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委員長(
近藤信一君) 私から一言
大臣に申し上げておきますが、特に、私の地元で起こった問題でございますし、ああいう事態が起こるといけないということで、私は前もって
郵政局長とも会って、よく話し合いによって
——話し合えばわかるのに、人事部長が労働組合の意見は聞く必要ない、こういうことで大体窓口も開かない、こういう状態であったんです。それから、私どもがちょうどあの二十五日、局にいろいろと支援団体を動員して、あそこでちょっとトラブルが起こるから、こういうことであるから、地元の国
会議員として一応
局長に会って、この解決促進のために何とか話し合おうと思って行きました。そうすると、表門も裏門も全部がんじがらめに締めてしまって、そして私どもも、私とそれから衆議院の議員二人と三名で行きまして、とにかく一ぺん
局長に会いたい。
局長に会って話せば何とか話もできるんだから、こういう事態が起こっておれば一般国民に迷惑をかけるから、この事態が
郵政省としては
責任を負わなきゃならぬことになるので、やはり早く解決のために促進したいから
局長に会いたい、こう言ってもその
責任者がいない。
局長はどっかに出張していない。それじゃ秘書課長なり、だれかいるだろう。いま団体交渉やってます。とにかくここへ秘書課長を呼んでこいということで呼んできた。そこで秘書課長は私ども入れるわけにいかないから本省のほうに連絡します。そして、本省のほうに連絡してやっと表門をあけて国
会議員を入れたわけです。そういうことでは私は、一体何をやっているかというふうに言いたいわけです。特に参議院の逓信
委員長の私が行って、それで門から入れないなんてああいう方法はないと思うんですが、一体
郵政省は、ああいう点どういうふうに指導しておられるのか。
さらにもう一つは、佐藤総理は人間尊重ということを言っておられる。ところが、今度のトラブルが起きてあのトラブルの後に、三十数年間も
郵政省のために外勤で働いて努力してきた主事さんが自殺をせなきゃならぬという事態が起こって、地元の新聞には大々的に報道しているんですよ、御存じですか。それは労使の問題で板ばさみになって自殺した。こういうふうに新聞にも出ているが、
郵政省の恥ですよ。私も、
委員長として郵政関係に関係しておるから、特にもう心配していろいろな問題があっちゃいけない、こういうことでいろいろと
局長に話し合おうとしても会おうとしない。そういうことですが、
ほんとうに不可解なことだと思うんです。
それからもう一つは、先ほど永岡
委員の質問にもありましたが、不当労働行為があったんじゃないかと言えば、そんなことはないとこう答弁されるけれども、実際、現場の主任、主事という人たちが私のところに夜中にたずねてきた。二人あるんです。名前も、勤務先もこれはかんべんしてくださいこういうことで私のところに来て、先生、
委員長やっておるから私どもの苦衷を聞いてくれと言って、名前も、住所も、勤務先も言わないんだけれども、るる報告していかれるんですよ。そういう点で、この人たちは、私も実際組合員だ。組合員だけれども、当局からこう言われるから非常に私は苦しんでます。こう言って苦衷を訴えていかれるんです。だから、人事
局長がそういうことをないと言われても、実際、末端の局では猛烈にそういうことがあり得ると私は判断せなきゃならぬですよ。直接来られるわけですから、私のところに。そういうことでは、私は、永岡
委員が
要望されましたように、やはり労使慣行をうまくやって、
郵政省としてはりっぱな仕事をしていかなきゃならぬ。それがそういうことでやはり不平不満というものがあれば、やはりどこかで爆発するし、それから一々お客さんに対する、国民に対する気持ちもやはり変わってくるのじゃないかと思うのですよ。やはりお客さんからありがとうございますと、国民からありがとうございますと言われるくらいの、いわゆる仕事をやるということは、協力関係がなければ私はできないと思うので、そういう点、ひとつ今後本省と本部で話し合われて、いろいろ言われたけれども、末端にはそういうことが現在まだあり得る、そういうことも今後絶対ないようにひとつ徹底的にその点は通達をして善処していただきたい。
ほんとうに四月の事態で
大臣がせっかく御苦労されて、そうして一応解決した。それを親の心子知らずといって、やはり末端の局じゃ
局長が何かそれを自分の自慢顔でいろいろやっておられる。そういうことを私は直接るる聞いておりますから、今後はひとつそういう点を十分本省としても末端まで届くような指示をやってもらいたい。形式的に各
局長会議を開いてこうやれああやれといったって、そのときははいはいと聞いておるけれども、実際、末端まで届いていないと感ずるから、その点末端まで十分徹底さして労使慣行をうまくやっていただきたい、そのことを私は一言
要望しておきます。