○
加藤(六)
委員 先般の本
国会における社会党の
成田委員長の代表
質問がございましたときに、
成田委員長のおっしゃいましたことばで、非常にわれわれの胸を打ったことがあります。それはどういうことであるかといいますと、公共事業が立ちおくれておる、この問題については、
用地の問題のゴテ得というものが非常に出てきておる、これを排除していくのが一九七〇年代におけるわが用の国政の新しい行き方ではないか
——非常にりっぱな趣旨を承りまして、私は心あたたまる思い帯いたしたわけでございます。そこで、そういう方々に対して、そのとき言われたことばをさらに私流に解釈いたしますと、いかなる収用
委員会の価格の決定が出たにいたしましても、少なくとも購入価格に一割か二割くらいの相場以上の支払いは、私は、
空港公団はされるべきではない、こう思うので、いかなる金額を払い、いかなる
方法で
——払っておる人と払ってない人がおりますが、したかということを
質問いたしたのですが、
公団のほうではこれがおわかりになってないという。そうしますと、私はそこに非常に大きな問題が起こると思うのです。たとえば一坪運動で四百六十円払っておる。去年の十月十七日に登記を完了しておるこの人間に対して、少なくとも二万円や三万円のような金を払うということになったら、これはたいへんなことになると思う。そういう点について、私は、今後
公団の方々がこの一坪運動に対しどういう姿勢、どういう態度で臨んでいかれるかということについては、厳重なる監視をしていきたいと思うのです。変な妥協や変な
方法での取引ということは困ると思うのです。こういう
方法が今後、社会資本の充実が立ちおくれておるといわれておるわが国において、あらゆる公共事業を行なう場所で行なわれるようになってくるとしますと、いかに国家が、政府が社会資本の充実を急ごうと、社会資本の立ちおくれを急いで回復さそうと努力いたしましても、こういう陰惨な
方法で行なわれるということは、心外にたえないわけでございます。これは単に
成田新
東京国際空港の一坪運動だけではございません。全国的な問題に波及していくと思うのです。そういう立場からも、この一坪運動というものが今後どういう方向に流れていくかということは、少なくともまじめに国政に取っ組む者としては、これは重大なる
関心を払わざるを得ないわけでございます。どうぞ
公団におきましても、いま私が申し上げました
——金を払っておる人、払ってない人がおります。こういう方々に対し、収用
委員会の価格決定が出たにいたしましても、それに対してどういう姿勢、
方法をとるかということ、これはこの席で申し上げるのはどうかと思いますが、くれぐれも慎重にしていただきたいと思います。
私のいただいている時間もだいぶ来たようでございますが、これに
関連してもう
一つ航空局長にお伺いしておきたいと思いますのは、
成田の新
東京国際空港の問題がこれほど手間ひまを要し、ずいぶんかかった。おそらく同じように非常に混雑度を増しております大阪
周辺の新
国際空港という問題は、現在どの程度の
予算づけあるいは作業というものが行なわれておるかということについて、大ざっぱでよろしいですが、お教えを願いたいと思います。