○大橋和孝君 そういう話は聞いておりますが、やはり交通障害ですね、あの障害になっている所は早く見て三年かかるということですね。三
年間をどうするかということになると、たいへんな問題になる、私はそう思うのですよ。それからそういうことになれば、私は三十一年から二十四号線のバイパスを考えながら現在まだそういうふうな
段階でいるとなれば
——ああいうふうな問題はまだほかにもあるでしょうが、いま一番問題になっているのは二十四号線の問題です。あの実情を実際見て、もう少し何かの方法を考えなければ、私はたいへんな問題になってくるのではないかと思います。第一番にあすこで万国博覧会が行なわれております。あの万博の問題で、京都の
道路事情をどうするかということを
決算委員会の席上で二回取り上げたと思います。そのときには、だいじょうぶ対処いたしております、外のほうで車をとめて、
あとはバスで運ぶようになっておる。
——バスで運んだって、狭い所ですからなかなか運べないと
——ここでだいぶけんかをしたことがあります。いま現在それがぼつぼつ始まりつつあるわけです。まだ寒いときでありますから本番に入っていないと思いますが、私もあれができてきたりしまして、京都見物、奈良見物の車が入ってきたら、あすこは一体どうなるのだろうかと心配しているわけです。そういうことを考えてみますと、ひとつ
建設省としてはいま即効的に何かするということを考えなければ、私はいかぬのではないかと思うのですね。
私が先ほど、基本的な話を聞いたときに、
局長からも
お話がありましたように環状線でやるのだ、それから放射線状に都市の中に乗り入れる国道で持ってくるのだということでありますが、いま京都あたりを見ましても
——ほかもそうであると思いますが、通過車が大部分を占めているわけです。もう少し通過車を市内に持ってこないで、いまおっしゃっております十五キロなら十五キロ離れた所、三十キロなら三十キロ離れた所で誘導できるような環状線というものが先にできてこなければならぬじゃないですか。いま京都周辺で一体それが何かされておりますか。ないんですね、何にも。ですから、いま私がちょっと表で名神
道路、東名
道路の利用度を見ましたけれ
ども、京都の南と東京の周辺の利用度は、表にも出ておるように、台数、これはほとんど同じですね。そうすると、京都はどちらかといえば、過密の度合いからいえば東京だとか、あるいは大阪あたりよりは非常に楽なように考えられておりますけれ
ども、この利用度を見れば同じことなんです。そういうことになってみると、かなり自動車というものが京都に入ってくることが考えられるわけでありますし、二十四号線で奈良と結ぶと、この台数は、いま御
指摘のように非常にふくそうしているからバイパスが必要になってくるということはだいぶ前から言われておるわけです。こんなことを考えてみたら、実際私は実情に即さない
状態で、まだこれから三年ないし五年かかるわけですね、これをやるのに。三年
——五年の間、それで一体いいのかということを私は心配するわけですが、その間に何かする手はないんですか。私はここで詰めて、私のほうから
質問いたしておきますけれ
ども、
道路公団なり何なりの有料
道路でもいいじゃないですか、都市の中へ入れるんだったらげたばきにして
——東京都内でも有料
道路が走っております。大阪でも環状線の有料
道路が走っております。あれは交差点がなくて非常にスピードアップされ、車はよくはけているわけです。私はもし何だったら、大久保の向こうから混雑になるところはみな二階建てにして、それを有料
道路にして、ある
程度はけるようなものにすれば非常に緩和されるんじゃありませんか。だからそういうようなことまで、抜本的なものを考えていかなければ
——いまの京都の問題は五年先ではかなわぬということで実際あるわけですけれ
ども、いまにしてそれに手をつけなければ、各都市とも同じことが起こってきて、
あとへ
あとへ、後手後手と回って、いつまでたっても交通禍というもの、交通の停滞というものは解消されないし、それに引き続いて必ず交通災害が生まれてくるわけです。人命に及ぶんです。ですから、これをうまく適切にやられるか、やられないかということによって、われわれ国民がそのために死ぬことになるわけですから、この
道路行政をうまくやるかやらぬかということは、国民の命に
関係してくるんです。そんな簡単に、金の問題だあるいは計画の問題だといって、机上であなた方にもあそんでもらっていたら
——そんな極端なことを言っては失礼ですけれ
ども、極端に言えばそういうことになるわけですね。だからまあ、私が先ほど申し上げた二十四号線、ああいうところ、新しくつけてもらうことは、確かにそれをやってもらったら有効でありましょう。私もそう思います。そう思うけれ
ども、むしろ後手後手に回るために、もうそれの効果があらわれないということをぼくは申し上げたい。だから私はここで、もっとあなた方のほうで抜本的にこれはこうしたいという何らかのプランを立ててもらわなければ、私
ども住民側、そこに住んでおる者から言ってみれば安心なことにならぬわけです。あれは立体交差にしてもらって
おいたら、それは金がかかったかもしれないけれ
ども、
道路の停滞がいまのうちだけでも下がったんじゃないか、私はそういうふうに思うんですよ。たとえばもし国道ができないとするならば、バイパスをつくるときに国のほうから何か手をつけて、外環状線をつけるときにあれを立体交差にするのはぼくはもっと簡単だと思う、ちょっと西へ行けば近鉄は高架で上がっておるわけですから
——あれは二十四号線で平面交差するために、急カーブで下がって平面交差しておる。もうちょっとまっすぐ持っていって向こうへおろせば、いまの
用地買収で多少思うようにならぬかもしれないけれ
ども、バイパスを高架にするだけで簡単に済むじゃありませんか。その金がどれだけ余計にかかって、そうしてそれが
あとで影響することはどうだということを考えてみたら、私はやっぱりそこで、いわゆる国費というものの使い方を考えてもらわなければならぬという結論が出てくると思う。だからそれを高架にした場合と、あそこでストップして平面にした場合と、何ぼ安くなり何ぼ高くなったか。そのためにあそこで停滞はどういうことになるかということを考えてみましてたら、そこをやるときに、特にあなたのほうの国道ですか
——外環状線は市でやったわけでしょう、市に対してあなたのほうがそれだけアドバイスする、国道を管理する上に
おいてアドバイスをすれば先へでき上がったと思う。そのために補助金なら補助金を国からつけてもいいんじゃないか、そういうことに対しては、あなた方一体どう考えておられるか、聞かしてください。