○川上
参考人 お答え申し上げます。
この万博が「人類の進歩と調和」というテーマを掲げておりますので、これこそ七〇年代の
日本を卜するスローガンであろうかと、このように考えますので、その
意味が十分に理解されるように協力することと同時に、海外の展示館がここに開かれますので、
日本の国民からしますと、国際的な知識を持ち、あるいは外国を理解する絶好の機会でございますので、これを国内的にも広く放送で取り上げまして、そういう
意味の理解を進めたい、このように考えております。
それで、番組そのほかにつきましての協力
計画でございますが、約四点ほどについて簡単に申し上げたいと思います。
一つは、国内放送番組につきまして幾つかの番組をつくりまして、定期に放送をいたします。たとえば、毎週三回外国の日が設けられます。ナショナルデーが設けられまして、それを全部中継をするということ、あるいは各展示館のいろんな
施設をまとめまして、数回にわたりあるいは連続二週間にわたり公開をするということ、それから開閉会式を中継するということ、あるいは毎週火曜日の夜八時から九時までゴールデンアワーを使いまして、一週間の大きなそういうナショナルデーの催しやあるいはパビリオン、展示館のそういう動きを
紹介する、あるいは万国博で催されました各国提供の向こうからのいろんな催しもの、音楽とか演芸とかそういうものを中継する、そういうことを考えております。
さらに
NHKは、郵政省、電電公社及び国際電電に協力をいたしまして、電気通信館というものが設けられておりますが、
NHKの
全国各地のローカル番組をそちらのほうへお送りしまして、大阪の展示館と地方局を結ぶ、そういう特別番組を毎日連続していこう、このように考えております。
それから国際放送につきましては、そういう万博ニュースを世界各国にお送りするということ、あるいはナショナルデーが催されましたそれらを、それぞれの国語別で各国にそれぞれ放送するという
意味におきまして、国際交流に十分に資したいというふうに考えております。
それから
NHKは、この万国博の催しもの、それを海外各放送機関に対してお世話をする、あるいは実質的に番組を制作して提供する、そういうことを万博
協会から委嘱を受けておりますので、それに対して全面的に協力をしていこうということであります。
それから、各展示館につきまして
NHKが積極的に協力して、たとえばテーマ館、岡本太郎氏がプロデューサーになっておりますテーマ館に使います
資料、写真を全部
NHKで提供するとか、それから通産省が主体となっております
日本館に協力するとか、あるいは
日本国連
協会が展示をされます国際連合館に展示を協力するとか、さらに幾つかの催しものを
NHK自体が提供するとか、あるいはユニセフが会場で催されるユニセフフェスティバルに募金協力をするというようなことを考えております。
それで、これにつきましては、六カ月にわたる非常に大規模な放送になりますので、大阪中央放送局全部の組織がこの間ほとんどこれに当たり得るという体制をとりますと同時に、それだけでは足りませんので、
全国的な応援をいたします。それに当たります人間は、常時およそ二百五十名ぐらいが、ニュース、取材を含めましてこの
方面の仕事に当たるかと思います。それに伴いまして、いろんな
施設もあわせてこちらのほうへ動員していくという形をとっております。
以上でございます。