○
栗栖政府委員 ちょっと参
事官の
説明の点で誤解を招く点があったかと思いますけれ
ども、最初に現在の業界を全部解体して云々というふうな御
指摘がございましたけれ
ども、そうじゃございませんで、私
ども考えておりますのは、過去におきましてやりましたような機械的な
集約統合ということじゃなくて、現在動いている形はなるべく生かして、普通の現在行なっております公共
埠頭の
扱い方なんというのは、従来と
作業そのものもそう変わってございませんので、それに合うように持っていきたい。ただ、
コンテナでございますとか、あるいは工場の専用
岸壁でございますとか、そういう大量の
貨物を扱うようなものにつきましては、従来のような
方式では間に合わない、そういうものに対しては、
企業の
形態というよりも、
作業形態そのものが変わってまいりますので、それに合うようなものを考えて、
企業のほうからむしろ内部でそれに合うようなことを考えてもらいたいという趣旨でございます。
それから二番目の審議会の話でございますが、これは実は
ことばは足りませんでしたのでありますが、業界のほうでも研究してもらいますし、私
どものほうでもやっておりますが、具体的には業界の意見なり私
どもの
考え方を——現在は
港湾審議会の運送部会がございますけれ
ども、設置法の
改正をいまお願いしてございますが、運輸政策審議会がございますので、それはできればそのほうに移行いたしまして、運輸政策の一環といたしまして、やはり
港湾業の
あり方を検討していただくというつもりでございまして、衆知を集めました審議会の場でオフィシャルに検討していただきたいというふうに考えております。その審議会で討論されるためのたたき台と申しますか、そういうものをいま検討しているということでございますので、御了解いただきたいと思います。
それから最後に、タイミングの問題でございますが、これも
先生御
指摘のとおり、現在のああいう非常に複雑膨大な業界でございますので、これを一挙にやるということは、これはとても不可能だと思っております。特定の場合、たとえばアメリカでも例がございますけれ
ども、マトソンが出まして
コンテナリゼーションが進んできたという
段階で、
コンテナについてはどうだというようないろいろな個別的な措置を講じております。私
ども先ほど申し上げました趣旨は、そういう局部的にどうしても早く手当てしなければいかぬというものがあれば手当てしたいという趣旨でございますので、御了承いただきたいと思います。