○戸
叶委員 私は実を申しますと、この
条約の問題で、これからそういうふうな誤解を招かないようにするという、そういうことばよりも、もっと奥深く心配をしているわけです。
条約があって、そういうものを
国会に出さないで、たとえば事務的な手続で、
法律かなんかで片づけてしまうというようなやり方が、今後においてもやられるんじゃないかということを心配するわけです。私は、そういう点について、どういうようなものは
国会にかけないでいいかとかいうようなことを、少し具体的な例で研究をしてみたいと思いますので、きょうはこの問題についてはこの程度にしておきます。ただ、資料の問題について、普通の人が読んでも誤解しないような書き方をしていただくということをはっきりおっしゃっていただいたので、今後はそうしていただきたいということを申し上げまして、この問題はこの程度にいたします。
そこで、第二の問題ですが、これは四十四年の
委員会でちょっと問題になった、たいした問題ではないのですが、たいへんに議論の的になったことなんです。
昭和四十四年の六月でしたか、この外務
委員会でアラブとベルギーの
租税条約を
審議していたときに付加税のことで問題になったわけです。アラブの
条約には「こざと」のついた「附」という字があってベルギーのほうにはないということで、いろいろここで質疑応答があって、そしてそのときに外務省のほうでは、これからの二重
課税の
条約の付加税の場合には「こざと」をとります、こういうことで統一をされたようでございます。そこで、それじゃほかの付属書とか付属
文書というような場合にはどうするかということが言われたときに、法制局のほうでは、こういうことばを使われました。速記録を読んでもいいのですけれども、オールドボーイは「こざとへん」をつけています。しかしいろいろなことが流動的ですから、だんだんに若い人は簡単になってきて、付属の「付」は「こざと」をとります、こういうふうに言われたのですけれども、外務省のほうは一生懸命それに対して何か抵抗しながら付加税の「付」だけは「こざと」をつけませんというような言い方をされたわけです。そこで、両者がおっしゃったことは、今後においてこの「付」の字は検討いたします、こういうことになっていたわけですけれども、法制局もそれからまた外務省のほうも「付」という字についてはどういうふうな解釈に統一をされたかということを念のために伺っておきたい。というのは、いろいろな
条約に「付」という字が出てまいります。この
条約にも「付」というのが出てまいります。あのときにいろいろ激しく議論をして、私もオールドボーイだかガールの仲間にいるのかと
考えたわけです。私は何か「付」という字は「こざと」のあるのとないのと
内容が違うような気がするものですからその議論を出したのですけれども、そういうふうに法制局して言われたものですから、じゃこれから私たちが書く場合にはみんな「こざと」をとらなければいけないのかというふうに
考えている。ところが、今度出た
条約の中に出ている、これは附属書とか附属何々というのですからつけていらっしゃると思いますけれども、その後ずいぶん長くかかっておりますから、もう検討されて統一されたと思いますので、その点をどういうふうに統一されているかということをあらためてお伺いしておきたいと思います。