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森勝治君 相済みません。もう二、三で終わります。
あなたは、どうも失敬ですが、担
当局長逃げておられる。あなたはいま苦情という表現で、この種の問題を処理されようと
——まことに
郵政労働者は迷惑ですね。苦情が出る前に、少なくとも逓信病院等にかかっている病人は、逓信病院の医者に聞いても、職務柄聞いても、それはつまびらかになることでしょう。辞令を出したからといって、局長の権限、権威にかかわるというゆえをもって、本人のそういう切実なる申し立ても取り上げないという、情け容赦ない姿がいまの
労働者に対するあなた方の
考え方ではないでしょうか。自局の問題ですから、だれが病気になっているかいないかはわかっているわけでしょう。それを
承知で転勤をさせる。配置がえをする。そして
異議申し立てをすれば、いま言った苦情で処理する。それではないかぬのじゃないですか。まあ、
大臣がせっかくお
約束をされているところですから、私もこまかいことはあまり聞きませんが、
大臣、よく聞いてもらいたいのです。
現に大宮
郵便局の高橋さんという人が、やはりこの配置がえをされた。そのときにお医者にかかっている。医者にかかっているから配転は待ってくださいと言っても強行した。したがって、これは保険から
郵便の通常に移ったわけですから、業務がきつくなりました。病が重くなりまして、逓信病院に入院をいたしました。
大臣、こういう
現実の姿はどうですか。局長が一片の配置転換命令書を撤回することをいさぎよしとしないために、生産の第一線に立つ
労働者は病状がさらに悪化して、どうしようもなくなってしまっている。これが一つ。
それから、もう一つは、同じ
郵便局の斉藤さんという人、この人も保険の内勤から
郵便の外務に移された。やはりこの人も逓信病院に通っていた。これも困るからなおるまでと言ったら、やはり辞令を出しちゃったからだめだと言って受け付けない。そうしたら今度は役所の幹部が本人を連れて医者のところに行ったわけです。どうしてこういうまじめな
労働者を
大臣信用しないのですか。かって大船渡で
職員一人一人の行動を、
郵政局から大量に延べ三百余名にわたる人々を派遣をして監視
労働をさせたでしょう。近くは杉並の局にまたしかりというこの状態。
大臣が過ぐる四月九日にお
約束をなされ、発表された
あとに、こういうことが起こっているわけですよ。ですから、
大臣がせっかくまじめにお答えいただいた直後でございますから、
委員長の御注意もありましたように、私はこれ以上この問題についてはやろうとは思いませんが、ただ基本的な
郵政当局のこれらに対する姿勢を正して、なおかつ懸案
事項が、こういう問題が
職場に累増いたしますから、
職場の具体的な事象をとらまえて、
大臣、こういう状態ですということを私は申し上げたわけです。
そこで、終わりにもう一つ最後の問題だけ、やはり人事問題でお伺いしたいのでありますが、まだ不当配転はたくさんありますが、時間がありませんからいたしません。同じ大宮の石橋利夫君という人であります。これは臨時補充員ですが、この人は今春大学を卒業した人であります。
郵政の現業
職員募集の求めに応じて採用されて、将来本採用という
約束で大宮局に勤務をいたしました。ところが、ネコの手も借りたいと
大臣や労務担当の
諸君は言っておられるが、四月から今日までまじめにつとめたこの石橋君を今月の二十八日に、十二月二十九日をもって解雇するという通知をよこしておるのですよ。あまりにかわいそうだというので
内容を聞いたら、事、人事権に関することだからそんなことは答える必要はないと言って答えない。全くこの青年はまじめに職務に精励しておるそうであります。どういう
調査をおやりになったか知らぬけれ
ども、せっかく採用して、またある局では中学生を何かいまどこかで使っているそうですね。これも驚くべきことでありますが、どこかの局では人が足りないので中学生を採用している。こういう現状のときに、この春から採用以来まじめにつとめてきて、いわゆる
職場に反抗的な行動があったというならいざ知らず、そういうこともないのに、いかなる
調査をしたゆえかわかりませんけれ
ども、一片の
通達をもってこの人の首を切る。これは一体どういうことなんですかね。担
当局長、その辺の基本的な姿勢を聞きたい。