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近藤信一君 いま
局長が、
退職金引き当て金の問題を言われまして、現在五〇%と答えておる。ところが、
職員組合は常に一〇〇%を主張しておるわけなんですね。私は、
利潤が多く上がって、いろいろな
施設に何十億という金額を支出するなら、やはり
退職金の問題も、これはいつこの
競輪がなくなるかわからぬ、これは早急になくなるかもわかりませんよ、東京都もいわゆる
廃止論へもう踏み切ったようでございますし、そうすると、これは非常に
身分が不安定であるから、
退職金の問題は、やはり組合が要求しておるような
引き当て金を一〇〇%
——一〇〇%いかなくても九九%、こういう近い線でもってもっと
通産省が考えていくべきではないか。これは大蔵省との
関係もございますけれ
ども、やはり五〇%でいつまでも押えておくということは、私は、この
身分の不安定な
職員の
立場というものは、何といいますか、非常に気の毒な
立場だと思うから、やはりいつつぶれるかわからぬというふうな、いつやめなければならぬという、そういう不安な
立場にある
職員の気持ちというものを、あなた方は十分考えて、そうして
退職金引き当て金な
ども五〇%ということでいつまでも抑えておくということではなくて、もっと、あなたがいま言われましたように、引き上げていく
方向であなたのほうは考えてやるべきだと私は思います。私は、いまあなたが引き上げを考えておると言われましたから、これ以上、このことについては申しませんけれ
ども、やはりそうした面が、私は、
指導監督の
立場にある
通産省としてのあたたかい気持ちでなければならぬと思う。ただ規制する面だけをあなたのほうは強力に規制していく、こういうことでは私はいけないと思うんです。
で、もう
一つは、いま不満が出ておりまするのは、各
競技会の
職員があの
競技会に入って営々としてあそこで仕事をしておる。御
承知のようにあの
競技会というものは、非常に職場的には幅の狭いものですね。だから、あそこにしんぼうしておっても、なかなか頭が壁につかえてしまって、頭打ちになってしまって、そうして
身分的にも上がれないわけなんですね。たとえば
各地の
競技会の
会長などは、ほとんど
通産省からの天下りか、
地方におけるところの自治体から押しつけてくる人事か、そういうのが多いわけなんです。
通産省からだいぶあっちこっち行っていることも、私よく知っております。あの天下り人事については、いろいろと国会でも問題になっておる。これは天下りというのか、転出というのか、私は知りませんけれ
ども、やはりいま問題になっておるその天下り人事については、いろいろと毎年この国会で問題になりまするから、ああいうふうなことで上層部にどんどんと
関係のないところから持ってこられるのでは、あそこに働く
競技会の
職員としても仕事に実際身が入らない。誠意をもってやろうとしても、よそからちょいちょいと持ってこられるのでは、われわれはいつまでもこんなことをしていなきゃならぬという下積みの
職員の不満というものがそこに出てくるわけなんです。一体こうした人事について、あなたのほうはどういうふうに考えておられるのか。むしろ
通産省から押し込んでいくというふうな傾向もあるんじゃないかと私は思うんです。あなたがそんなことはないと言われれば、私ははっきりと、ここで私の調べたあれから、言ってもいいですが、そういう点について、
通産省として今後一体どういうふうな見解を持っておるか。また、どういうふうにしていきたいと思うのか、この点をお伺いいたします。