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政府委員(
竹内藤男君) 基本的には、
羽田線ができましたときには、
交通量も少なかったために
羽田にすっと行けた。ところが、だんだん利用者が多くなりまして、
交通量が容量をオーバーしているというのが一番根本的原因と思いますけれ
ども、応急対策といたしましては、まずその
渋滞の
状況を早目に知らせるということが一番大事であります。そこで
一つは、
渋滞状況を発見いたしますために、パトロールを従来から、警察のほうは警察のほうの立場から、公団は公団の立場からパトロールカーを走らしておりますけれ
ども、そのパトロールカーを走らしております密度をもっと濃くするということは、現に
実施いたしております。それから非常電話というのがございます。
事故等が起こりますと、非常電話によってかけるわけでございます。それがいままでは一キロごとにございますけれ
ども、それをもう少し増設したいと思いまして、これも四十四年度に手をつけたいと思っております。
それからもう
一つは、そういうことで
渋滞状況を公団側が早く発見するための
措置をとると同時に、それを知らせると、利用者に知らせるということが必要でございます。最近、御
承知だと思いますけれ
ども、乗り口のところに電光標示板が取り付けてございます。ただいまどこどこにおいて
渋滞中ということをあらかじめ知らせまして、
高速道路に乗ってから
渋滞がわかることじゃ困りますので、乗る前にわかるような
努力をいたしております。現在電光掲示板が十四カ所ぐらいございますけれ
ども、電光掲示板を含めまして、これを今年度中に三十四カ所ぐらいにふやしたいということを考えております。
それから三番目には、
事故車あるいは
故障車を早期に排除することが必要なので、御
承知のように四車線でございますので、四車線がわりあい都市の中でございますのでぎりぎりにできております。したがって
事故車が起こりますと、小さい車ですと、それほどでもないのでございますが、大きい車ですと、これが
渋滞の大きな原因になる。そこで、これは警察のほうの御
協力も得まして、
事故車を早急に排除するための対策を早急にやっていきたい。同時に、待避所というのが、大体両側で五百メートル置きぐらいにつくるべきなんでございますけれ
ども、一号線は、当初の設計で待避所が少のうございますので、一号線につきましては待避所を増設する。そうしますと、
事故車なり
故障車があすこに入って、交通を阻害しないでできる。で、待避所の増設ということを考えております。あるいは
高速道路で一番困りますのは、乗ってしまうと降りられないということ。そこでオフランプ、降りるランプを増設する。いまは乗り口と降り口が同数でつくられているわけでございますが、これはいろいろ経験を考えますと、やはり降り口が多いほうがいい。オフランプを増設する。これは急にいきませんけれ
ども、今年度数カ所着工したい。それからオフランプ周辺の今度は街路が詰まっているために降りられないという
状況がございますので、街路のほうの交通規制も、これは警察のほうと
お話し合い、お願いいたしまして、できればしていただきたい、こういうことを考えております。
とりあえずの
措置といたしましてはそういうことでございますが、基本的には都内の
高速道路の路線が足りないということでございますので、路線をどういうふうに、今後この密集した市街地の中で引いたらいいかというような路線の増設、あるいは、一番込みます浜崎橋と汐留の間をもう少し拡幅できないかどうか、これは技術的になかなか問題がございますので、そういうような拡幅の問題というような点につきましては、基本的な問題として対策を立てていきたい。
それから、先ほどトラックの制限というような
お話も出ましたけれ
ども、いまの法規のもとにおきましては、車両の制限というのは、警察側の警察的な事情でなければできないことになっておりますので、ただいまのところは、一般街路につきましては一部交通規制を相当やっておりますけれ
ども、
高速道路につきましてはトラックの規制はいたしておりませんが、相当乗っておることは事実でございます。ただトラックを規制するということになりますと、これは流通問題にからみまして、全体の倉庫等の荷受け機関等の、夜でも倉庫等が受け入れてくれるような体制をつくっていかなければならない。それから流通問題全般の問題になろうかと思います。そういうことで、とりあえずの
措置といたしましては、とにかく早く発見して早く知らせる。それから
事故車、
故障車がなるべく早く排除できるようにする、また起きないようにするというようなこと。それから待避所をつくる、あるいはオフランプをつくる、非常電話をつくる、そういうようなことを重点に応急対策をやってまいりたい。こういうふうに考えております。