○武部
委員 そこで、小野副
会長から答弁がございましたが、あのときの
会議録を私あとで読んでみますと、その責任はやはり加害者補償の原則だということをおっしゃっておるわけですね。そこで、防衛施設庁もどの席上で大体それを認めておる。認めておりながら、話はそのようになっていない。その原因としては
一体何だということになったわけですが、小野さんの答弁は、そういう面で全額
政府で出していただければ非常に筋が通ると思うけれども、
政府もいろいろ検討になったこともあるが、立法上、行政上、財政上いろいろな面に難点があってなかなか手がつきにくいから、
NHKとしてほっておくわけにいかぬというのでいままでやってきたんだ、こういう答弁でございましたね。それから防衛施設庁のほうは、
NHKからも
お話もあり、わがほうもやはりそういう原因者の関係があるということから、お互いに協力してひとつこの拡張の面について
考えたいというような形になった、客観的な事実として十分原因を与えておることについては認識をしておる、こういう答弁です。まことにじょうずな答弁なんですよ。答弁は答弁だけれども、何も補償しておらぬ。たったの七千百万円だけ持ってきた、こういうことですね。
それで、同僚議員からも
質問がございましたように、そのもとはほっておいて、今度延びた三キロ分の四分の一
負担、それだけしかしないのです。これは理屈が通らぬのじゃないか。当然、これはいまおっしゃった四億七千百万円というものを全額加害者である防衛施設庁が
負担すべきものである、われわれはそう思うのです。彼らはそういうふうに責任を感じておるわけなんですよ。
NHKは
一つも責任があるわけじゃない。そういう点で、交渉される態度に非常に力がないじゃないか、もっと強く要請したらどうだ、要求したらどうだということを言ったわけですが、ことしも
予算はああいう形で通ってしまった。いままでずっとこれは
NHKが
負担をしておるわけですね。ですから、これは当然
NHKは防衛施設庁に対して、全額四億七千百万円というものは、加害者
負担の原則によって防衛施設庁は
負担をすべきだ。防衛施設庁はほかのほうには、基地周辺対策費というような金で相当なものが出ておるのです。なぜこの基地障害の聴視料の全額を出せないのか、私は非常に疑問に思う。
そういう意味で、
NHKは今後全額
負担を防衛施設庁に積極的に要請する意思があるかどうか。また同時に、
郵政省はこうした問題について
一体どう
考えておるのか。私は
郵政省は当然そういう立場に立って、防衛施設庁なり大蔵省と折衝すべきだと思うのですが、これについてどうですか。