○武部委員
説明、わかりましたが、いまの
運営協議会ですが、これは、前の評議員会とは
内容が異なるようですから、けっこうなことだと思うのですが、いまお聞きしておりますと、十五
省庁の代表が入らなければならないし、
センターの代表も入れるだろう、
消費者代表もかなり入れるだろうというが、入らないですよ、三十しかないのですから。そのうちの半分は
省庁が入ってきて、
あとセンターが入ってきて、
あと地方といったら、何人も入ってこれない。ほんのわずかしかない。私
どもの
希望としては
——消費者団体というのは、非常に選び方がむずかしいということはよくわかるのです、いろいろな利害が対立したところもありますから。しかし、そうはいっても、やはりこういう
国民生活センターなんですから、
消費者の代表というものは、相当数を入れるように配慮してもらわなければならぬ。十五
省庁とおっしゃったが、三十のうち半分ぐらいは必要でしょう、公取とか、農林省とか入るから。しかし、あそこも入れた、どこも入れなければ、科学技術庁や法務省も入れなければならないとか、そんなことはないんで、そういう点は十分配慮して、
消費者代表が入るような方法で
運営をやっていただきたいという
希望を持っております。
時間が来ましたから終わりますが、いずれにしても、きょういろいろ聞いてみますと、これから発足するわけでして、
仕事もどの程度くるか、どんな
内容のものがくるかという点も、まことにいまのところ予測もつきかねるのですが、私
どもから見て、皆さんがおとりになったアンケートを
一つとって見ても、この
センターに対する
期待というものは相当大きいものがある。また、われわれが今日まで保護
基本法をやってきたアフターケアの面からいって、これは非常に重要な
内容を含んでおるわけです。それだけ注文もたくさんあるわけですが、先ほ
ども申し上げたように、
消費者が
苦情なりあるいは申し出をした場合に、それが即刻正しくはね返ってくるというものでなければ、そこに手が入ったり、操作されたりするようなことであってはならぬ。そのために
企画庁が物価のお目付役として、あるいは
消費者保護の
立場から、官庁としての
任務を果たしていただかなければならぬのです。きょう、あなた方の
テストの問題について、
砂田君のほうから
質問がありました。ところが、
テストの
専門機関を設ける気持ちはないとおっしゃった。確かに発足当時はそういうこともあるでしょう。しかし、本来国がやるべきものとするならば、少なくとも
テスト機関というものを並立をして、簡単なものは即刻
センターで
テストができて、すぐそれがはね返っていく。あそこへ持っていく、ここへ持っていくというような時間的なロスをやめて、即刻
センターでできるような
——たとえば神戸あたりは現実にやっておりますね。それから灘の生協あたりは、自分のところにちゃんと設けてやっていますよ。そういう程度のものであってはいけませんが、少なくともある程度の
テスト機関というものは、将来
センターが持っていく。そういうものに金をつぎ込むくらいなことは、私は必要だと思うのです。ぜひそういうことをやっていただきたい。
それから、私
どもが論議をした中で一番問題だったのは、公開の
原則です。あなた方が御
承知になった
テスト結果を、どのようにこれを公表するかということが、私
どもとしては一番議論になったのです。いまお聞きして、大体のことはわかりました。大体のことはわかりましたから、その精神でぜひやっていただきたい。公表できるものはどんどん公表をする。
法律に違反したものはあくまでも公表をするという
立場はとっていただかなければなりません。
最後に、
政務次官にお願いをしたいのですが、先ほど聞いておりますと、高輪に
建物をお建てになる、相当大きなものだということも聞いておるのです。そうなってくると、職員の数は最終的には百五十六名ですか、その程度になるそうですが、
運営については、ぜひ天下りというようなことのないように
——天下りとか横すべりとかいうことがよくありますから、そういうことのないように、
専門的な人が役員になられて、ほんとうに
消費者保護の
立場から
生活センターを
運営していただかなければならぬ。そういう意味で私は
理事の数のことも言ったのですが、、評議員会や
理事の名など見て、いろいろこの人たちの経歴を聞きましたが、これが横すべりしたり、天下りしたりするようなことでは
国民の
期待にそぐわないと思うので、十分人選についても、
運営についても配慮をしていただきたい。このことを最後にお願いしたいと思います。