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久保等君 その長期
合理化問題について、いまちょっと伺った限りでも、何か非常に不明確というか、はっきりしない部面が非常に多いのです。しかし
合理化計画そのものも、もう少し、だから、先ほど
大臣が言われた
ように、十年だなんというのは、これは大体
計画のうちに私は入らぬと思うのです。いまの時代に十年もたったら、情勢がどう変わっているかわからない。そういうときに十年間もぽつりぽつり雨だれの落ちる
ような長期
計画じゃ問題にならぬのです。したがって、そういう意味では、これは
原則論ですけれ
ども、やはりもう少しきちっとしたものでできるだけ自信の持てる
ようなものを
計画してもらわぬと、それこそ単なる構想にとどまる程度なら、こういうのは
計画のうちに入らぬと思うのです。したがって、そこらのところの区分けでも、いまの段階でしなければならぬのかどうかしらぬですが、これは
大臣の先ほどの御答弁では、できるだけ期間を短縮するという問題を言われておったが、いろいろむずかしい問題もあります。私は早ければ早いほどいいということを申し上げているのじゃない、慎重にやってもらいたいが、十年とか、さらにそれ以上かかるというのは
計画のうちに入らない。したがって、できるだけきちっとしたもの、責任の持てる形のものを
計画としてつくるならつくって、相談すべきところは相談を十分して、特に労働組合との間において話し合いをしなければならぬものはじっくり時間をかけて相談していくという基本的な姿勢が必要だと思うのです。そういう立場で
計画そのものがもしまだ明確でないんなら、明確でないものは切り離して、きちっとしたものをやはり
計画としてつくるべきじゃないかということを申し上げておきたい。しかし、それにしても、現実には前年度から始まり、あるいは前々年度から始まっているのだけれ
ども、長期
計画といったら、いま何かしらはっきりしない面があると思うのです。だから、長期
計画に対する取り組み方の姿勢なり考え方というものが、私はもう少しきちっとすべきだと思うのです。そこらにまず根本的な問題があると思いますから、これもぜひ御検討願いたいと思いますし、資料のほうは先ほど来お願い申し上げておる
ような方向で、現段階で考えられる
計画があるならば、ひとつ出してもらいたい。
それから同時に、
労働条件の問題なんですけれ
ども、これは近代化していき、機械化していくなら、だんだんと
労働条件の問題についても、これは短縮していくのが当然だと思うのです。ところが、日本の場合にはえてして単に役所のみならず、民間でもそうですが、時間短縮をかりにやったとした場合、逆に労働密度のほうはどうかというと、前よりもはるかに密度が高くなっておる。こういうものの考え方では何のために時間短縮をやり、
労働条件を改善していくかということについて、私は疑問を持たざるを得ない。もちろん適正な勤務時間に能率をあげ、十分にやっていかなければならぬと思うのです。しかし、それが逆に密度の面にしわ寄せされていく
ような形で、形式的に時間だけをある程度短縮していくということでは、問題の本質的な
解決にはならぬと思うし、
労働条件の本質的な改善にはならぬと思うのです。
郵政省だけでなくて、いろいろの民間なり、その他の一般の官庁あたりの問題の取り上げ方を見ると、時間は若干短縮したと思うと、逆に従来よりも密度を高くするというふうなことをいっている。これは何のために
労働条件の改善かと言いたいんですが、そこらのところを、これから取り組む問題だと思いますから、一つの問題として頭に入れておいていただきたい。それから資料の要求なんですが、私はきょういろいろ質問する予定でしたが、時間がありませんから、きょうは私の質問は省くことにいたしますが、現在の特に
郵便関係に各局で欠員が実際問題としてあるんじゃないかと思うんです。すなわち定員に定められておるよりも実在員というものが、それを下回る、いわゆる欠員というものが相当あるんじゃないかと思うんですが、これをひとつ資料としてお出しを願いたいと思うんですが、できればできるだけこまかいほうがいいんですけれ
ども、どの程度実際の作業としてできるかどうかはよくわかりませんからまた後日連絡でもとっていただければいいと思うんですが、欠員
状況をひとつお出し願いたい。これは貯金、保険のほうも一緒にお願いしたいと思うんです。実在員と、それから定員との関係、これを資料としてお願いいたします。私は資料の要求だけで本日はとどめます。