○正示
委員 きょうは公明党の北側
委員が御
質問になる時間を差し繰っていただきまして、私に三十分
質問の機会を与えていただいたことをたいへん感謝いたします。
いま
提案されて
審議されておりますいわゆる
農住法案、この問題については、先般来いろいろ熱心な質疑応答がございましたが、今日の社会
経済情勢のもとにおいて、少しでもよい
住宅を供給するということは
国民生活にきわめて深いつながりを持っている重大な問題であります。したがって、この
法律案について、これは与党だけではありませんで、野党の
皆さんも高い見地からこの
法律の使命というものをお考えいただいて、もちろん十分御
審議をいただくわけでございますけれども、
審議をいたしました暁は、一日も早くこの
法案が成立するように、ぜひ各党の御協力をいただきたい、こういうことを第一に申し上げておくわけでございます。
さて、さきの公害国会におきまして、われわれ
建設委員会は、御
承知のように、
下水道の整備につきまして、超党派でりっぱな附帯決議をつけたのであります。この附帯決議は、国会史上後世からもおそらく非常にりっぱに評価せられるであろう
内容を持っておる。実は、これは野党の
皆さん、特に社会党の
皆さんが非常に熱心に研究されたものがああいうふうにりっぱに実を結んだのでありまして、わが国における
下水道整備は、これはフランスのナポレオン時代にちゃんとできたものがいまやっと日本にできようとしておるのでございますから、これにはよほどの勇断を持って取り組まないと、とうてい
下水道の整備なんというものはできるものじゃありません。その突破口を切り開いた
下水道整備に関する与野党一致のあの附帯決議というものは、
金丸委員長の名とともにこれは後世に残る、私はこういうふうに確信をいたすのでありまして、今日、御
承知のような、いわゆる国有農地問題、あるいは管理価格の問題へ野菜価格の問題、その他
住宅問題等、いろいろの
国民生活の各般にわたる問題について、与野党が超党派で共通の広場を見出して、
国民の待望にこたえていこうという姿勢になった、その契機を与えたものは、実はわれらの
下水道整備に関する附帯決議であった、こう申し上げても過言ではないと実は思うのであります。
そこで、そういう見地から、一そう
国民生活に密着しておる
建設委員会の問題、その他
国民生活にいろいろ
関係する各
委員会の問題について、これからも与党、野党共通の取り組み方、また解決のしかたについて一そうこれから努力していかなければならぬという見地においてきょうは本
法案に
関連のある
貸し家、
家賃の問題について、
建設大臣をはじめ、公取
委員長に
——実はきょうはそれに法務
大臣を要求したのでありますけれども、就任早々で、とてもとてもそういうむずかしい問題にまだお答えする自信がない、きょうはひとつ専門家の民事局長にかわって答えてもらうからと、こういうことであります。御
承知のように、法務
大臣は私の役所時代の先輩であって、主計局長として、私はその下で主計官でつかえていた仲でございますので、そう言われてみればやむを得ないということで、民事局長さんにおいでをいただいておるわけであります。
そこで、まず第一に私はお
伺いいたしますが、先般の物価に関する連合審査会において、本
委員会の
委員であり、同僚である社会党の松浦
委員からも
質問がありましたが、今日の
貸し家、マンションその他のアパート等を含めて、
貸し家というものがいわゆるセラースマーケットになっておる。だからそういう供給者というものが非常に横暴である。たとえば夫婦二人にアパートの部屋を貸した場合、夫婦なら子供ができるのはだれが見たって明らかなことなんです。ところが、おぎゃあとめでたく子供が生まれたら、われわれはあなた方二人に貸したけれども、三人に貸した覚えはないから出ていってくれと言われる。こういうとんでもないこと、非人道的なことが行なわれておるのも、これはひとえに需要供給の
関係において、供給が不足で需要が非常にオーバーをしておるから、いわゆる公正取引ということがそこに実現していないわけであります。そこからいろいろな問題が起こってくる。不当表示の
問題等あらゆる問題がそこから起こってくる。
この問題を私は公取
委員長にまず伺っておくが、入るときに、幾ら幾らの敷金で、これで何年間これから入っていただいてけっこうですという約束をしておりました場合に、これも
一つの表示だと思う。広告でなくても、ちゃんとした
一つの表示だと思う。
宅地建物取引業法の改正案というものがこれから出てくるわけでありますが、こういう借家をあっせんするところに行って、こういう条件で借間をあっせんいたしますと言われれば、しろうとはこれは信じてしまう。その表示を真に受けて契約を締結する。そうしてある程度住んでめでたく赤ちゃんが生まれたら、出ていってくれと言われる。公正取引
委員長、こういうのがいわゆる公正なる表示でありましょうか。正当なる表示でありましょうか。まずその点をお
伺いいたします。