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村田委員 これはほんとうに特に大事をとって詳細に話をきめて、詰めていっていただきたいと思うのです。すでに新聞にも伝えられているように、
原子力機関のほうの
査察をやらしてみたところが非常に繁雑で、とうていこれは
日本の発電所側としても繁雑にたえないというようなことが現実に起こっているのですから、その後このモデルのほうが話が進んだことはわれわれも認めますけれ
ども、やはりほんとうの
平等性が確保できるか。それからわれわれが
主張しているように、できればひとつブラックボックスか何かをどこかに置いておけば自然にこれを検知することができるような科学
技術の発達もあるわけですから、繁雑なことを除く。それから産業スパイというものが起こらぬようにする、これは
わが国の今後の発電に関する
技術の将来をトする非常に大きな問題です。それと最終的にはやはり信頼
関係が必要だと思うのです。
わが国の
技術は高いけれ
ども、
わが国の
姿勢全体が絶対に
核兵器をつくらない、そういう意図がないのだということの信頼性があるかないかということで私はきまると思うのです。しかし
保障に関する具体的の
措置にそれがあらわれてきますから、この点についてはこの間の
会議の結果、
相当文章の上ではわがほうの
主張がいれられてきている。これは私は合理的な
主張だからいれられると思うのですけれ
ども、しかしそれはほんとうにやる人のチームがだれによって構成されるかによっても違いますし、そういう点についてはあまり楽観的ではなくて、むしろ神経質なくらいがんばっていく必要があるのじゃないかと思います。この点をぜひひとつ
政府に要望しておきます。
それからもう
一つ政治的な問題として単に
査察に関する点で、
平等性あるいは科学性、
合理性がいれられて、繁雑なものもないし、いわゆるインダストリアルスパイみたいなものが起こらないように、それがつくかつかないかについて
日本側の
関係者の
意見も十分に聞き、その信頼と
納得が得られるということを言われましたが、このほかにやはり核拡散
防止協定に対する最終的な
態度をきめるにあたって、
大臣が言われたように政治的には二つ大きな問題がある。
一つは現に核保有国の誠意を持っての
核軍縮——というのは少しオーバーにせよ、少なくとも軍備管理の
方向にまじめに動いているかどうかというその動向が
一つの大きな政治的な意味です。もう
一つは
大臣も言われましたように、
核兵器を理論的には持ち得るのだけれ
ども持たないことを正式にこの
条約で約束する国に対するいわゆる核のおどしあるいは核の攻撃からの
保障の問題について、まあ
米ソが
中心となってやっておりまする
安全保障理事会における決議、これだけではたして十分なのかどうか、これは確かにもっと突きとめていく必要があると思うのです。そういう意味で、この
方面の非核保有国でこの
条約に賛成する国に対するいわゆる核
保障ですね、それも自分のほうの陣営の旗頭であるあるいは
アメリカあるいはソ連という、そういうパワーブロックの
関係でなくて、むしろグローバルなユニバーサルな世界的な両陣営を含むような、できればそのような共同
保障みたいな形が望ましいわけです。それを
安全保障理事会というあれをろ過してそういうことができるのか、これをもっと突き詰めていく必要があると思うのですが、その点に関する
政府のお考えを伺いたいと思います。