○卜部
委員 関連。時間がありませんから簡単に質問をいたしますが、この6の「
消火活動の
状況」の中に、
先発隊が
現場に到着したときはすでに三ヘクタールを焼いていたという、このおくれの原因は一体何であるか、これをまず第一点お伺いしたい。
そしてまた、
殉職者の逃げおくれた原因についてひとつお伺いをいたしたいと思います。
それから、いま
貝沼委員のほうからの
発言もありましたように、
ヘリコプターがまいたいわゆる
消火液、これが農薬であったという事実について、どうであったのかという点が第三点。
それから、
殉職者の賞じゅつ金の問題でありますが、いまのお答えによりますと一千万円くらいになるということでございます。具体的にどこどこが何、どこどこが何、計何ぼ、遺家族の
方々にその金額を明確にしておきませんと、その点があいまいではいけないと思います。ただ抽象的に、出るであろうというクエスチョンマークではいけませんから、この点をはっきりしていただきたいと同時に、この問題については、
貝沼委員のほうからの
発言にもありましたけれども、自動車
事故でも、御承知のように強制は五百万でありますが、私
たちが掛けております任意の保険の場合には、一千万というのが常識になっておる
状態です。私もいまここに来る前に、ちょっと
交通事故の問題で相談にあずかっておりますが、この問題についても、五百万は問題なく出すというその水増しについての論議が行なわれておる中で、三百万というのはナンセンスでありますので、これはいまから五百万なら五百万にすべきだ。今日は三百万でありまして、将来は云々ということはおかしいと思います。この点はやはり、今国会から遡及にでもさせるような
措置をひとつ湊副長官にお願いをいたしたい。
それから、
山林警備隊の問題と
自衛隊の問題とのチャンポンな問題が出ておりますが、その
自衛隊を利用するなんという考え方を持つこと自体、私はおかしいと思う。今度の逃げおくれの原因の中にもありますが、
山林警備隊等々のものがありましたならば、訓練がなされておりますから、
ヘリコプターでなくて、飛行機からパラシュートでおりていってその
措置をするなどという総合的な訓練がなされておるので、ちゃちな
自衛隊に
出動要請して——
自衛隊の任務なんというものはここで論議をしたくありませんが、そんな
消防の任務なんか持っておりませんから、そんなものをチャンポンにすることがそもそも誤りであって、そういう
基地を五カ所くらい設けるというのであれば、それに伴った
一つの
設備、それから機材、そういう機材の中には飛行機も入りましょうけれども、そういうものをぴちっと確立しないと、こういう問題についての憂えが将来残ってくる。
また、副長官のほうから、防災
計画云々というようなことをおっしゃられておりましたけれども、この防災基本
計画自体の中で
山林の——私は若干ことばはきびしいようでありますが、防災の関係においてさえ、東京都よりもぐんと下がったような基本
計画みたいなものがあるような
状態の中で、ぼくはそういうぺてんみたいなことを言ってもらいたくない。むしろそういうことをやるよりも、こういう
山林警備隊というくらいな形をつくって、それでこれに対する
対策をとってもらいたい。
時間がありませんから、一応問題を羅列して私質問を終わりますが、
発言によりましてはさらに私の意見を述べたいと思います。
以上、まとめて質問をいたします。