあります。この間の四十年の
外国の
交通安全
会議か何かに出たときの
会議録をここに持っておりますけれ
ども、この
会議録をずっと読んでみると、いろいろそういうことが書かれておりますが、必ずしもこのとおりにいけという
お話は私はしませんけれ
ども、あなた方のほうでもだいぶこういうことを検討された事実があるのである。
ちょうど時間になりますのでこれ以上は時間を取りませんが、最後に、これは
大臣のほうと、それからどこに求めればいいのかわかりませんが、最近に行なわれた世界
交通安全
会議の報告書をひとつ出してもらいたいと思うのです。行かれているでしょう。四十年の蓑輪君が行ったときと違う形のものがあると思うのです。四十年には蓑輪君が行って、その報告書は持っておりますので、それ以上は聞きませんけれ
ども、大体の概要は出せますか。私は、これが出てくると、いま言いましたような
外国における、ことにイギリスが中心になりはしないかと思うのですけれ
ども、だいぶ
日本の問題とは違って、
外国の場合はさっき言いましたように、
道路構造をどうするかとか、あるいは
交通安全に対する
取り締まりの
関係をどうするかとか、あるいは
教育の問題はどうするかというような総合的な中でいろいろなものが検討されておる。ところが、
日本の場合には、さっきから申し上げておるように、遺憾ながらそういうことは非常に欠けている。
基本法は一応こしらえましたけれ
ども、その
基本法そのものにしても、総理府でいまどなたがおやりになっているのかわかりませんけれ
ども、ああいう
一つの小さな部なんですね。これは
大臣おこらないようにしてもらいたいのですけれ
ども、露骨に言って、
ほんとうに
局長クラスかあるいは次官クラスの諸君があそこにいればまだいいのですけれ
ども、
局長クラスの人が事務の担当者じゃないと、そう完全なものはまとまらぬですよ。私も
交通安全の特別
委員長をやった経験を持っておりますからね。あそこはどうにもならないのです。だから、官僚のなわ張りで各省をまとめてあそこで話をしようといったって、あの
基本法をこしらえるのにどれだけめんどうなことがあったかということを考えると、これはなかなかできない。どうですか、
大臣。いま総理府にある機構をもう少し強いものに改革される必要があると私は思うのです。そうしてこの中に
文部省も厚生省も入りますが、やはり機構も独立した、もう少し大きな機構をとるべきだと思うのです。いまの総理府の機構ではこの問題の処置はつかぬと思うのです。この二つだけ聞いておきたいと思うのです。