○栗栖
政府委員 ただいま先生の御
質問でございますけれども、仰せのとおり、
わが国の主要な港につきまして
コンテナ施設は配船
計画に合わせるように着々
準備してございますし、
港湾の扱いから見ますと、支障のないようにということでつとめてございますけれども、先生の御
質問は二点あろうかと思います。まず
コンテナターミナルの
港湾荷役の労働問題でございますが、現在稼働してございます
コンテナヤードと申しますと、
一つの
コンテナのバースにクレーンが二基というのが一応一般的な基準でございますが、現在これを動かしておりますのは、クレーン二基に対して三人運転手が張りついておる。それからなお、ヤードの運営形態によりますけれども、いわゆるストラッドルキャリアと申しまして、
コンテナを抱いて移動させる、そういうものが
一つのバースに大体五台。これは一台について運転手が一人おりまして、五人。これが基本的な人の配置でございますが、
一つのヤードにはこれを二組用意してございます。したがいまして、これは休憩時間、勤務時間の
状態はまちまちだと思いますけれども、大体この二組が交互に勤務するということに相なろうかと思います。それからなお、現在の
状態を見ますと、ウィークリーサービスということばがありますように、大体一週間に一隻入ってくる。多い場合には二隻来るということも間々ございますけれども、その間はクレーンの運転手は、一隻来た場合はフルに動きます。あとの間はクレーンの点検とか修理とかいうことをやっておるわけでございます。したがいまして、荷役が集中する、船が着いたときは集中いたしますが、その他のときは比較的余裕がある、そういうふうな
状態でございまして、この要員の確保その他につきましては、現実に荷役業者と申しますか、そういうところで事前にいろいろ訓練するなり何なりして要員の確保につとめてございますし、現在の時点ではそれほど大きな問題ではなくて、順調に対応しておるというふうに
理解してございます。
それからなお、後者のインランドデポの
関係でございますが、御指摘のございましたように、港頭地区と
内陸部との連絡
輸送をいたします道路の強さの状況とも関連がございますけれども、普通の
状態でございますと、トラックで小口の
貨物を港頭部、港に集めましてそこで
コンテナに詰めるというような
状態でございますし、あるいはまとまった
貨物でございますと、
一つの工場から
コンテナに全部まとめて入れてそっくり持ってくるというケースもございますが、第三のケースとしまして、ただいま御指摘のございましたように
内陸部の工業地帯と申しますか、そういう場所では、やはりそこでまとめて港頭部に
輸送するという形態が起こってきつつございます。現在のところではそういう
計画が出始めたという段階でございますが、御指摘のように私どもの対応のしかたも、まだ完全にその事実をつかんではございませんし、全国的にどうだという御
質問に対しては、まだ不十分な点はございますけれども、場所によりまして、そういう
計画のある場合には、私どもとしては、直ちに港と直結する施設でございますので、積極的に取り組んでまいりたいというふうに
考えてございます。